サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/事前申し込み制/指定席制・座席選択可)

都立芸術高校音楽科楽理専攻、東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻および大学院修士課程修了。修了時に大学院アカンサス賞受賞。フランス・トゥールーズ音楽院オルガン科Perfectionnement課程修了。同音楽院クラヴサン科、ピアノ伴奏科、エクリチュール科にてディプロマ取得。2016年度藝大モーニングコンサートに選出。NTT docomo VOLTE HD+ラジオCM「聞こえない音楽」篇出演。横浜みなとみらいホール・ホールオルガニスト・インターンシップ・プログラム第15期生。2018年ピエール・ド・マンシクール国際オルガンコンクール セミファイナリスト。22年8月まで、トゥールーズにてクロワ・ドラード教会主任オルガニスト、音楽学校「ア・テンポ」講師を務めた。現在は帰国し、演奏活動を行っている。
2020年、世界中を混乱に陥れたパンデミックから早くも3年が経ちました。この夏、東京の街を歩いていて驚いたのが、外国人観光客の多さです。3年間、延期に延期を重ねた日本旅行にやっと繰り出せたのでしょう。今や日本の文化、歴史や食は世界の注目の的です。
では、音楽はどうでしょうか。もちろん素晴らしい日本人作曲家は山ほどいますが、今海外の人たちに日本の音楽といえば、と聞いたら真っ先に返ってくる答えはアニメやゲームではないでしょうか。私はそんなポップカルチャーも、立派な「日本の音楽」の一つだと思うのです。
そんな訳で今回は、私の個人的に大好きなゲーム音楽をオルガンで演奏いたします。世界的に人気の高い『Final Fantasy』シリーズより、東京オリンピックでも取り上げられたメインテーマ、また『Final Fantasy Ⅵ』の「妖星乱舞」は4楽章から成る大曲で、植松(1959~ )作品の真骨頂とも言われる人気の高い曲です。
他にもれっきとしたオルガン作品もお聴きいただきたく、私の独断と偏見で、ゲームに出てきそうな現代オルガン音楽を2曲ご紹介します。オランダの作曲家ヴァメス(1953~ )の『高速列車に乗って』は両手両足を使って複雑なリズムを奏でながら進んでいく、疾走感あふれる作品です。エストニア人のペルト(1935~ )による『断続する平行』は、ほんの数個の音の並びを静かに反復していくだけの作品ですが、なぜか切なく魂に響くものがあります。ゲームのファンの方にも、オルガンのファンの方にも、ちょっと新しいオルガン音楽の世界を楽しんでいただければ幸いです。
(石川゠マンジョル優歌)
サントリーホール
0570-55-0017
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