サントリーのブランドマネージャーという仕事。7人のブランドマネージャーの挑戦

サントリーのブランドマネージャーという仕事。7人のブランドマネージャーの挑戦
「サントリー生ビール」や「クラフトボス」「ほろよい」など、多彩なブランドを世に送り出しているサントリー。そのブランディングの核とも言える「ブランドマネージャー」は、どんな仕事をしているのでしょうか。サントリーのブランドづくりの裏側とブラマネの仕事について、7人のブラマネの挑戦とともにご紹介します。

サントリーの各ブランドを統括するブランドマネージャーとは

サントリーのブランドマネージャーの仕事は、コンセプトの設計、市場調査、中味の開発、パッケージデザイン、プロモーションなど、多岐にわたる業務をディレクションすることにあります。ブランドの価値を高めるための包括的立場ではありますが、いちブランドマネージャーの一存でブランディングが進められるわけではありません。

ブランドの市場調査は調査会社さん、中味の開発は商品開発・生産部門、パッケージデザインはデザイナーとともに議論し、社内外のパートナーと連携しながら、意思決定していく点が特徴です。

また、生活者の変化や社会課題を洞察し、ブランドの価値をどう定義するかを考え、「クラフトボス」や「ほろよい」のように長く愛されているブランドでも、前例にとらわれず新しい価値提案に挑戦し続ける姿勢が求められます。戦略から実行までブランドの責任者として推進するのが、サントリーのブランドマネージャーです。

トップマーケターが語るブランドマネジメント

「ジョッキ生」「金麦」の新商品開発や、「エスプレッソーダ」「MY BOTTLE DRINK drop」の新ブランド開発、「BOSS」「クラフトボス」ブランドなどを手がけてきた大塚匠さん。現在はサントリー食品インターナショナル 事業推進本部で新価値創造部長を務めています。

大塚さんは、商品や広告において、分析や解釈に「人間の機微」を加えることがサントリーらしさを形づくっていると語ります。どれだけ技術が進歩しても、人を見つめ、人のために価値を届ける姿勢が、サントリーの強さにつながっているのです。

現在のミッションは、「新商品」ではなく「新しい価値」を市場に生み出すこと。変化の速い時代の中で、探索と試行錯誤を重ねながら挑戦を続けることが、この仕事の要だと言います。

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「パッカ~ンPROJECT」ブランドマネージャー

サントリー株式会社 未来事業開発部の瀬尾梨紗子さんは、「パッカ~ンPROJECT」のブランドマネージャーを務めています。

「パッカ~ンPROJECT」は、お客様参加型の商品開発スキームとして立ち上がりました。第一弾「ワールドKANPAIビール」では、大阪・関西万博に合わせてベースとなるビールを発売し、お客様の声を募ったのち、お客様の声を反映した商品を発売しています。

同プロジェクトでは、商品ができあがる過程を公式LINEなどで積極的に発信。お客様も開発に関わっているという感覚を味わっていただくことを目指しました。

メインの担当者は瀬尾さんひとり、というなかでもグループのメンバーにサポートに入ってもらったり、さまざまな部署のメンバーと横断的に連携しながら、これまでにないアプローチで「新しいビールづくり」を進めています。

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「ドリンクスマイル」ブランドマネージャー

サントリー株式会社 ビール・RTD本部の吉田祐也さんは、ノンアルコール飲料全般のブランドマネージャーを務めています。

ノンアルコール飲料とはいえ、「アルコール0.00%」の「お酒」。お酒を通して人をつなぎ、時間・空間を分かち合うことを目指すサントリーにとって大切な市場です。

ブランドマネージャーの業務は、担当する商品の開発やデザインだけでなく、営業や法務などカバー範囲は非常に多岐に渡ります。

サントリーのブランドマネージャーは、担当する商品の頂点というよりは、それぞれのプロフェッショナルな人材をつなぐ水平組織のハブ的な存在。どのメンバーも、自分の役割を限定的に捉えず、他部署のメンバーと協力して専門的な知見を活かしながら違う領域にも踏み込んで意見を交わしています。

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「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉」ブランドマネージャー

「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」のブランドマネージャーを務める永尾真紀さん。2014年の入社以来、「こだわり酒場のレモンサワー」や「茉莉花」など、さまざまなブランドを担当してきました。

永尾さんが何より重視しているのは、市場で起きている小さな変化を見逃さず、現場の熱や生活者の生の声を拾い上げること。「こだわり酒場のレモンサワー」時代には、中味開発チームと一緒に飲食店を飲み歩き、「JJ」でも飲食店でどのような飲まれ方をしているのか、「JJ」という愛称がどう広がっているかをリサーチしてきました。

そして、自身も入社4年目で「こだわり酒場のレモンサワーの素」を任された経験を踏まえ、「JJ」では、味・パッケージ・宣伝を若手に任せて、挑戦の機会と成功体験を渡すことを大切にしています。

「JJ」躍進の軌跡。ロングセラーのジャスミン焼酎をヒット商品に育て上げたサントリーのブランド戦略

「クラフトボス」ブランドマネージャー

「クラフトボス」の新商品開発を手掛けているのが、サントリー食品インターナショナルの横尾美樹さん。1992 年に登場した缶コービーブランド「BOSS」は、体を使って働く人に寄り添い、「変わらないこと」を肯定するブランドでした。

一方、「クラフトボス」はデスクワーカー中心の若い世代の働き方の変化に合わせ、「変化すること」を肯定する存在として展開しています。多様化する働き方に寄り添うために、商品の基本設計だけでなく、新たなフレーバーの開発やペットボトルでの展開など、新たな試みを続けています。

ブランドとして、コアの価値を磨く「深化」と、新しい提案をする「進化」を両立させながら、時代が変わっても、変わらない「働くなかでのひと息」や「自分をいたわる」というメッセージを発信しています。

クラフトボスのマーケティングの裏側。若い世代の「働く」を支える発想とは

「サントリー生ビール」ブランドマネージャー

「サントリー生ビール」のブランドマネージャーとして立ち上げを担った竹内彩恵子さん。菓子メーカーで10年ブランド戦略を経験した後、2020年にサントリーへ入社しました。

ビール市場が成熟するなかでの新ブランド立ち上げは大きな挑戦であり、味づくり、方向性、世界観など、社内の各分野のプロフェッショナルたちが本気で意見をぶつけ合いながら進めていくプロセスに「サントリーらしさ」を感じたと言います。

お互いの専門のフィールドで全力を尽くし、パスを出し合いながら最後のゴールにつなげる“部活のような感覚”こそが、ブランドづくりの醍醐味。そして、情熱が人を動かし、勢いよくプロジェクトが進む——その熱量とチーム感が、入社後にわかったサントリーの面白さです。

サントリー生ビールの大躍進を支えた、転職組サントリアンのブランド戦略

「VARON」ブランドマネージャー

「クラフトボス」や「サントリー生ビール」だけでなく、大人の男性用スキンケアブランド「VARON」でも若手ブランドマネージャーが活躍しています。

サントリーウエルネス株式会社 スキンケア事業部の西山雅大さんは、「VARON」のブランドマネージャーとして立ち上げから携わり、同ブランドの成長を牽引してきました。

ミドル・シニア世代の男性へのインタビューやモニター調査を通じて、外見の悩みやスキンケアへの本音を丁寧にすくい上げ、サントリーの企業理念「やってみなはれ」を実践したチームを表彰する「やってみはれ大賞」を受賞。「調査にはどんなに時間と労力をかけてでも徹底的にやりなさい」という上司の言葉が西山さんを原動力となりました。

「やってみなはれ」の風土のもと、30代前半という若さでブランドを託されています。

総売上40億! サントリー「VARON」を生んだ若きブランドマネージャー

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