味わいの要素ピッタリ。気持ちの上がるマリアージュ。
“雪の手紙”というロマンチックな名前がつけられた、白いすりガラスのボトルのフレシネです。「セミセコ」というやや甘口の味わいで、ふくらみのある果実と後味のコクが楽しめます。
パンケーキと合わせると、ワインとパンケーキの色々な要素がいい感じで手をつないで、凄く一体感のある味わいになりました。パンケーキの香ばしさ、はちみつの風味、リコッタチーズのやさしい甘さ、ベーコンのスモーキーさに、ワインが持つ瓶内熟成によるパンを思わせる香ばしさ、やや甘口(残糖40g/L)ならではのはちみつを思わせる風味、カヴァらしい厚みのある果実感、ぶどう品種から来る心地よいオイリーさなど全ての要素がピタっと合わせてくる感じです。パンケーキのふわふわ感とふんわりとした泡立ちの質感の調和もしっくり来ています。ワインの残糖分は明らかに飲んだ時よりも少なく感じられて、後口のスッキリ感も素敵でした。泡とパンケーキ、なかなか気持ちの上がる組み合わせです。
ワインの別の一面が見える、ドッシリディープなマリアージュ。
ヤルンバはオーストラリアで最初にヴィオニエの栽培をはじめた生産者。ワイ シリーズは彼らのヴィオニエに対する思いが伝わるような、鮮やかで瑞々しく、ふくらみのある果実味が特長です。'18ヴィンテージは今が飲み頃。香りだけで笑顔になれるような華やかさです。
パンケーキと合わせると、ワインの持つ魅力的な果実の強さとホロ苦さが強調され、パンケーキとワイン双方の味わいに重量感を感じるようになりました。パンケーキの味わいではリコッタチーズの乳脂肪やバターの香りを強く感じるようになり、ベーコンの香りが少し感じにくくなります。ワインはコリアンダーシードや百合を思わせるエキゾチックな香りが強く出て来て、ネットリとした印象が強くなる感じでした。華やかなイメージのヴィオニエの、ディープでクセのある別の一面が見えてきます。僕は嫌いじゃないのですが、割と好みが分かれるのではないかと思う組み合わせでした。
スパイシーさやベーコンの風味が前面に出てくるのマリアージュ。
ミーアは「私のもの」という意味。このワインを飲む全ての人が、心穏やかに喜びの時間を過ごして欲しいという願いを込めて名付けられました。ジューシーで柔らかな果実感と、通常の赤ワインよりも少し甘め(残糖約15g)の設計のやさしい味わいです。
パンケーキと合わせると、ベーコン&パンケーキの焼けた香ばしい風味が前面に出てきました。ワインはさくらんぼを思わせる樹脂っぽい果実の香りと、黒こしょう系のスパイシーさが前に出て来て、全体の香りに複雑さを与える印象です。タンニンも単体で飲む時よりもクッキリとした印象になり、味わい全体にメリハリを感じる組み合わせになりました。そう言えば、豚肉と果物って相性良かったよなーという感じで、ベーコンの存在感が際立つマリアージュになりました。
スルスルと両方が進んでいく、派手じゃないけどピッタリのマリアージュ。
料飲店さんで大人気の赤玉スイートワインのソーダ割りです。赤玉スイートワインは1907年生まれの日本を代表する甘味ワイン。どこか懐かしく、ほっとする味わい。コンビニエンスストア限定のRTDタイプの赤玉パンチ缶に加えて、10月にはソーダで割るだけのコンクタイプの紙パックも発売になります。
パンケーキと合わせると、1番目のフレシネ カルタ ネバダの時もそうだったのですが、ワインの泡のシュワシュワ感と、パンケーキのふわふわ感が一緒になる感じで、とても心地よく感じられました。ベーコンやリコッタ&バターの脂肪とワインのタンニンが程よく旨味につながっていく感じがあります。さらに赤玉パンチの炭酸がその脂肪分をスッキリと流してくれて、スルスルと両方が進む、派手さはないけど、とても美味しい組み合わせでした。オススメです。