チーズとワイン

毎月連載

チャレンジ!気軽にマリアージュ

カジュアルなワインとカジュアルなチーズの相性を、
担当:柳原が独断で評価します!!

第68回

2020年08月

マンチェゴたっぷりのスパニッシュオムレツ

チーズの味わい

スペインのトルティージャ(オムレツ)にマンチェゴをたっぷり入れてみました。夏野菜タップリで、この季節にピッタリの1品です。冷えても美味しいので、出来立てと二度愉しめるのも魅力です。

準備するもの
卵4個、マンチェゴチーズ100g、じゃがいも2個、夏野菜(お好みで、今回はパプリカ、ピーマン、ズッキーニを使用)100gほど、オリーブオイル適宜、塩適宜

つくり方
(1)たっぷりのオリーブオイルで夏野菜を炒める。夏野菜を取り出す。オイルを足して薄切りにしたじゃがいもを入れ、ホロリと煮崩れるまで弱火で火を通す。軽めに塩をする。
(2)卵をボウルに割り入れ、(1)とおろしたマンチェゴチーズを混ぜる。
(3)オリーブオイル少々を熱したフライパンに(2)を流し入れ、途中で裏返して中に火がしっかりと通るまで、両面を焼く。

マンチェゴたっぷりのスパニッシュオムレツ

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4
    リアル サングリア レッド
    味わい
    アロマ
    • オレンジ
    • クローブ
    • 赤ぶどうジュース

    余韻が素敵。気軽なピッタリ感が魅力のマリアージュ。

    サングリアはワインにオレンジやレモンなどのフルーツや、各種のスパイスを加えてつくられる、スペインの国民的ドリンクとも言えるフレーバードワインです。リアル サングリアはそんな本場の味わいを気軽に楽しめる1本。今年で発売23周年を迎えるロングセラーブランドです。
    オムレツと合わせると、とても心地よい余韻が印象的でした。口に入れた瞬間は、特に劇的に美味しくなるという感じではなく、そのままスーっと流れて行くのに、味わいの後半になるとサングリアの味とオムレツの味が共に美味しいままふんわりと口の中に残ります。サングリアのスパイス風味が、全体の味わいのボリュームを上げている感じもあり、気付いたらオムレツもワインも減っているという感じの、気軽なピッタリ感のある組み合わせでした。サングリアは、暑い時期だと氷を入れて飲んだり、ソーダで割っても美味しいので、使い勝手が良いと思います。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    2_5
    ヤルンバ ワイ シリーズ ヴィオニエ 2018
    味わい
    アロマ
    • 黄桃
    • ■その他果実■メロン
    • ジャスミン

    青いトーンとほろ苦さ。野菜が際立つマリアージュ。

    ヤルンバはオーストラリアで最初にヴィオニエの栽培をはじめた生産者。一時は世界で最も広くヴィオニエを栽培していた事もある、ヴィオニエのスペシャリストです。ワイ シリーズはヤルンバのエントリーラインで、彼らのヴィオニエに対する思いが伝わるような、鮮やかで瑞々しく、ふくらみのある味わいです。
    オムレツと合わせると、夏野菜が一気に力を出してくる感じがありました。パプリカのほろ苦さとズッキーニの夏らしい青いトーンが口の中で大きく広がります。ワインの方はというと、持ち前のまろやかに包み込むようなテクスチュアが消えて、やや素っ気ない感じになってしまいました。ジャスミンを思わせるフラワリーな香りは魅力的なのですが、後口に単体では感じなかった苦みも出て来ます。全体的に野菜感が際立つ印象のマリアージュになりました。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4
    レゾルム ド カンブラスロゼ サンソー / シラー 2018
    味わい
    アロマ
    • さくらんぼ
    • オレンジ
    • 白胡椒

    本能に訴えて来る。夏の地中海のマリアージュ。

    南仏の太陽が育てたフルーティな味わいが魅力のレゾルム ド カンブラス シリーズのロゼワイン。よく熟した赤い果実を連想させる香りと、フレッシュな果実味が特長の、カジュアルに色々な食事と合わせて愉しみたい、しっかり辛口のロゼワインです。
    オムレツと合わせると、ワインの味わいがイキイキとして来るのを感じました。ワインのオレンジやピンクグレープフルーツを思わせる柑橘の感じが鮮やかに出て来て、飲んでいて楽しい気持ちになってきます。オムレツの方はというと、じゃがいも、チーズ、卵が一体となってとてもまろやか。ヴィオニエでは苦みを前に出してきた夏野菜たちが、こちらでは心地よいアクセントになって、むしろ味わいをふくらませてくれる感じになります。これはまさに、夏の地中海のマリアージュ。色々なものが渾然一体となって感じられる、本能に訴える美味しさです。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4
    バルデュボン ロブレ 2016
    味わい
    アロマ
    • ブラックチェリー
    • ミックススパイス
    • ■動物■なめし皮

    ワインの果実味が綺麗に抽出される。複雑さの出るマリアージュ。

    バルデュボンは、リオハやプリオラートと並び称される、スペインを代表する高級赤ワイン産地リベラ・デル・ドゥエロにある、フレシネグループのワイナリーです。ロブレは短期間(4ヶ月)の樽熟成を経た、果実味と熟成感のバランスの良いタイプ。
    オムレツと合わせると、ワインの魅力が綺麗に引き出される感じがありました。元々このワインには熟成したワインならではの、ドライフルーツやスパイス、少しタールを連想させるような深みのある風味があります。それが、オムレツと合わせると、果実のコクの部分が綺麗に引き出されつつ、クセ(動物の皮やタールっぽさ)が少し和らいで、コクのある果実感だけが綺麗に抽出される感じがあります。少しワインの方が強い感じもありますが、オムレツの卵とマンチェゴの味わいを一番引き出すのもこのワインで、味わいの複雑さが出る組み合わせでした。

チャレンジまとめ

今月は夏らしく、夏野菜たっぷりのスパニッシュオムレツで。卵は意外にワインと合わせにくいというのが定評ですが、タップリ入れたマンチェゴチーズと野菜たちで満足のいくマリアージュになりました。
この料理の材料は卵とチーズと野菜+オリーブオイルだけで、凄くシンプルなものなので、白ワインが合うんじゃないかなと思ったりするのですが、実際は大体いつやってもロゼとか赤が合います。特に地中海圏のワインとの相性が抜群で、やっぱり土地の料理には土地のワインだなあという事を感じる良い機会になりました。ポイントはやっぱり夏野菜と、タップリ使ったオリーブオイルなのかも知れません。
今回はそのままワインと合わせていますが、もちろんトマトソースやガーリック風味のマヨネーズをかけて頂くなどのアレンジも有効だと思います。より味わいに複雑味やふくらみが出てきます。また、中に入れる素材も、トマトやナスなどの定番はもちろん、動物性の素材や、ドライトマト、ケイパーなんかを入れても美味しいですね。

柳原 亮 (やなぎはら りょう)

野菜と穀物(ライ麦パンが好き)、豆腐が主食の草食系。
ヤギ乳製チーズをこよなく愛する、通称ヤギ原。
年間3,000種類超のワインをテイスティングし、お小遣いの総てをワインに投じる徹底したワイン愛好家。

(一社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル
第9回(2013年)全国ワインアドバイザー選手権大会準優勝

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