ワインって難しい・・・?
世の中で広く言われるワインの常識を、ワインのプロが実際に検証!
毎月1つのテーマに絞って連載していきます。

[第7回]

ワインを買ったらどこに保管しておけば良い??
~白ワイン編~

2015年12月

今回は「ワインを買ったらどこに保管しておけば良い?」を白ワインで実験!!

前回の赤ワインの実験では、真夏はとにかく冷蔵保管しておいた方が良さそうな結果になりましたが、白ワインははたして??実際に試してみます!

▼ さっそくやってみた!!

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まずはワイン!次のタイプが異なる5種類で試してみました。
 
ワイン1.
フレッシュな果実味で飲み口が軽めのやや辛口の白ワイン:
カルロ ロッシ ホワイト
 
ワイン2.
フルーティでほのかに甘い白ワイン:
ファルケンベルク リープフラウミルヒ <マドンナ>
 
ワイン3.
ハーブのような香りと樽香のバランスがよい辛口白ワイン:
カステル バロン ド レスタック ボルドー 白
 
ワイン4.
キレのある酸味が特長の辛口白ワイン:
ウィリアム フェーブル シャブリ
 
ワイン5.
キリッとした酸味が特長の辛口スパークリングワイン:
フレシネ コルドン ネグロ
(スパークリングワインでも試してみました!)
 
そして、試してみる保管環境は、赤ワインと同様に次の3種類。保管期間は2015年の7月中旬から10月下旬までの約3ヶ月間です。
 A:冷蔵(8℃設定)
 B:常温(日陰:扉が閉められる棚の中)
 C:常温(日向:常に日光が当たるような窓辺)
 
A、Bは一般的な保管環境。Cはかなり過酷な保管環境を想定しています。なお、カジュアルなワインでの検証のため、冷蔵はワインセラーではなく一般的な家庭にある冷蔵庫を使用しました。
 
検証の仕方は、4人のメンバーで試飲して、味わいの要素を最高5点で数値化して比較しました。今回は開けた当日のみの検証です。
さてさて、白ワインはどうなっているのか??

▼ ざっくりと結果まとめ!!

今回も実際に実験をやってみると、保管環境によってワインの味わいの違いをかなり感じることができました!前回の赤ワインよりもかなり違いが大きかったです!
 
さっそく今回の結論は、
★★ 冷蔵保管がマスト!★★
ということに!
 
冷蔵庫で保管したものは、どれも品質が保たれていておいしく飲めました。常温の保管は、日向でも日陰でも、味わいが落ちているのがわかりました。そして今回も、日向で保管したものの中にはコルクが少し出てきてしまっているものもありました。。よほど過酷な環境のようです。。
夏場はとにかく、ワインの色やタイプによらず、冷蔵保管した方がよさそうです。
 
  • 【1.カルロ ロッシ ホワイト】
    ★絶対に冷蔵保管!★
    今回試したワインの中では、冷蔵保管と常温での保管の違いが大きい結果に。日陰での保管でもかなり味わいが落ちて、フレッシュな印象がなくなってしまっていました。日向での保管は、もはやワインの特長がなくなってしまっていました。見た目の色あいも色が抜けてほぼ透明に。さらに、飲むのをためらうような不健全な香りも。。常温保管はNGです!
  • 【2.ファルケンベルク リープフラウミルヒ <マドンナ>】
    ★要冷蔵保管!★
    このワインも保管環境の影響をかなり受けてしまった感じ。日陰での保管でもフレッシュさはなくなって、しおれた花や果実のような印象になってしまいました。日向での保管はさらに鮮度が落ちて、さらにもともとのワインにはない違和感のある香りが出てきました。これも常温保管は避けたほうがよさそう。。
  • 【3.カステル バロン ド レスタック ボルドー 白】
    ★これも絶対に冷蔵保管★
    このワインも保管環境の影響を大きく感じました。日陰の保管でも果実味が落ちて、逆に渋味が前面に出てきて、飲みにくくなってしまった印象。日向での保管は、アルコールや樽の香りだけが残ってしまって、ワインの魅力がなくなってしまった感じでした。
  • 【4.ウィリアム フェーブル シャブリ】
    ★これも絶対に冷蔵保管★
    このワインもやっぱり、保管環境の影響が大きく出てしまいました。日陰の保管でも果実味や酸味がぼやけてしまって、甘味やアルコール感が強く感じられるように。日向の保管ではもっとその傾向が強く、飲み口がもったりして飲み疲れする感じでした。
  • 【5.フレシネ コルドン ネグロ】
    ★これも基本は冷蔵保管を★
    このワインは、今回の中では保管環境の影響が一番少ない結果に。日陰の保管では果実味や香りの要素がやや弱くなってしまうものの、まだ楽しめる印象でした。日向の保管ではさすがに、果実味が落ちて、ゴムのような有機的な香りやアルコール感を強く感じてしまって、飲み口がもったりして飲み疲れしました。

 

ワインごとの変化の仕方など、詳しくは「検証結果をくわしく!」で。
※一部製品における実験であり、テイスターの主観的な感想です。
 

【ワイン1】~フレッシュで軽めのやや辛口白ワイン~
カルロ ロッシ ホワイト

【ワインの特長】  ブランドサイトはこちら 

甘味と酸味のバランスがとれた、すっきりとした味わいの軽めのワインです。

 

【検証結果】
★絶対に冷蔵保管!★
今回試したワインの中でも一番保管環境の影響が大きかったです。。
 
まずは、日陰の保管。
果実味や香りの複雑さ、酸味が減って、鮮度が落ちてしまったような印象。アルコール感や渋味、甘味はそのまま残っていて、もったりした重い飲み口に感じてしまいました。見た目には色調が薄くなっていて、変化したことがわかるレベルでした。飲めないことはないけれど、オススメできない結果に。
 
そして、日向の保管。
これはかなり大きく変化していました。。。果実味や香りの複雑さがさらにぐっと落ちて、もともとこのワインの持っていた特長がほとんど感じられなくなっていました。さらに傷んだ果実や土のような不快な香りが現れて、アルコール感や甘味、渋味がさらに強調されて、飲むのをためらってしまうレベルでした。色合いもさらに薄くなってほとんど透明になっていました。。夏場の日向での保管は絶対に避けた方がよさそうです。

【ワイン2】〜フルーティでほのかに甘い白ワイン~
ファルケンベルク リープフラウミルヒ <マドンナ>

【ワインの特長】  ブランドサイトはこちら 

華やかな香りで、新鮮なフルーツの酸味とほのかな甘味を持ったワインです。

 

【検証結果】
★冷蔵保管がマスト!★
今回試したワインの中では保管環境の影響が少ない方だけど、それでも常温保管はやめたほうがよさそう!
 
まずは日陰の保管。
いろんな要素がすべてスケールダウン。味わいや香りが弱くなって、鮮度が落ちてしまった印象です。もともとの華やかな香りはしおれた花のような印象になってしまいました。
 
そして、日向の保管。
これはさらにスケールダウンした感じ。そして、なぜか土や焼けたような香りが現れてきました。飲めないことはないけれど、このワインの魅力は感じられなくなってしまいました。。

【ワイン3】~バランスがよい辛口白ワイン~
カステル バロン ド レスタック ボルドー 白

【ワインの特長】  ブランドサイトはこちら 

ハーブのような香りやオーク樽からくるバニラ香が感じられる、おだやかな酸をもった辛口白ワインです。

 

【検証結果】
★これも冷蔵保管がマスト!★
常温保管だとかなりバランスが崩れる。夏場は冷蔵保管を!
 
まずは日陰での保管。
いろんな要素がすべてスケールダウン。フレッシュ感が落ちて飲み口がもったりしてしまった印象です。。このワインの特長のハーブの印象は感じられるものの、そこにピクルスのような発酵した野菜のような香りが加わって、少し違和感がある香りに。
 
そして、日向の保管。
かなり果実味が落ちてしまって、ほとんど感じないレベルに。。変に甘味や酸味が残って、さらに苦味やエグミを感じるようになって飲みにくい印象。その上、香りにあたためたピクルスや土、焼けたような印象が現れてきて、かなり違和感がある。。常温保管は避けた方がよさそうです。
 

【ワイン4】〜キレのある酸味が特長の辛口白ワイン~
ウィリアム フェーブル シャブリ

【ワインの特長】  詳細はこちら 

キレのある酸味が際立った、軽快で心地よい辛口の白ワインです。フレッシュな柑橘系のような香りも特長です。

 

【検証結果】

★絶対に冷蔵保管!★

常温保管ではシャブリの魅力が台無しに。夏場は絶対に冷蔵保管を!

 

まずは日陰での保管。

フレッシュな果実味や酸味、香りの要素がガクっと落ちてしまって、シャブリ本来のキレのよい味わいがもったりした印象に。。柑橘系の印象も、切って時間が経ったような鮮度のない感じになってしまいました。もともとの味わいの数値が高いだけに、かなり変化してしまったなあという印象でした。

 

そして、日向の保管。

さらにスケールダウン。そして、これもなぜか土や焼けたような香りが現れきました。苦味やエグサが前面に出てきて、もはやシャブリの魅力のキレのよい味わいは感じられなくなってしまっていました。

【ワイン5】〜キリッとした酸味が特長の辛口スパークリングワイン~
フレシネ コルドン ネグロ

【ワインの特長】  ブランドサイトはこちら 

柑橘系や香ばしさを感じる香りで、キリッとした酸味が特長の辛口スパークリングワインです。

 

【検証結果】

★冷蔵保管がおすすめ!★

意外と今回試したワインの中では一番保管環境の影響が少ない結果に。スパークリングワインは温度変化に強いのかも。

 

まずは日陰での保管。

若干果実味と香りの複雑さ、酸味が落ちたものの、ほとんど冷蔵保管と変わらない結果に。フレッシュな酸や熟れたりんごのような果実、香ばしい香りも感じられて、正直これは悪くないなあという結論です。

 

そして、日向の保管。

これはさすがに、各要素がかなり落ちる結果に。果実の印象が弱くなる一方で、有機的なゴムのような香りが現れ始めました。また、アルコール感や苦味やエグミを感じやすくなって、飲み口がもったりして飲み疲れする感じでした。日向は『絶対NG』です。

編集後記(やってみてわかったこと!!)

【結局のところは??】
今回の実験もかなりわかりやすい結果になりました。
夏場に白ワインを保管する場合は、『タイプを問わずとにかく冷蔵!』した方がよさそうです。赤ワインも同じような結果でしたが、白ワインの方がより影響が大きそうです。
 
【なぜスパークリングワインだけ変化が少ないの?】
理由はわかりませんが、スパークリングワインに含まれている炭酸ガスや今回試したフレシネ コルドンネグロのボトル(光を透過しにくい濃い黒色のボトル)が影響しているのかも。他のタイプのスパークリングワインでも試してみようと思います。
 
【味わいの傾向は?赤ワインとの違いは?】
これは赤ワインとほぼ同じ傾向でした。
日陰でも日向でも、常温で保管すると、果実味や香りの複雑さ、酸味がかなり落ちてしまう傾向がありました。一方で、アルコール感や樽の香り、甘味や苦味はあまり変化せず、相対的に強く感じる傾向がありました。冷蔵⇒日陰⇒日向 の順にその傾向は強く、どんどん重い飲み口になって飲みにくくなっていく感じでした。
 
【この次。】
第5回で検証したワイングッズですが、意外にもワインのハーフボトルへの移し替えが一番優秀な結果になりました。他の容器でも効果があるのか気になったので、一般の家庭にもあるような容器で試してみました。次回はそれをご報告したいと思います!お楽しみに!
  • [第44回]2019年04月

    レストランって難しい?決まりごととかマナーはあるの? ~予約から注文まで 初心者編~

[次号予告]

※タイトル、内容が一部変更になることがあります。ご了承ください。

来月は…『レストランって難しい?決まりごととかマナーはあるの? ~注文した後のワインの楽しみ方 初心者編~』です。

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