ワインって難しい・・・?
世の中で広く言われるワインの常識を、ワインのプロが実際に検証!
毎月1つのテーマに絞って連載していきます。

[第35回]

ワインは室温でどれくらい温度が上がる??

2018年05月

暖かい日が増えると、せっかく冷やしたワインでも、室温で温度が上がってしまうもの。話に夢中になっているうちに、ワインがぬるくなってしまった経験をしたことがある人もいるのでは?

そこで!今回は、飲み頃温度に冷えたグラスに注がれたワインやワインボトルが、一般的な室温でどのくらい温度が変化するのかを検証したいと思います。

▼ とりあえずいろいろ試してみた!

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まずは試すワイン!前回の実験同様に赤/白/スパークリングの3タイプで検証します。
 
 ・赤ワイン:『サンタ バイ サンタカロリーナ』(750mlの瓶容器)
 ・白ワイン:『サンタ バイ サンタカロリーナ』(750mlの瓶容器)
 ・スパークリングワイン:『サンタ バイ サンタカロリーナ』(750mlの瓶容器)
 
そのワインを、室温でどのぐらいワインの温度が上昇するのか、
【グラスに注がれた状態】と【ボトルに入った状態】で実験してみます。
 
●グラスに注がれた状態
グラスに注いだワインは、上の画像のようなワイングラスを使って、100mlの量で試しました。
 
●ボトルに入った状態
ボトルに入ったワインは、1杯(100ml)を注いだ後の量で試しました。
 
●実験条件
室温は26.5℃、湿度は40%で、ワインの計り始めの温度は、実際にボトルからグラスに注がれるまでに1,2℃上昇することを考慮して、次のように設定しました。
 
 ・赤ワイン:ボトルに入ったワイン16℃、グラスに注いだワイン17℃
 ・白ワイン:ボトルに入ったワイン10℃、グラスに注いだワイン12℃
 ・スパークリングワイン:ボトルに入ったワイン5℃、グラスに注いだワイン7℃
 
上の初期温度のワインが、あまりおいしく飲めなくなる温度(赤ワインは20℃、白ワインは15℃、スパークリングワインは10℃)になるまでの時間を検証しました。
 
さて、室温でワインの温度はどれくらい変化するのでしょうか?

赤ワイン

【まとめ】
●グラスに注いた状態
 グラスに入った飲み頃温度の赤ワインは約15分
●ボトルに入った状態
 ボトルに入った飲み頃温度の赤ワインは約30分
 
で、あまりおいしく感じられなくなる20℃を超えました。
 
★結論
赤ワインは常温においたままでもよさそうなイメージがある人もいるかと思いますが、ゆっくり飲んでいるような時は、いったんワインボトルを冷蔵庫の野菜室など(冷蔵室よりは温度が高めの場所)に入れておいた方がよさそうです。
 

白ワイン

【まとめ】
●グラスに注いた状態
 グラスに入った飲み頃温度の白ワインは約10分
●ボトルに入った状態
 ボトルに入った飲み頃温度の白ワインは約20分
 
で、あまりおいしく感じられなくなる15℃を超えました。
 
★結論
グラスに入ったワインは特に、あっという間に温度があがってしまいますね。。
白ワインは注いだらすぐに飲んでしまった方がよさそうです。一本を開けて飲むときは、ワインボトルが入る大きさの容器に氷水を入れておいて、ワインボトルを時々氷水につけて冷やすようにした方がよさそうです。ワインクーラーというワインを冷やす専用の容器も市販されています。

スパークリングワイン

【まとめ】
●グラスに注いた状態
 グラスに入った飲み頃温度のスパークリングワインは約5分
●ボトルに入った状態
 ボトルに入った飲み頃温度のスパークリングワインは約15分
 
で、あまりおいしく感じられなくなる10℃を超えました。
 
★結論
スパークリングワインもタイプによっては15℃くらいまで楽しめるものもありますが、基本的に注いだらすぐに飲んでしまうのがよいと思います。一本を開けて飲むときは白ワインと同じ様に、ワインボトルが入る大きさの容器に氷水を入れて、常にワインボトルをつけて冷やすようにした方がよさそうです。

編集後記(やってみてわかったこと!!)

【気がついたこと】
グラスに注いだワインが特に、予想以上に早く温度が上がってしまう印象でした。暖かくなってくるとワインも冷えたものが飲みたくなりますが、会話が盛り上がりすぎて油断していると、すぐにぬるいワインを飲みことになってしまいそうです。
また、赤ワインでもボトルを30分も常温においておくと、ぬるく感じてしまうことがわかりました。ワインのタイプによらず、氷水などを使って冷やす工夫をした方が長く楽しめそうです。
 
【温度変化に影響すること】
いろんな条件で温度変化の仕方も大きく変わります。
 
1.室温
今回は26.5℃の室温で実験しましたが、当然飲んでいる環境の温度が高いほど温度変化が大きくなります。
2.注ぐグラスの素材や大きさ
ガラス製グラスや、容量の大きいグラスは温度変化が大きくなります。グラスを事前に冷やしておいたりすると、温度変化が少し和らげます。
3.空調の強さ
同じ室温でも、空調などによる空気の流れが大きいと温度変化は大きくなります。
4.グラスの持ち方
グラスでワインが注がれているボウル部分を手で持つと、温度変化が大きくなります。ワイングラスで飲む場合は、ステムの部分を持った方が温度変化は少ないです。
5. 湿度
今回は湿度40%程度の環境で試しましたが、飲んでいる環境の湿度が高いほど温度変化は大きくなります。
 
ふだんおいしく飲めていれば気にしなくてよいと思いますが、「あれ?なんかいつもよりおいしく感じないな。。」と感じたときは、こういったことを工夫してみるとよいと思います。
 
【この次】
今回は室温で試しましたが、家のベランダやアウトドアなど外でワインを飲むのも気持ちいいですよね。でも、あっという間にぬるくなってしまうイメージもあります。次回は外で30℃以上の環境ではどれくらいワインの温度が上がるのか、実験してみたいと思います。
乞うご期待!
  • [第37回]2018年07月

    ワインの保冷グッズはどれくらい効果があるの??

[次号予告]

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来月は…『』です。

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