チーズとワイン

毎月連載

チャレンジ!気軽にマリアージュ

カジュアルなワインとカジュアルなチーズの相性を、
担当:柳原が独断で評価します!!

第45回

2018年10月

焼きカマンベールディップ

チーズの味わい

カマンベールチーズを焼いただけのものですが、加熱されることによる芳醇な香り、とろける食感は、冷えたものとは別物です。味わいが大きくふくらみ、活性化しているなあという感じがあります。つけて食べる楽しさも凄くいいですし、すぐ出来るわりには満足感が高いです。冷えて固まってしまったら、再度温めてあげると復活します。

準備するもの
 カマンベールチーズ 1個、パン、野菜などお好みで適宜

つくり方
 カマンベールチーズの上側の皮の部分を切り取る。
耐熱容器か、アルミホイルで上辺以外を包んで、オーブントースターで3~4分、チーズの中身がとろけて、グツグツいってくる位まで焼く。熱々のうちに、パンやクラッカー、お好みの野菜などをつけて食べる。

焼きカマンベールディップ

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    3_5
    タヴェルネッロ オルガニコトレッビアーノ・シャルドネ 2017
    味わい
    アロマ
    • 黄色いリンゴ
    • グレープフルーツ
    • みかんの花

    ワインとチーズのふくよかさが強調される、まろやかなマリアージュ。

    世界No.1※イタリアワインブランド「タヴェルネッロ」からの新シリーズ。前回は赤のサンジョヴェーゼをご紹介しましたが、今回は白。こちらはイタリアを代表するトレッビアーノに、王道のシャルドネをブレンド。オーガニックのぶどうを使用した、やさしい果実味の素直な味わいです。
    焼きカマンベールと合わせると、お互いに味わいが広がっていく感じがありました。ワインが元々持っている黄色いりんごを思わせる果実味が強調され、味わいにコクが与えられます。チーズも乳のふくよかさや、やさしい甘味に加えて、カマンベールの白カビの香りが、マッシュルームっぽい感じに変化して、味わいに複雑さを与えてくれます。ワインとチーズのふくよかさという共通点が強調される、素直に美味しい組み合わせだと思います。

    *Shanken’s IMPACT databank Review and Forecast 2017 (The GLOBAL WINE MARKET, World’s TOP 20 Wine Brands)

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    3
    ドメーヌ ジェラール ミレサンセール ブラン 2016
    味わい
    アロマ
    • グレープフルーツ
    • ディル
    • 石

    ワインの味わいが強くなる、チーズがワインを引き立てるマリアージュ。

    サンセールはフランスを代表する辛口白ワインの一つ。ジェラール ミレは、その中心地の一つビュエ村で6代にわたってワインづくりを行う家族経営の生産者です。 ソーヴィニヨン・ブランのひとつの典型と言える味わいで、爽やかな柑橘系と、ハーブを連想させる香りを持った、透明感のあるスタイルです。
    焼きカマンベールと合わせると、ワインの味わいが単体で飲むよりも、さらにクッキリとして感じられるようになりました。元々が、キレのある酸味と、この産地特有の石っぽい風味が特徴のワインですが、その風味がさらに凝縮される印象です。チーズの方はと言うと、少しワインの方に主役を取られてしまう感じで、キレのあるシャープなワインと、まろやかなチーズの方向性が少し違っている感じが見えてきます。ワインの良さを愉しみたいという人向けの組み合わせと言えるかもしれません。きゅうり、セロリ、パプリカなどの爽やか系の野菜をディップすると、共通点が出てきて相性が良くなると感じました。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4
    レゾルム ド カンブラス メルロ 2017
    味わい
    アロマ
    • ブラックチェリージャム
    • イチジク
    • クローブ

    多彩な味わいが出て来る、変化の大きいマリアージュ。

    今春の発売以来、大人気の「レゾルム ド カンブラス」シリーズから、新セパージュのメルロが登場です!レゾルム ド カンブラスと言えば、全品金賞受賞の高コスパが売り物。こちらはフランスの人気ワインガイド「ジルベール&ガイヤール」の開催するコンテストで金賞受賞!果実味あふれる、みずみずしい味わいが特長です。
    焼きカマンベールと合わせると、おっ?と言う感じの新しい味が出てきました。それは、はっきりとしたヨーグルトっぽさです。元々、赤ワインには発酵の過程で乳酸が含まれるし、チーズは当然乳の香りはするのですが、この組み合わせはそれがかなり強調される感じです。さらに、ワイン単体ではあまり出てこなかった、インク、土、ドライフルーツ、コクのあるブラックベリーのリキュール、カラメル、プルーンのパウンドケーキなどを思わせる多彩な香りがどんどん出て来るのが印象的でした。チーズの方も、きちんと自分の存在を主張して、満足している感じがあります。味わいの変化が大きいので、試す価値がある組み合わせです。

  • 独断!マリアージュおすすめ度
    4.5
    ドメーヌ バロン ド ロートシルトサンテミリオン レゼルブ スペシアル 2014
    味わい
    アロマ
    • プラム
    • キノコ
    • オールスパイス

    ワイン、チーズともに熟成感が強調されるマリアージュ。

    ドメーヌ バロン ド ロートシルトはフランス・ボルドー地方のメドック地区の公式格付け1級筆頭であるシャトー ラフィット・ロートシルトを擁する名門中の名門です。サンテミリオンはユネスコの世界遺産にも選ばれている美しい産地。メルロ85%にカベルネ・フラン15%をブレンド。レゾルムと同じメルロ主体のワインながら、より力強く、どっしりとした構造感や複雑さを感じる味わいです。
    焼きカマンベールと合わせると、ワインの熟成感とチーズの白カビ感が強調されました。ワインに元々あった、キノコや腐葉土、スパイスなどの熟成由来の香りと、カマンベールの白カビのキノコっぽさが口の中で一体化して、複雑さを生む感じです。ワインのタンニンはチーズの乳脂肪に包まれ、チーズの白カビの香りはワインの森を思わせる香りと同化して、とてもまろやかな、そして上品なコクが出てきました。ワインの熟成感を愉しんでみたいという人に、素晴らしいサンプルだと思います。こういう熟成感にはやはりボルドーならではの魅力が詰まっているなあと感じました。

チャレンジまとめ

カマンベールチーズは特に人気のあるチーズですが、今回焼いてみてさらにその魅力を感じる事が出来ました。焼く事で出てくる何とも言えない魅力的な香りや、乳の甘さや味わいのコクの活性化は、生で食べる時とは全く異なるイキイキとした魅力的なものでした。
そのカマンベールチーズ、合わせるワインによって、2つの異なる味わいを出してきたのも興味深いところでした。一つは甘い乳の味わいで、そのまろやかさでワインの味わいをふくらませてくれる感じのマリアージュです。これはカマンベールチーズに限らず、チーズ全般で出るタイプの味の変化です。そしてもう一つが、白カビの味わいの強調でした。白カビにはキノコにも共通する香りがあって、それがワインの熟成感と呼応する事で、複雑な味わいを生むというパターンでした。これまであまり出なかったタイプの味わいの変化でとても魅力的に感じました。焼く事で、香りや味わいが強めに出て来るので、味わいの変化も感じやすくなるのかもしれないですね。
簡単に出来て、とても美味しくて、ワインとの味わいの変化もしっかりと愉しめる焼きカマンベール、オススメです。焼かないのはもったいないとすら思うくらいです。

柳原 亮 (やなぎはら りょう)

野菜と穀物(ライ麦パンが好き)、豆腐が主食の草食系。
ヤギ乳製チーズをこよなく愛する、通称ヤギ原。
年間3,000種類超のワインをテイスティングし、お小遣いの総てをワインに投じる徹底したワイン愛好家。

(一社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル
第9回(2013年)全国ワインアドバイザー選手権大会準優勝

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