インターンシップ2019 参加者の声
Internship 2019
天然水南アルプス白州工場
応用化学専攻 八幡さん

飲料は私たちの生活を豊かにし、その中でも水は必要不可欠な存在です。私にとってサントリーといえば天然水のイメージが強く、「水と生きる」というキャッチコピーが非常に印象的でした。他にもヒット商品が多く、そのアイデアを生み出す根源的なエネルギーは「やってみなはれ」を掲げる社風によるものであろうと考え、その社風のもとで働かれている社員の方々の考え方や働き方を体感したいと思い応募しました。
天然水のおいしさや鮮度を保つためには、中身だけでなく、容器の殺菌の妥協は許されません。そのためにペットボトルの原型であるプリフォーム(PF)というものを殺菌するのですが、殺菌機へPFを搬送する際、何等かの原因でPFに傷がついてしまうということが起こっていました。そのため、傷が発生する原因を究明し、傷をなくすためにはどうすればよいかの対策を考え、実験、検証しました。
社会人と学生の違いとして「期限を守る」ことの重要性はよく言われることですが、やはり限られた時間の中で、問題を把握し実験を行い、成果を出すことの大変さを実感しました。疑問点を残さず納得するまで考え、調査、質問することが乗り越えるための手段であったと思います。またいつでも実験できるわけではなく、装置の事前準備などにおいて多くの方の協力が必要であったため、その分、実験は効率的に行うように心がけていました。問題解決はたくさんの方が協力し支え合うことで成り立つという、「人のつながり」を実感したため、その分成功させたいという気持ちが生まれ、乗り越えることができたのだと思います。
まずサントリーという会社についてですが、自分の会社や商品に対し、誇りをもって働かれている方が多い印象を持ちました。これはいい商品を作りたいという「やってみなはれ」精神のおかげで「努力」し、「目標達成」し、それが「自信」になり、新しい仕事へのモチベーションへとつながる一つのサイクルが社員の方々に根付いているからだと思います。
また、実習を通して、的確に自分の意見を伝えることの重要性を感じました。意見のアウトプットすることは自分の頭の中が整理できるだけでなく、多くの方々から意見やアドバイスをいただき、議論することができるため、課題解決の一歩になると思いました。しかしその際、自分の意見をいかに相手に分かりやすく、論理的に説明できるかが大事であり、そこが自分にとってまだ足りていない部分であるということを痛感し、今後の大学生活において改善すべきところであると今後の課題を見つけることができました。
いい商品を作るにはいい素材が必要であり、そのためには地域に住む方々との共生が必要です。つまり「水と生きる」サントリーにとって「人と生きる」ことも大事にしている会社であるという印象を受けました。
また実習において、取り組みが実機へ導入された場合のメリットを計算しましたが、自分の取り組みがどれほど会社に貢献できるかが定量的に実感できることは、やりがいにつながると実感しました。
このインターンシップはかなり濃密な2週間であるため、成長と発見の繰り返しです。実際に現場で起こっている問題を社員の方々と共に取り組むことができるので、働くことの大変さ、達成感、チームプレーの楽しさを実感することができます。自分を見つめ直し、今後の自分の成長、就職活動へのモチベーションをあげることができるとともに、さらにサントリーのことを知り、さらに好きになれる最高の機会になると思います。