チーズとワイン

毎月連載

チャレンジ!気軽にマリアージュ

カジュアルなワインとカジュアルなチーズの相性を、
担当:柳原が独断で評価します!!

第72回

2020年12月

ガレット コンプレット

チーズの味わい

ガレットはフランス・ノルマンディー地方名物の、そば粉のクレープ。コンプレット(=完全な)は卵、ハム、チーズを乗せて焼いた、食べ応えのあるガレットです。なんとなくスパークリングワインと合うイメージがあって、今回は全てスパークリングワインと合わせています。

準備するもの(4枚分)
生地:そば粉100g、牛乳250ml、卵1個、塩少々、溶かしバター20g、
具:ハム4枚、グリュイエールチーズ60g、卵4個、黒胡椒少々、焼くためのバター20g

つくり方
(1)ガレット生地をつくる。生地の材料を全て混ぜ、冷蔵庫で1~2時間置く。
(2)生地を待つ間に、グリュイエールチーズを削り、ハムは半分に切っておく。
(3)熱したフライパンにバター5gを溶かし、生地の1/4を流し入れる。表面が乾いてきたら卵を割り入れ、中央に定着するまで押さえておく。卵の白身が白くなってきたら、周囲にハム1枚分とチーズの1/4を乗せ焼く。
(4)生地がカリッとして香ばしい香りがして来たら、端を折り曲げて四角にする。
(5)同様にあと3枚を焼く。

ガレット コンプレット

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    3_5
    ミオネット プロセッコ トレヴィーゾ ブリュット
    味わい
    アロマ
    • 白い花
    • レモン
    • ■その他果実■メロン

    ふんわり泡とザクザク生地の、ホロリと軽やかなマリアージュ。

    ミオネットは1887年創業。130年を超える歴史を誇る、世界No.1※のプロセッコメーカーです。オレンジラベルのトレヴィーゾ ブリュットは、販売量最大のミオネットのフラッグシップ商品。ふんわりとした軽やかな泡立ち、フレッシュな柑橘や白い花を思わせる風味が魅力の、プロセッコの特長である「軽やか・フレッシュ・フルーティー」を具現する味わいです。
    ガレットと合わせると、ミオネットの軽やかさがより強調される感じがありました。そば粉の香ばしい香りと、ミオネットのフルーティさは一見合わないようにも見えるのですが、そば粉由来のザクザクした食感が、ミオネットのフワっとした飲み口と実はかなり相性が良い事が判明しました。香ばしく焼けたグリュイエールチーズの味わいと後に残る黒胡椒の風味も心地よく、最後にミオネットのメロンを思わせる果実味がスッと出て来て、飲み応えも十分に感じられます。特に生地の端っこのチーズと一緒にカリカリになった部分が良く合います。
    ※IWSR 2019 International brandにおいて

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4
    フレシネコルドン ネグロ
    味わい
    アロマ
    • グレープフルーツ
    • 黄色いリンゴ
    • 羊毛

    ワインが香ばしく複雑になる、ランクアップのマリアージュ。

    黒いボトルとラベルでお馴染みの、世界No.1※カヴァメーカー、フレシネ社の看板商品で、辛口カヴァの代名詞とも言える1本です。コルドン ネグロは「黒いリボン」の意味。シャンパンと同じ本格的な瓶内二次発酵製法でつくられた、しっかりとした辛口の味わいとリーズナブルな価格で、世界の食卓の定番となっています。
    ガレットと合わせると、ワインのコクや果実味がグッと強くなるように感じました。元々、瓶内二次発酵+18ヶ月の瓶内熟成期間(法定期間の倍)によって、しっかりとした飲み応えがあるのがこのワインの魅力です。そこに、香ばしいガレットの生地とグリュイエールチーズのコクが合わさる事で、もっと高価なスパークリングワインを飲んでいる時の様なトーストやハチミツの風味が出て来て、複雑さが増し、得した気分になります。ミオネットでは目立たなかったハムや卵の味わいもいい感じで絡んで来て、より味わいが重層的になるように感じました。飲み応え十分です。
    ※The IWSR 2019 スペインスパークリングワイン販売数量

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    2_5
    ローラン・ペリエラ・キュベ
    味わい
    アロマ
    • 蜜リンゴ
    • フランスパン
    • はちみつ

    ワインのシャープさが際立つ、もどかしさの残るマリアージュ。

    ローラン・ペリエ社の顔と言える1本です。スタンダードキュベでありながら、50~55%という高いシャルドネ比率、48ヶ月に及ぶ長期の瓶内熟成、一番搾りの果汁(ラ キュベ)のみを使用というこだわり溢れる贅沢さ。エレガント系のシャンパンを代表する味わいです。軽やかな中に一本きちんと芯のある、素晴らしい辛口シャンパンです。
    ガレットと合わせると、ローラン・ペリエの酸味の部分がしっかりと前に出て来る感じがありました。香ばしく焼けたガレット生地やチーズの香ばしさがもっと出て来るのではないかという期待がありましたが、フレシネの場合と違ってその部分はどちらかというと隠れてしまい、ワインの柑橘系の風味やシャープさが目立つ印象です。卵の風味もあまり良い感じで出て来ず、シャンパンの風味が出きらず、ややもどかしい組み合わせになりました。やはりマリアージュはやってみないとわかりません。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    3_5
    チェレットモスカート・ダスティ
    味わい
    アロマ
    • みかん
    • マスカット
    • はちみつ

    ワインが中心、その周りをガレットが囲むマリアージュ。

    モスカート・ダスティは、イタリア・ピエモンテ州でマスカットからつくられる微発泡の甘口ワイン。もぎたてのマスカットを頬張るようなフレッシュ&フルーティな味わいが魅力です。ちなみに、このエリアでは、発泡性がアスティ(もしくはアスティ・スプマンテ)、微発泡だとモスカート・ダスティと呼び名が変わります。
    ガレットと合わせると、まずはワインの味わいが口の中全体に広がります。かなり甘いワイン(残糖度約100g/L)なので、そのフルーティな甘さとはちみつを思わせる芳香が強く主張して来る感じです。その後に来るのが、グリュイエールチーズのコクのある旨味、そしてハムの旨味、ガレット生地の香ばしさと順を追って味わいが出て来る感じになりました。ワインはあくまでフルーティで甘やか。その周りでガレットの味わいが色々と出て来るという、なかなか面白い組み合わせでした。ただ、フルーツを使った甘いガレットの方がきっともっと合うんだろうなあと思ってしまいました。もちろん十分にこの組み合わせでも美味しいんですけど。

チャレンジまとめ

冒頭にも書いた通り、ガレットはフランスのノルマンディー地方の名物料理。ノルマンディー地方はフランスの北部で、寒くてぶどうが育たなかったため、伝統的にりんごを栽培して、そこからシードルやアップルブランデー(カルヴァドスなど)をつくってきました。という事で、ガレットに合わせる定番はシードルです。パリに行くと、モンパルナス駅周辺(ノルマンディー方面への始発駅)に沢山クレープ屋さんがあって、そこで食べる焼きたてのガレットとお椀みたいな陶器のボウルで飲むシードルの組み合わせはなかなか絶妙です。そんなイメージがあるので、今日は同じ泡立つお酒という事でスパークリングワインを4種並べてみました。年末ですしね。
さて、軽めからしっかりめ、甘いのまで4つ並べた結果、一番美味しかったのはカヴァでした。そば粉の生地ならではの香ばしさと、しっかり使ったグリュイエールチーズが最も活きたのがカヴァだったと思います。ガレットはとても簡単に出来ますし、お好み焼きのようにホットプレートでみんなで焼いても愉しいです。具も今回のものに限らず、何を乗せても良いですし、同じ生地に甘いもの(バター+ジャムとかはちみつとか、果物とか、栗とか)を乗せても美味しいです。家族でガレット・パーティーなんか良いかも知れないですね。そんな感じのカジュアルな食べ物なので、やっぱりワインもシャンパンというよりは、カジュアルなカヴァだったのかも知れません。
今回は全てスパークリングと合わせましたが、スティルのシャルドネや軽い赤(丁度ボジョレー ヌーヴォーと試したら凄くいい感じでした)なんかも良く合いますので、色々と気軽に合わせて愉しめる1品だと思います。

柳原 亮 (やなぎはら りょう)

野菜と穀物(ライ麦パンが好き)、豆腐が主食の草食系。
ヤギ乳製チーズをこよなく愛する、通称ヤギ原。
年間3,000種類超のワインをテイスティングし、お小遣いの総てをワインに投じる徹底したワイン愛好家。

(一社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル
第9回(2013年)全国ワインアドバイザー選手権大会準優勝

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