インターンシップ2019 参加者の声
Internship 2019
梓の森工場
化学工学専攻 松田さん

専門分野である化学工学を使って人の役に立つものを作りたいという夢を持っています。その中で、サントリーのインターンシップは現場での体験を重視した、実践的なものであると聞いていたので、自分のできることを見つけるには絶好の機会だと考えました。また、「ものづくり」に携わるにあたって、自分の武器である化学工学をどのくらい生かすことができるのかという肌感覚を、ぜひ体感したいと考え応募しました。
食品工場ではお客様のために最善の品質を管理する必要があります。その一環としてタンク内を洗浄、殺菌さらに着香成分を除去するCIPという工程があり、その革新的な手法の開発に取り組みました。およそ500種類の飲料を製造している梓の森工場では大量の水、熱水がCIP中に使われているためいかに水使用量を削減するか、さらにどうすれば着香成分を効率よく除去できるのかについて、モデル式を構築し改善策を考えました。
二週間という限られた時間の中で、実のある結果を生み出すことです。インターン初日に「結果を出します」と宣言し、自分にプレッシャーをかけて臨みました(笑)その中で心掛けたことは優先すべき事柄を常に整理しておくです。単に必要な行動を洗い出すだけではなく、その中でもさらに効率よく結果を出すための方針を考えました。そうすることで、現場の人との連携がスムーズにいき実験の質が向上したり、測定結果の精度が上がったりと好循環が生まれるからです。また、コーチャーの方をはじめ本当に数多くの方から様々な意見を頂けたことで、これまでの自分にはなかったものの見方ができるようになり、短期間で成果を上げることができました。
インターンシップでは現場体験を通じて工場での働き方を学ぶだけだと思っていました。しかし、実際に参加し本当に多種多様な体験をさせてもらえたことで、これから社会で働いていく上でどこでも通用する考え方を身に着けることができました。例えば、一つの課題に対しての捉え方、その解決のために必要な作業の選定法、一緒に仕事をしていくにあたっての人との付き合い方、などです。また、どんな仕事をするにあたっても人と作業のマネジメントが本当に大切だということを、実体験を通じて初めて得ることができました。さらに、普段の授業で得た知識はあくまで机上の計算に使われるだけでしたが、実際の現場でも役立つことが実感できたことも、私にとって大きな収穫でした。特に、紙の上で導出したモデル式が実機に応用できることを確認できた時は、その結果に喜びを感じただけでなく、これまでの勉強に自信を持つこともできました。
エンジニアの仕事は工場を設計し、実装するという正直堅苦しいイメージがありましたが、実際はもっと幅広い仕事内容があり、かなり自由度が高い仕事だということが分かりました。「食のエンジニア」として責任感を持って仕事をされている姿を目の当たりにし、その正確さと真剣さにも感動しました。また、身の回りにあふれている製品の製造過程を見学したことで、製品に込められた工夫にも気づくことができるようになりました。
サントリーのインターンシップは現場体験を重視し、社員さんでさえ正解を知らないものに真正面から取り組むという貴重な体験ができます。また、物事に対する姿勢や考え方も学べるので残りの大学生活の過ごし方も大きく変わり、自分自身の成長をしっかり実感できる絶好の機会です。普段の勉強に意味を見出せない人や、これから社会に出たときに必要となる本質的な考え方を身に着けたい方は、ぜひ応募することをお勧めします!