濃厚肉汁の後の後口スッキリ。ワインがベースを支える組み合わせ。
オーガニックぶどうからの素直な果実味で大人気のタヴェルネッロ オルガニコから昨年の秋に登場した新しい味わいです。太陽いっぱいのシチリア島産のオーガニックぶどうを使用。シチリアを代表するぶどうであるネロ・ダヴォラ種にシラーとメルロをブレンドした熟した甘い果実感と、適度なスパイシーさが魅力。オルガニコのサンジョヴェーゼよりも、ボリューム感や飲み応えを感じるタイプです。3か月前に試した時よりも、角がとれてまろやかな印象になっていました。数か月でもワインの味わいは刻々と変化していきますね。
チーズバーガーと合わせると、ワインが滑らかで、キメ細かい味わいに感じられるようになりました。しっかり力強いハンバーガーの味わいと互角に張り合うという感じではなくて、パティの肉汁の旨味が存分に出た後に、ワインの酸味とラベンダーのような紫の花を思わせる風味がフンワリと出て、後口をスッキリ、心地よくさせてくれる印象です。強さのバランスではチーズバーガーが明らかに上なのですが、ワインがベースで支えるという感じで、違和感なく楽しめる組み合わせだと思いました。
「甘さ」がクローズアップされる、満足度の高い組み合わせ。
ミーアは「私のもの」という意味。このワインを飲む全ての人が、心穏やかに喜びの時間を過ごして欲しいという願いを込めて名付けられました。スペイン内陸部の力強い太陽を浴びて育ったぶどう由来のジューシーで柔らかな果実感と、通常の赤ワインよりも少し甘め(残糖約15g)の設計のやさしい味わいです。
チーズバーガーと合わせると、チーズ&ハンバーグのジュワっと出て来る旨味に、このワインの持っている優しい甘さが綺麗に溶け込んでいく感じがありました。このワインの魅力は、太陽をタップリ浴びた果実の甘さ+実際に糖分としても少し甘さが残るところです。そこにハンバーグの肉汁と牛脂肪の甘さ、チーズの乳の甘さ、バンズの甘さと、各素材が持っている「甘さ」と言う要素がクローズアップされて一体感が出ます。不思議と最後にワインのタンニンのほろ苦さが引っかかる様に残る感じがして少し減点しましたが、口の中に色々な甘さが溢れる満足度の高い組み合わせです。
香りはしっくりだが、口の中で違和感が出てしまう組み合わせ。
ヤルンバは現地のワイン評価本でワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた事もある、オーストラリアを代表する生産者の一つ。ワイシリーズはそのエントリーラインで、生産者のスタイルが強く表現されているように思います。シラーズと5%程度のヴィオニエ(白ぶどう)を一緒に発酵させてつくる(出来たワインをブレンドするのとは異なる味わいになると言われます)このワインは、濃厚でフルボディなオーストラリアン・シラーズとは一線を画した、華やかな香りとキメ細やかで涼やかな果実味を持ったエレガントな味わいです。
チーズバーガーと合わせると、牛肉の香りでまず口の中が一杯になりました。特にハンバーグの表面のカリッと焼き目が付いた部分のスモーキーさを伴った香りが、ワインにある黒胡椒のスパイシーさを伴ったスモーキーさと綺麗に調和している感じがあります。ただ、口の中ではチーズバーガーのガツンと来る勢いに対して、このワインの上品さが戸惑っているのか、フローラルさや滑らかさが少し減ってしまう様な、そんな違和感が出てしまいました。もう少し濃厚で甘さを主張して来るタイプのオーストラリアン・シラーズの方がバーガーには合うような気がします。
がっぷり四つ。土地の料理に土地のワインの大本命の組み合わせ。
型破りの味わいで人気のダークホース。こちらはカリフォルニアの王道と言ってよいカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、僅かにプティ・シラーとプティ・ヴェルドをブレンドして味わいにパンチを加えています。カリフォルニアらしい力強く、甘さも感じさせる充実の果実味と、オーク由来の甘いヴァニラやココナッツを思わせる香りが一体となった、ボリューム感タップリの味わいです。
チーズバーガーと合わせると、ワインのリッチな果実味に、チーズバーガーのタップリのボリューム感がしっかりと応えている感じがありました。先に試した3つの組み合わせと比較すると、双方の強さがしっかりと合った、がっぷり四つに取り組んだという感じの納得感が感じられます。僕はカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンの最大の魅力は、完熟したキメの細かいタンニンだと思っています。その細やかなタンニンと、チーズバーガーならではの肉汁と溶けたチーズが絡み合った滑らかさが絶妙に合う様に感じました。さすがは土地の料理に土地のワインの大本命、見事な一体感のある組み合わせです。