2025.10.06
海外駐在でウーロン茶「TEA+」の中味開発を担当。ベトナムで働くサントリアン

海外で働くサントリアンが、現地で実感する文化や生活、仕事でのトピックスを紹介するシリーズ企画「Hello! From」。第6回目は、ベトナムのSuntory Beverage & Food Vietnam(以下、SBFV)R&Dチームで働く上本 倉平さんに話を聞きました。
※この記事は、サントリーグループの社内報『まど』2025年7月号から転載しています。記事内の所属および役職等は取材時のものを使用しています。
Q. どんな会社?
Suntory Beverage & Food Vietnam R&Dチームは、SBFアジアパシフィック(以下、SBFAP)傘下の組織です。TEA+やBOSSをはじめとするサントリー商品を、より多くのベトナムのお客様に楽しんでいただけるよう、8人のメンバーで新商品の中味開発や、既存商品の改良を行っています。また、SBFAPの傘下であるタイやシンガポールなど他拠点のチームとも連携しながら、各国市場向けのアイデアを共に創出することにも取り組んでいます。
2025年1月に移設·拡張したホーチミンのオフィス
ベトナム駐在員メンバー。左から(SPVB ※)川上 能央(よしお)さん、(SBFV)上本さん、(SPVB※)亀崎 耕太さん、増野 静香さん、海老澤 大さん
※SPVB:Suntory PepsiCo Vietnam Beverage
Q. 経歴は?
11年に入社し、サントリープロダクツ 高砂工場に配属された後、14年に現・SBFジャパン 商品開発部へ異動。22年にはトレーニーとしてSBFAP(タイ)に派遣され、翌年、そのままタイ駐在となり、24年4月に現部署へ異動しました。日本では伊右衛門、GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶といったお茶飲料の開発に携わり、現在はTEA+の中味開発を担当しているため、お茶飲料との付き合いがとても長いです。
Q. 現在の仕事内容は?
主にベトナムにおけるTEA+の中味開発を担当しており、ブランドの成長につながる新商品開発や既存品の改良が私のミッションです。日本のお客様とは味覚や食文化が大きく異なり、また風土や法規制も違うため、同じお茶飲料の開発でも一筋縄ではいかないことが多くありますが、1つ1つの経験が新鮮で、貴重な学びとなっています。これらの学びを生かし、チームで納得のいく商品を生み出せた時や、お客様に喜んでいただけた時の達成感は格別です。
新商品の試作作業
ベトナム北部フート省にある茶産地を視察
バイクは生活の一部
想像を超えるバイク文化で、歩道や狭い道でさえも、わずかな隙間があればそこをバイクが走り抜けていくのが日常の光景です。また、サッカー愛が強く、ベトナム代表チームが勝つと、街中でバイクのパレードが始まります。ブブゼラ(※)のようにクラクションを鳴らしながらホーチミンの夜を駆け抜けていく様子は、急速な経済成長を支える現地の人々のエネルギーと活力を感じさせる印象的な風景です。
※ブブゼラ:「2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会」で話題となった南アフリカ共和国の民族楽器
バイクの大群。一瞬で道路が埋め尽くされます
飲料天国
ベトナムは、世界2位のコーヒー豆生産国として知られています。伝統的なカフェ・スア・ダー(練乳入りアイスコーヒー)は、絶妙な甘さが特長で、その他にも塩コーヒーやアボカドコーヒーなどのアレンジも人気です。また、東南アジアでトップクラスのビール消費量を誇るビール大国でもあり、多種多様なクラフトビールが楽しめます。さらに、お茶文化も根付いており、日本ではあまり見かけない珍しいフルーツティーなども豊富に揃っています。ベトナムを訪れる際には、昼夜を問わずさまざまな飲料をお楽しみください!
多彩なフレーバーを楽しむことができるフルーツティー
ホーチミンで人気のクラフトビール店。値段は1杯約700円
一緒に働く仲間から
Phuong Pham Thi Thanhさん、Nhu Tran Myさん
私たちは、常に革新性を追求し、ベトナムのお客様に高品質かつ健康に配慮した商品をお届けすることを使命としています。日々、既存商品の品質向上に努めるとともに、お客様のニーズに応える新商品開発に取り組んでいます。さらに、ベトナムのみならずアジア全域に新たな価値を提供できるよう、関係各部門と強力に連携し、サントリーグループの持続的な成長に貢献したいと考えています。
右から2人目がNhu Tran Myさん、4人目がPhuong Pham Thi Thanhさん、5人目が上本さん。昨年末のYear End Partyにて
※内容・社員の所属は取材当時のものです。