サントリー ワイン スクエア

40周年を迎えて

シャトー ラグランジュの桜井楽生です。

前回のラグランジュ便りから3カ月、その間の出来事をご紹介します。

去る4月25日から27日、ボルドーではユニオンデグランクリュ主催のプリムール試飲会が開催されました。毎年恒例、世界中のバイヤーを対象とした、樽熟成中ワインの予約販売前に行われる試飲会です。今年は昨年を上回る5,500人近い業界関係者が世界中から集まり、「最も偉大なビンテージの一つ」とも噂される2022年産ワインの品定めを行いました。私たちサンジュリアン村の試飲会場となったのはシャトー ベイシュベル。2012年に建設された美しい醸造棟の中で、サンジュリアン村を中心に17シャトーがブースを設け、ワインをサービスしました。(写真1)。

シャトー ラグランジュ2022は、カベルネ・ソーヴィニョン86%、メルロ12%、プティ・ヴェルド2%。サントリーが経営継承した直後の1985-86年に植えた樹齢40年近いカベルネ・ソーヴィニヨンが、私たちのテロワールの力を遺憾なく発揮し、カベルネ比率が86%と過去最も高くなりました。世界的なワイン雑誌、ワインジャーナリストからも非常に高い評価を得ました。Decanter誌 96点、The Wine Advocate誌 94-96+点、Vinousニール・マーティン 95-97点、ジェーン・アンソン 96点。世界トップ4と言える評価者の平均は全て95点を超えました。
2022年は暑く乾燥した年であったにも関わらず、アルコール度数は13.5%。凝縮感、余韻の長さと共にフレッシュ感が共存する素晴らしいワインに仕上がっています。早く日本の皆様にご紹介できる日が待ち遠しいです。楽しみにしていてください。

一方畑では、4月は春の霜害がなかった上、5月は比較的涼しく乾燥した日が続いたため病気の心配も今のところ全くありません。私が最初にカベルネの開花を見つけたのは5月25日(写真2)。開花期間中も常に好天が続きました。今年はサントリーがシャトー ラグランジュの経営を継承してからちょうど40年。今年は昨年以上の「超グレートヴィンテージ」となってほしいとずっと願っていますが、これまでのところ順調です。

40周年となる今年、それを記念したイベントも行っています。まずは4月25日、プリムール試飲会の期間を利用して、私たちのワインを世界中で販売してくれる重要なビジネスパートナーの方々を招待した300名規模のディナーを開催しました(写真3)。また、6月23日には、1983年からサントリーを仲間として迎え入れ、共に歩んできてくれた周辺シャトー、ボルドー大学、ワイン関連団体、その他取引業の方々を招待しての感謝の会を開催しました。(写真4)

これらのイベントの様子など、シャトー ラグランジュのインスタグラム、フェイスブックページで見ていただくことができます。他にも日々情報発信をしていますので、ぜひご覧ください。

公式WEBサイト https://www.suntory.co.jp/wine/special/lagrange/
Instagramリンク https://www.instagram.com/chateaulagrange/
Facebookリンク https://www.facebook.com/ChateauLagrange1855

(写真1)シャトー ベイシュベルの試飲会場。左はテクニカルディレクターのバンジャマン・ヴィマル。
(写真1)
シャトー ベイシュベルの試飲会場。左はテクニカルディレクターのバンジャマン・ヴィマル。
(写真2)最初に見つけたカベルネ・ソーヴィニヨンの開花。白い小さな花が咲いているのがわかりますか。
(写真2)
最初に見つけたカベルネ・ソーヴィニヨンの開花。白い小さな花が咲いているのがわかりますか。
(写真3)4/25に行われた40周年ディナーイベント
(写真3)
4/25に行われた40周年ディナーイベント
(写真4)6/23に行われた感謝の会
(写真4)
6/23に行われた感謝の会