サントリーのものづくりとは? 研究開発・基礎研究・商品開発の仕事がわかる事例集

サントリーのものづくりとは? 研究開発・基礎研究・商品開発の仕事がわかる事例集
サントリーのものづくりは、研究開発や商品開発にとどまりません。品質保証や技術開発、海外拠点でのR&Dなど、役割の異なる現場がさまざまです。「サントリアンボイス」に登場した社員の実例を通して、各領域でどのような仕事が行われているのかを紹介します。

サントリーのものづくりを支える研究開発の考え方

サントリーでは、基礎研究から商品開発、その後の品質管理や技術開発までを一連の「ものづくり」として捉えています。研究所で得られた知見は、事業部門や生産現場と共有され、商品設計や改良に反映されていきます。

また、酒類・飲料・ウエルネスといった複数の事業領域があるため、研究開発のテーマや活躍の場も多様で、専門性を深めながら、領域をまたいだ経験を積むことができる点も特徴のひとつです。

ここからは、実際に現場で活躍する社員の事例を通して、サントリーのものづくりの具体像を見ていきます。

事業につなげる技術開発/環境・エネルギー領域

環境技術や再エネ領域の技術・事業開発をリードしているのが、大手プラントエンジニアリング企業から転職した木下瞭さんです。入社後はGHG排出量削減に向けた開発を担い、業界を横断したコンソーシアムの運営管理や再エネ導入プロジェクトを推進しています。

プロジェクトを進めるうえでは、技術的な検討だけでなく、想定されるリスクや対応策を整理し、社内外の関係者と合意形成を図ることが欠かせません。こうした進め方が、サントリーの「やってみなはれ」を現場で支えています。

また、キャリア採用であってもMBA取得に挑戦できるなど、学び続ける機会が用意されていると木下さん。専門性を軸にしながら、サントリー入社後もさらなるステップアップを続けています。

サントリーのキャリア採用で描く新たな挑戦──技術開発の最前線で広がる専門性と可能性

基礎研究を商品とお客様につなげる/健康科学・ウエルネス研究

サントリーウエルネス株式会社 生命科学研究所で基礎研究を担当している永井研迅(あきとし)さんは、筋肉や関節など運動器の健康を対象に、食品成分の有効性を研究しています。その成果は、「ロコモア」や「グルコサミンアクティブ」といった商品の開発に活かされています。

研究だけで完結するのではなく、開発やマーケティングとの打ち合わせに参加し、コストや設計、ときにはパッケージ表現についても議論を行います。また、健康行動アプリやイベントを通じて、お客様に向けて研究内容をわかりやすく伝える取り組みにも関わっています。

研究成果をデータとして積み上げるだけでなく、生活のなかで役立つ形へつなげていく。その過程で得られるお客様の声が、次の研究テーマにも反映されています。

研究職でもお客様とともに。サントリー研究者が挑む\

海外で進める飲料の中味開発/グローバルR&D

ベトナムのSuntory Beverage & Food VietnamでR&Dに携わる上本倉平さんは、ウーロン茶「TEA+」の中味開発を担当。新商品の開発や既存商品の改良を通じて、現地市場に合った商品設計を行っています。

味覚や食文化、法規制が日本とは異なるため、同じお茶飲料であっても前提条件は大きく変わります。現地の茶産地を視察し、チームや他拠点と連携しながら検証を重ねることで、納得のいく商品づくりを進めています。

国内で培った商品開発の経験をもとに、海外市場での開発に取り組むことで、専門性の幅を広げていくキャリアの形が示されています。

海外駐在でウーロン茶「TEA+」の中味開発を担当。ベトナムで働くサントリアン

品質を守るための分析と判断/品質保証・工場DX

天然水北アルプス信濃の森工場で品質保証を担当している浅野雅さんは、分析機器の管理や出荷判定業務を担っています。製造部門での経験を経て品質保証へ異動し、法令の理解や過去事例の分析、統計学の学習などを通じて、品質トラブルの未然防止に取り組んでいます。

この工場では、1本トレース(※)やAI解析といったDXの仕組みが導入されており、日々蓄積されるデータをもとに品質の状態を把握しています。数値だけでなく、実際の製品の見え方や印象も確認しながら、出荷可否を判断するのが品質保証の役割です。

製造と品質の両方を理解し、部門間をつなぐ経験は、ものづくり全体を支える重要な要素となっています。

※1本トレース:製品1本1本と製造情報・品質検査結果を紐づけ、管理するシステム。

品質トラブルゼロを目指し、本気で仕事に向き合う。次世代モデル工場「天然水北アルプス信濃の森工場」での挑戦│浅野 雅

研究者が力を発揮できる基盤をつくる/イノベーション企画

イノベーション企画部では、研究者や開発部門が最大限に力を発揮できる環境づくりを担っています。野中翔太さんと清野佳穂さんは、研究所や事業開発部門と連携しながら、研究開発を推進するための仕組みづくりや部門間の連携強化に取り組んでいます。

研究テーマや技術の可能性を事業につなげていくためには、研究者、事業部門、経営の視点を行き来しながら全体を見渡す必要があります。この領域では、研究そのものではなく、研究が前に進むための土台を整えることが仕事です。

研究開発の現場を支える役割を通じて、技術や事業への理解を深めていく経験は、キャリアの専門性を別の角度から広げていく機会にもなっています。

研究者の力を最大化する「土台」づくり──サントリー イノベーション企画部の挑戦

スピリッツの「味」を設計する商品開発/酒類R&D

スピリッツ・リキュールの商品開発担当者は、「ほろよい」「のんある気分」「BAR Pomum」などの開発に携わっています。試作と官能評価を何度も重ねながら、日常的に選ばれる味わいを設計するのが主な役割です。

入社後は、「C.C.レモン」「なっちゃん」といった果汁炭酸飲料の開発を経験し、その後ビール部門で「オールフリー」の開発にも携わるなど、複数のカテゴリーを横断してキャリアを積んできました。

商品開発の現場では、流行を追うだけでなく、「お客様の記憶に残るおいしさ」を目標に、納得できる状態になるまで味と向き合い続ける姿勢が求められます。専門性と生活者視点を行き来しながら商品を磨き上げていくプロセスに、サントリーのものづくりの特徴が表れています。

【研究開発者からのメッセージ】スピリッツ商品開発担当

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