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67スカエボラの育て方・楽しみ方

スカエボラの育て方・楽しみ方

スカエボラは5月~11月にかけて花を咲かせるクサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)の植物で、病気や虫に強く、翼や扇が広がったような花型が特長です。 オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。

スカエボラ品種のうち、ガーデニング向け品種の1つである「サンク・エール」は従来のスカエボラより耐暑性と連続開花性が優れ、丈夫でお手入れも楽、つまりほぼ植えっぱなしでOKな品種なので、園芸初心者の方や初めてのガーデニングにも育てやすいです。 スカエボラは植え込み時期となる5~6月に園芸店やホームセンターなどで花苗を購入することができます。


目次
スカエボラとは?特徴と魅力
スカエボラの花言葉・ 名前の由来
スカエボラとサンク・エールの違いは?
スカエボラの栽培環境は?苗や土の選び方は?
スカエボラを長く咲かせるコツ
スカエボラ|夏越しを成功させる方法
サンク・エール | 暑さに強く、ほぼ植えっぱなしでOKなスカエボラ
スカエボラ(サンク・エール)の上手な育て方
スカエボラ(サンク・エール)の育て方のポイント・対策
スカエボラ(サンク・エール)の楽しみ方

スカエボラとは?特徴と魅力

スカエボラは、やさしく広がる草姿とユニークな花の形で人気のガーデニング植物です。扇を広げたような半円形の花は他の草花にはない個性があり、おしゃれに演出してくれます。さらに、春から秋まで長く咲き続ける丈夫さも魅力で、初心者でも気軽に楽しめるのが特徴です。そんなスカエボラの魅力や基本情報について詳しくご紹介していきます。

スカエボラの基本情報(学名・原産地・開花時期)

スカエボラは、オーストラリアを原産とする植物で、クサトベラ科スカエボラ属に分類されます。正式な学名は「Scaevola aemula(スカエボラ・アエムラ)」で、温暖な気候を好む半耐寒性の多年草(日本では一年草扱いが一般的)です。 開花時期は主に春から秋にかけてと長く、気温が安定している4月頃から10月頃まで次々と花を咲かせます。丈夫で育てやすいため、初心者からベテランまで幅広く人気のある草花です。

スカエボラの花の特徴

スカエボラの最大の特徴は、扇のように片側だけに開く半円形の花姿です。一般的な花とは異なり、花びらが一方向に広がるユニークな形が印象的で、ガーデンや寄せ植えのアクセントとしてもよく映えます。茎の上部に密集して咲くため、円環状に見えることもあります。 花色は紫や青を中心に、白やピンクなど爽やかで涼しげな色合いが多く、夏の庭やベランダに清涼感を与えてくれます。また、株が横に広がる性質を持ち、枝垂れるように伸びていくため、鉢植えだけでなくハンギングやグランドカバーとしても楽しめます。

こんな方におすすめスカエボラ

スカエボラは、ガーデニング初心者や忙しい方にも特におすすめの植物です。比較的乾燥に強く、水やりの管理が難しくないため、初心者の方でも安心して育てられます。 また、長期間にわたって花を楽しめるので、「少ない手間で長く咲く花を育てたい」という人にもぴったりです。 さらに、ナチュラルでやさしい雰囲気の庭づくりをしたい方や、寄せ植えやハンギングでおしゃれな演出を楽しみたい方にも向いています。コンパクトな広がり方をするため、ベランダガーデニングや限られたスペースでも取り入れやすい点も魅力です。

スカエボラの花言葉・ 名前の由来

スカエボラ

スカエボラの花言葉

スカエボラの花言葉は「涼しい風を運ぶ人」です。ブルーやホワイトの涼しげな花色をイメージさせますね。他に「祝杯をあげる」「あふれる可能性」「浮気な心」といった花言葉もあります。

スカエボラの学名や和名

スカエボラの学名は「Scaevola aemula」、クサトベラは漢字では「草海桐花」と表記し、和名は「末広草(スエヒロソウ)」です。

スカエボラとサンク・エールの違いは?

スカエボラ属品種のうち、ガーデニング向け品種の1つが「サンク・エール」です。つまり、サンク・エールはスカエボラ属ですが、スカエボラ属のすべてがサンク・エールとは限りません。

スカエボラは品種によっては摘芯(ピンチ)をして花姿を整えたり、暑さや寒さの管理など少々コツがいる品種もありますので、自宅で育てるならガーデニング向けの品種を選ぶのが良いでしょう。

サンク・エールの名前の由来

花弁が5つの羽・翼に見えることから、フランス語の「5(cinq/サンク)」と「翼・羽(ailes(エール)」を組み合わせてサンク・エールと名付けました。また、英語の「ありがとう・感謝(thank/サンク)」と「がんばってね・声援(yell/エール)」の意味も込めました。

スカエボラの栽培環境は?苗や土の選び方は?

スカエボラを育てる前のチェックポイントです。
簡単で初心者にも育てやすい「花苗」を植える方法をご紹介します。花苗は植え込み時期となる5月~6月に園芸店やホームセンターなどで購入することができます。

栽培環境 | 日当たりや温度は?

半日以上、直射日光の当たる屋外で育てます。暑さには強いですが夏場の強い西日は避けるようにしましょう。 大雨や台風などの激しい雨風には直接当たらないようにしてあげてください。
関東以西の温暖な地域では冬越しも可能です。

苗の選び方 | どんな苗を選べばいい?

「良い苗」は、根本がしっかりしていてグラグラしない、茎が太い、黄色い葉がない苗です。虫がついてないかも確認しましょう。

土選び | 苗の植え付けには草花用の培養土を

園芸店やホームセンターで売っている「草花用の培養土」が便利です。土を入れる量は、鉢いっぱいにせず、2~3cmほど下あたりまでが目安です。
鉢底に「鉢底石」を入れると、土の排水性や通気性が良くなります。

鉢・プランター | おすすめのサイズや号数ごとの大きさは?

1株の苗を植える鉢・プランターのサイズは、7号(21cm)~9号(直径27cm)がおすすめです。サイズが大きすぎると土がなかなか乾かず生長が遅れることがあり、小さすぎると水切れや株が大きくならないことがあります。また、浅すぎる鉢は根が詰まりやすくなるため適度に深さのある鉢を選びましょう。

苗の植え付け | 鉢植えと地植えの違いは?

鉢植えの場合
ビニールポットから苗を取り出し、枯れた下葉がある場合は取り除きます。「鉢底石」を鉢の4分の1くらい入れ、その上から土を入れます。鉢いっぱいに土を入れず、鉢の縁の高さより2~3cm低い位置までにして、ウォータースペースを作りましょう。鉢の縁ギリギリまで土を入れてしまうと、水やりの際に水が上から溢れ出てしまいます。

地植えの場合
1平方メートルあたり5株の目安で植えこみます。花苗は育っていくにつれ大きく成長しますので、苗同士をくっつけず、適度な間隔をあけて植えてください。

スカエボラを長く咲かせるコツ

スカエボラはもともと開花期間が長い花ですが、ちょっとした手入れを意識するだけで、さらにボリュームよく・より長く楽しむことができます。ここでは、初心者でも実践しやすい長持ちのコツをご紹介します。

スカエボラは切り戻しでボリュームアップ

スカエボラをこんもりと美しく育てるために欠かせないのが「切り戻し」です。 茎が伸びて間延びしてきたタイミングで、株全体の1/2〜1/3程度をカットすると、脇芽が増えて一気にボリュームアップします。
※梅雨前に切り戻しをすることで蒸れの防止になり、病気対策にもなります。

また、一度花数が少なくなったタイミングで切り戻すことで、株がリフレッシュされ、新しい花が咲きやすくなります。少し思い切るのがポイントで、「切る=また咲く」と覚えておくと安心です。

スカエボラの花がら摘みのポイント

咲き終わったスカエボラの花をそのままにしておくと、見た目が乱れるだけでなく、株のエネルギーが種づくりに使われてしまい、新しい花が咲きにくくなります。 スカエボラは花が比較的小さいため見落としがちですが、こまめに花がらを摘み取ることで、次々と花を咲かせる状態を維持できます。 指で軽くつまむか、ハサミで花の付け根から切り取ると綺麗に仕上がります。しばらくすると、さらに開花します。肥料もあげましょう。

スカエボラ|夏越しを成功させる方法

夏越しするポイントは大きく2つあります。

スカエボラ|夏の蒸れ対策

スカエボラは暑さには比較的強いですが、「蒸れ」には弱い性質があります。特に日本の夏は高温多湿になりやすいため、株の中が込み合っていると風が通らず、蒸れて弱ってしまう原因になります。 そのため、夏前や梅雨時期に軽く剪定を行い、株の中の風通しを良くしておくことが大切です。葉や茎が密集しすぎている部分を間引いてあげることで、蒸れによるトラブルを防ぐことができます。

スカエボラ|夏越しにおすすめの置き場所

置き場所も夏越しの成功に大きく影響します。 できるだけ風が通る場所に置き、直射日光が強すぎる場合は半日陰に移動させると安心です。株が弱ってしまわないように、西日の当たらない場所で育ててあげるのが理想です。特にベランダでは壁際や密集した場所を避け、空気が動く環境を意識しましょう。 また、鉢植えの場合は鉢同士の間隔を空けるだけでも風通しが改善され、病気や蒸れの予防につながります。地植えの場合は遮光ネットなどを利用しましょう。

これらのポイントを押さえることで、スカエボラはより元気に、そして長く花を楽しませてくれるようになります。

サンク・エール | 暑さに強く、ほぼ植えっぱなしでOKなスカエボラ

サンク・エール

サンク・エールのおすすめポイント

・花がら摘み不要で管理しやすい。真夏でも花が休まない。
・育てやすく、虫がつきにくいのでガーデニング初心者の方にもおすすめです。
・涼しげな色合いのブルー系やホワイト、可愛いピンクの花色のラインアップです。

多くの植物は気温の高い真夏は花が休みがちですが、「サンク・エール」は真夏でも常に花が付き続けるのが魅力です。
5月上旬から店頭に花苗が並び始めます。暑さが本格化する前の時期に植えて、晩秋まで長くお花が楽しめます。

サンク・エールは花密度が高く、ボリュームたっぷりに咲く

サンク・エールは真夏でも満開が続き、夏を超えて晩秋まで花がつきます。

7月(定植2ヵ月半後)
7月(定植2ヵ月半後)
8月下旬(定植3ヵ月半後)
8月下旬(定植3ヵ月半後)
10月下旬(定植5ヵ月半後)
10月下旬(定植5ヵ月半後)


サンク・エールの栽培試験の記録

(千葉大学環境健康フィールド科学センター 2017~18年)

サンク・エールの栽培試験の記録
定植後3日(5月19日)
サンク・エールの栽培試験の記録
定植後35日(6月20日)

サンク・エールの栽培試験の記録
定植後76日(7月31日)
サンク・エールの栽培試験の記録
定植後126日(9月19日)


栽培試験は品種コンテスト「ジャパンフラワーセレクション」の試験として行われ、サンク・エールはその優れたパフォーマンスが認められジャパンフラワーセレクション2017-2018ガーデニング部門で受賞しました!
ジャパンフラワーセレクションとは、「いい花の新基準。」を合言葉に、消費者に本当に推奨できる優れた品種を選定した日本における統一的な品種コンテストです。

【審査講評】
「ピンチ不要で耐暑性、連続開花性が従来のスカエボラより優れている。農薬を使わなくとも虫も着かず、園芸初心者でも失敗しにくい。長期にわたり手間の少ないパフォーマンスが素晴らしいスカエボラ。 暑い時期は多少花数が減ることはあったが完全に花が休んでしまうことはなく、鑑賞に値する範囲。節間が伸びて株元が空いてしまうことの多いスカエボラだが、このシリーズはムラなく全体的に花が咲く。」

サンク・エールの花色

サンク・エールは涼し気なブルーやホワイトの他、パステル系のピンクや紫の花色が展開しています。2022年に初のグラデーションカラーであるブルーグラデーションが発売されました。咲き始めが白く咲き進むごとに濃い青に変化していきます。

サンク・エール
花色:上から(ディープブルー) 下(ホワイト) 左(ピンク) 右(ブルーグラデーション)

スカエボラ(サンク・エール)の上手な育て方

スカエボラ

スカエボラの育て方についてご紹介します。ここではサントリーフラワーズのスカエボラ品種「サンク・エール」の育て方を紹介いたします。

ガーデニングは基本の育て方を覚えてしまえば難しいものではありません。上手に育てるポイントを加えれば、さらに豪華にたくさん花が咲く姿が楽しめます。

スカエボラ(サンク・エール)の基本の育て方3条

(1)園芸店やホームセンターなどで売っている花苗と、草花用培養土を用意します。
(2)花苗をプランター(鉢)などに植え込んで、半日以上直射日光の当たる屋外に置きます。
(3)土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりとお水をあげてください。

水やり | 水切れに注意!

水やりは、鉢底から水があふれるぐらいたっぷりあげます。 水やりのタイミングは、土の表面が乾いた時です。水のやりすぎは根腐れの原因になりますので、梅雨時期や冬は土が乾きにくいのでやりすぎないようにします。
一方サンク・エールは乾燥を嫌う性質もあるので特に真夏の高温期は水切れに注意しましょう。

肥料 | 成長力と開花力がアップ!

植え付けの際の元肥はなくても問題ありませんが、花をたくさん咲かせるために、植え付けの約2週間後から肥料を定期的に与えます。
サンク・エールは土壌成分中にリン酸が少ないオーストラリア原産の植物のため、リン酸が少ない肥料を推奨します。
追肥するタイミングはお手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。

スカエボラ(サンク・エール)の「摘芯(ピンチ)」

基本的にサンク・エールはピンチは不要です。

スカエボラ(サンク・エール)の「花がら摘み」

サンク・エールは咲き終わった花は自然と落ちるため、花がら摘みは不要です。
周りに散らかった花がらはそのままにしておくと雨に濡れて病気やカビの原因になることもあるので、できるだけお掃除するといいでしょう。

スカエボラ(サンク・エール)の「切り戻し」

サンク・エールは基本的には切り戻しをする必要はありませんが、形が乱れて伸びすぎてしまったり株元が蒸れてしまったときは、「切り戻し」をすると見映えも通気性も良くなります。

切り戻しをするときは必ず株元に葉が残るようにし、鉢の外周りに沿う形にするのが一般的な方法です。大胆に切り戻しをすると再び花が咲き始めるまでに少し時間がかかりますので、株の状態や切る時期によってはあまり深く切らずに枯れた葉の掃除をするだけにしてもよいでしょう。


スカエボラ(サンク・エール)の育て方のポイント・対策

スカエボラ(サンク・エール)の暑さ対策

サンク・エールは暑さに強いですが、高温になる夏場は強い西日が当たらない場所に置いてください。
熱を持ったコンクリートに直接置くのは避け、鉢の下にレンガやスノコなどを敷いてあげましょう。
夏場は日中に水やりを行うと、土中で水温が上がりお湯のようになってしまいますので、朝方にあげましょう。昼間にシュンとしている植物を発見しても慌てず夜に気温が下がってから水やりしましょう。

スカエボラ(サンク・エール)の寒さ対策と冬越し

サンク・エールは寒さにも強いので、寒冷地を除いて冬越しをすることも可能です。冬を超えると翌年まで長く楽しめます。
真冬は肥料を控えめにします。多少の雪や霜にも耐えますが、鉢植えの場合は降雪時や厳寒期の夜間は軒下や屋内に移動してあげると冬越ししやすくなります。地植えの場合はマルチングをしてあげるといいでしょう。
移動が困難な場合はビニールなどで覆って冷風に当てないようにします。屋内で冬越しした場合は、春になり気温が高くなってきたら少しずつ外気に慣らすようにして日当たりのよい屋外に移動します。

スカエボラ(サンク・エール)の病気と害虫

サンク・エールは病気と害虫に強いですが、梅雨の時期は高温多湿による蒸れで株が弱ると病気や害虫がつきやすくなりますので、蒸れを防ぐために土が湿っている時は水やりを控えましょう。

冬の間は、心配はありませんが、害虫に強いと言っても全くつかないわけではないので、害虫が付く前に市販の防虫剤で先手を打っておくと安心です。虫がついた場合は見つけ次第すぐ市販のスプレータイプの薬剤を使うなど対処します。


スカエボラ(サンク・エール)の楽しみ方

サンク・エールのプランター植え

サンク・エールのプランター植え
サンク・エールのプランター植え

1つの鉢に単色植えはもちろん、混色植えでも楽しめます。

サンク・エールを使った寄せ植え

サンク・エールを使った寄せ植え
サンク・エールを使った寄せ植え

サンク・エールは他の花との寄せ植えてもアクセントになります。

サンク・エールの花壇植え

サンク・エールの花壇植え
サンク・エールの花壇植え

横に咲き広がるサンク・エールはスカエボラ品種の中では耐暑性が強いので、花壇植えでも楽しめます。

スカエボラ(サンク・エール)の植栽

浦安市役所新庁舎(千葉県)にてサンク・エールが植栽されました。

サンク・エールの植栽
サンク・エールの植栽

 

いかがでしたか?サントリーフラワーズのスカエボラ「サンク・エール」の販売店はこちらから検索していただけますので、ご興味がございましたらぜひチェックしてみてください。

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