サントリーホール オルガン プロムナード コンサート【申込み終了】
(入場無料/事前申し込み制/指定席制・座席選択可)

東京藝術大学オルガン専攻卒業、同大学院修了。リヨン国立高等音楽院を最優秀の成績で卒業。サントリーホール、東京芸術劇場をはじめ、日本各地のコンサートホールや、東京カテドラル大聖堂など教会、各大学のチャペルコンサート等で演奏を行う。また東京交響楽団をはじめ、仙台、名古屋、群馬ほか各オーケストラでのオルガン演奏、合唱団との共演、オルガンスクール卒業生へのレッスンなど幅広く活動を続けている。約20年にわたりアクトシティ浜松副オルガニストを務め、市民向けのレッスン・レクチャー講師のほか、多くのコンサート、イベントに出演した。現在、築地本願寺オルガニスト。(一社)日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。
私をオルガンの道に導き応援してくれた両親、ふたりの命日のある2月に再びサントリーホールで演奏の機会を頂けたことは感慨深く、偶然とはいえ感謝の気持ちでいっぱいです。
最初はバッハ(1685~1750)の作品から、躍動感溢れるペダル・ソロに始まる前奏曲、続くフーガの主題は軽やかで快活。まるでトッカータのような雰囲気漂う前奏曲とフーガです。
20世紀フランス・オルガン界を代表するデュリュフレ(1902~86)の遺作となった『瞑想』は、しなやかな主題が澄み切った音色で奏でられます。1964年頃に作曲されましたが、2002年の出版まで埋もれていた作品です。
没後100年となるデュボワ(1837~1924)は聖クロチルドやマドレーヌ教会でオルガンと携わる一方、教育者としてパリ音楽院院長も務め、和声学など著書は今も使われています。5曲からなる『結婚式のミサ』より第3曲「奉献唱」は、どこか親しみのある旋律が温かく、心地よく流れます。
「星に願いを」~星に願いをかけるとき あなたが誰かなんて関係ない 心の底から願えば きっと叶うだろう~(歌詞抜粋)。ここサントリーホールのオルガンから、どのような星の煌めきが奏でられるでしょう。
フランス・オルガン交響楽派の作曲家ヴィエルヌ(1870~1937)は、殆ど盲目で生を受けましたが、パリ・ノートル゠ダム大聖堂のオルガニストを務め、多くの聴衆を魅了した演奏家でした。6作ある『オルガン交響曲』から1899年作曲の第1番より第6楽章「フィナーレ」、華麗なるシンフォニックな響きをお聴きください。
最後になりましたが、能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また今も続く紛争により苦しい思いをされている方々のことも胸に刻み、一日も早く平穏で明るい日々が戻ることを切に願っています。(2024年1月8日記)
(中野ひかり)
サントリーホール
0570-55-0017
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