連載

ワイナリー便り:シャトーラグランジュ便り
2021年9月7日 良いワインは、良い人から

シャトー ラグランジュの桜井楽生です。

今年もまもなく収穫期を迎えます。

今年の夏は、2014年以来の「涼しい夏」となりました。2021年は、フランスでは春に深刻な遅霜の被害にみまわれた地域もありましたが、私たちの畑は幸いにも大きな被害を受けることなく、真っ黒のぶどうがしっかりと実っています。ぶどうたちは今日も畑でいっぱいの太陽を浴びつつ、収穫のタイミングを待っています。

今日は収穫を前に、シャトー ラグランジュの「人」への取り組みをご紹介します。

「良いワインは、良いぶどうから」という言葉があります。これは、「品質の良いワインをつくるためには、ぶどうの品質がとても大切ですよ」ということを表しています。しかし、ぶどうから勝手にワインができるわけではありませんので、もちろんワインの品質を左右するのはぶどうだけではありません。ぶどう栽培・ワインづくりに関わる「人」が、とても大切です。

私は、ここで働く全員が、気持ちよく前向きに、一生懸命仕事に打ち込める環境をつくっていきたいと思っています。働く人の気持ちや愛情は、必ずぶどう樹やワインにも伝わると信じています。「良いワインは、良い人から」です。

そんな思いもあり、シャトー ラグランジュでは、今年試験的にパワーアシスト装置を導入しました。ワイナリーの仕事には、体に負担のある繰り返し作業、重労働がたくさんあります。そういった作業を装置で補助することで、従業員を怪我や事故から守ることができるのではないかと考えています。ワイナリーでの導入は初めての試みだそうですが、まずは実際に使ってみて、その結果をメーカーにフィードバックして改善に役立ててもらう。そして、これらがさらに使いやすいものに進化していくことを願っています。

パワーアシスト装置はほんの一例ですが、シャトー ラグランジュが取り組む「人」や「環境」を大切にする活動は、嬉しいことに社外からも昨今大変注目されています。今年、私たちの「職場や近隣住民に対する環境改善の取り組み」が評価され、ボルドーの環境活動へ取り組む企業を表彰する「Trophées Bordeaux vignoble engagé」というアワードで金賞を受賞しました。同アワードでは、昨年は「生物多様性を守る取り組み」でも賞をもらっています。

人や環境に関わる私たちの取組みは、常に進化し続けていかなければなりません。『人と自然と響きあう』というサントリー理念を大切にし、これからもシャトーやワインに関わる人、さらには動植物を含めたコミュニテイとの調和を大切にしていきたいと思います。

シャトー ラグランジュのFacebook、Instagramでも、日々情報発信をしていますので、ぜひご覧ください。

Facebook:https://www.facebook.com/ChateauLagrange1855
Instagram:https://www.instagram.com/chateaulagrange/

写真1:収穫を待つ今年のぶどう
写真1:収穫を待つ今年のぶどう
写真2:パワーアシスト装置を装着しての作業
写真2:パワーアシスト装置を装着しての作業
写真3:表彰を受ける社長
写真3:表彰を受ける社長
写真4:皆の笑顔が、良いワインをつくります。
写真4:皆の笑顔が、良いワインをつくります。
シャトー ラグランジュ
桜井楽生(さくらいらくさ)

登美の丘ワイナリー醸造責任者(2009〜2012)、ボルドー大学研究員(2012〜2015)、ワイン生産研究本部課長を経て、2020年よりシャトー ラグランジュCSO。ワイン醸造技術管理士(エノログ)

 
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