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66梅雨時のお手入れ | ガーデニングの梅雨越しや長雨の対策など

梅雨時のお手入れ | ガーデニングの梅雨越しや長雨の対策など

花や植物の梅雨対策は?雨・湿気・蒸れによる傷みから守る基本のお手入れ方法

じめじめとした梅雨の季節は、ガーデニングの大敵です。
湿度が高く蒸れやすいため、植物が雨で傷みやすくなったり、病害虫の発生リスクも高まります。そのため、蒸れを防ぎ風通しよくするために思い切って「切り戻し」をしたり、虫除けや病気を防ぐ意味で園芸薬剤を施したり、湿気と暑さに強い花を植え込んだり…。
花が過ごしやすい環境を整えておいて、上手に梅雨を乗り切るポイントをおさえておきたいものです。

そこで今回は、梅雨前のお手入れ、梅雨の間のお手入れ、梅雨明けのお手入れをそれぞれ分かりやすくおさえるとともに、病気や虫の対処方法、梅雨の時期にも元気なおすすめの花、など、梅雨の時期にやっておくと良いお手入れや対策を中心にまとめました。


目次
はじめに:梅雨と花の関係
基本的なガーデニングの梅雨対策
梅雨前のお手入れ・対策
梅雨時や降雨後の【鉢植え】のお手入れ・対策
梅雨時や降雨後の【地植え】のお手入れ・対策
梅雨明け後のお手入れ・対策
虫や病気から守るお手入れ・対策
梅雨明け後の「リカバリーケア」
梅雨の時期でも元気なオススメの花
梅雨時の「室内ガーデニング」活用法
こんな時は?梅雨時のトラブル対処方法のまとめ

はじめに:梅雨と花の関係

梅雨と聞くと、どんよりとした空や続く雨に気分も沈みがちですが、そんな季節だからこそ美しく咲く花々があることをご存じでしょうか。雨に濡れてなお鮮やかに咲く紫陽花や、しっとりとした空気の中で香り立つ花々は、梅雨の風景に彩りと癒しを与えてくれます。

梅雨時期の気候(長雨・高湿度・日照不足)

日本の梅雨は、6月から7月中旬ごろにかけて続き、長期間の降雨と高湿度が特徴の気象現象です。この時期は以下のような気候条件が重なります。

長雨・断続的な降水:数日から1週間以上続く雨により、土壌が常に湿った状態になります。
高湿度(80〜90%以上):空気中の水分が多く、蒸し暑さを感じやすい季節です。
日照不足:曇天や雨天が続くため、植物が必要とする光合成のための光が不足します

花や植物に与える影響

梅雨の気候は、植物にとってストレスの多い環境です。特に鉢植えや花壇の花は以下のような影響を受けやすくなります。

1. 根腐れ
原因:土壌が過湿状態になると、根が酸素を取り込めず、窒息状態になります。
影響:根が腐ると水や養分を吸収できなくなり、植物全体がしおれたり枯れたりします。
対策:水はけの良い土を使う、鉢底に石を敷く、鉢を高く設置するなどが有効です。

2. 病気の発生
高湿度は、うどんこ病・灰色かび病などのカビ系の病気を引き起こしやすくします。 葉や花が濡れたままになると、病原菌が繁殖しやすくなるので注意しましょう。
対策:風通しを良くする、雨に直接当たらない場所に移動する、病気が出た部分は早めに除去する 。

3. 花の傷み・変色
雨粒が花びらに当たることで、花が破れたり、変色したりすることがあります。 特にバラやペチュニアなどの繊細な花びらは傷みやすいです。
対策:雨除けカバーや軒下への移動、開花前の剪定などが効果的です。

4. 日照不足による生育不良
光合成が不十分になると、花つきが悪くなったり、葉が黄色くなったりします。
対策:晴れ間には日光に当てる、植物育成ライトを活用するなどの工夫が必要です

基本的なガーデニングの梅雨対策

梅雨時のお手入れ | 花・ガーデニングの梅雨越しや長雨の対策など

(1)風通しを良くする

植物の中が蒸れないように切り戻しをしたり、鉢と鉢の間を空けて、鉢下にもレンガやスノコ、プランタースタンドを置いて風通しを良くしてあげます。雨続きの時期は鉢皿も取り除いてあげます。

(2)花が雨に当たらないようにする

花びらが雨に当たり続けて傷んでしまったり、土中の多湿を防ぐために、屋根下などの雨のあたらない場所に鉢植えを移動させてあげましょう。スペースが取れない場合はビニールなどをかぶせたり、雨避けグッズなどを使ってもよいでしょう。

(3)水をあげすぎない

梅雨の時期になると土が乾きにくくなります。水のやりすぎは根や株が生長せず根腐れの原因になりますので、土が湿っている時は水やりはせず、土が乾くまで待ちましょう。

(4)お手入れ前に手を洗う

植物にカビや病気の原因になる菌をうつさないために、花や植物のお手入れをする前には手を洗いましょう。お手入れの時に使ったハサミなどの器具も洗っておきます。

梅雨前のお手入れ・対策

梅雨は湿度が高く蒸れやすいため、病害虫の発生リスクも高まります。そのため、植物が過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

(1)「切り戻し」をして、植物の風通しを良くする

ペチュニア、カリブラコア、ロベリアなどの花密度が高い品種や、株中が密になりやすいタイプの花は、蒸れを防ぎ風通しよくするために思い切って「切り戻し」をしましょう。かわいそうと感じるかもしれませんが、植物をより元気にし長く楽しむためにも必要な作業ですので、思いきって行いましょう。
切り戻しの作業を行う前には手を洗い、ハサミなどの器具も洗っておきます。

切り戻しの目安は、鉢に沿うようなラインで花を枝ごと切ります。

ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例

ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例
切り戻し前
ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例
切り戻し後

 

3月下旬に植え込み、5月中旬に満開を迎えたサフィニアの6月上旬の様子です。
満開を過ぎたサフィニアの草姿が暴れはじめ、花数も少なくなってきましたので、ためらわずに大胆に切り戻しましょう。株元に葉があることが大切です。

ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例
このくらい切っても大丈夫です。必ず枝元の元気な葉を残すようにしましょう。きれいにさっぱりとしました。
ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例
株元には新芽も吹いています。こんな小さなところから大きく生長し、たくさん枝を伸ばして再び花を咲かせます。
ペチュニア(サフィニア)の切り戻し例
株元の黄色に変色した葉は取り除いておきましょう。病気などの原因になる場合があります。

 

ロベリア(アズーロコンパクト)の切り戻し例

ロベリア(アズーロコンパクト)の切り戻し例
切り戻し前
ロベリア(アズーロコンパクト)の切り戻し例
切り戻し後

 

満開を過ぎて花が少なくなってきたり、形が乱れ始めたら、切り戻すタイミングです。
緑の葉を残し、鉢の外周りでザクザク大胆に切ります。

(2)肥料を与えて、園芸薬剤を散布する

切り戻した植物は、再び生長するために栄養分を欲しますので、肥料をしっかり与えてください。
肥料には「液肥(即効性)」と「置肥(ゆっくりと長期間効く緩効性)」があり、生育旺盛な植物には合わせて使用するのが最も効果的です。

肥料とあげるとともに、ここで虫や病気から守るための園芸用薬剤も散布しておきましょう。その後も、1か月に1回程度は定期的に園芸薬剤を施しましょう。

(3)花や土が雨に当たらないようにする

鉢植えに雨が当たり続けると、土が湿った状態が続いて根腐れの原因になります。また、花びらが薄い花などは雨に当たり続けて傷んでしまうこともあります。植物を雨から守るために屋根下などの雨のあたらない場所に移動させてあげましょう。
雨に強い品種も、長雨や大雨に当たり続ければダメージを受けることもありますので、スペースに余裕があれば一緒に移動してあげた方がベターです。
スペースが取れない場合はビニールなどをかぶせたり、雨避けグッズなどを使ってもよいでしょう。ビニールをかぶせる場合は、日が差すと中が高温になり、かえって植物を傷める場合もありますので、風通しを確保出来ない場合は夜間や日中対応できる時の雨除けとした方がいいでしょう。

(4)鉢まわりの風通しを良くしておく

梅雨の時期は湿気が強まりますので、植物を湿気から守るために風通しを良くしてあげることが大切です。鉢と鉢の間は密集させず、適度に開けて配置してあげましょう。
地面に水たまりができない場所かどうかもチェックしておきましょう。
鉢と地面の間にレンガやスノコを置いたり、プランタースタンドの上に設置してあげると鉢下部分の風通しも良くなります。

(5)切り戻したお花を部屋に飾って楽しむ!

梅雨前のお手入れを一通り終えたら、切り戻したお花をお部屋に飾って楽しみましょう。花瓶がなくても、食器や空き缶、雑貨などの中に飾ってもおしゃれです。

切り戻したお花を部屋に飾って楽しむ!
切り戻したお花を部屋に飾って楽しむ!
切り戻したお花を部屋に飾って楽しむ!
切り戻したお花を部屋に飾って楽しむ!

 

梅雨時や降雨後の【鉢植え】のお手入れ・対策

(1)水やりは控えめにする

基本的な植物の水やりは、「土の表面が乾いたり鉢が軽くなった時」に鉢底から水があふれるぐらいたっぷりあげるのが正しい方法で、決まって週に何回やらなければいけないというものではありません。

梅雨の時期になると、春に比べてなかなか土が乾かない日が続くことを実感されると思います。土が湿っている時は水やりはしなくてよいです。
水のやりすぎは根や株が生長せず根腐れの原因になりますので、土の様子をチェックしながら水やりをしましょう。

(2)植物が雨に当たらないようにする

植物を雨から守るために屋根の下などの雨のあたらない場所に移動させてあげましょう。雨に強い品種も、長雨や大雨の時はスペースに余裕があれば一緒に移動してあげましょう。鉢植えに雨が当たり続けると、土が湿った状態が続いて根腐れの原因になり、花びらが薄い花などは雨に当たり続けて傷んでしまうこともあります。

(3)鉢皿に水が溜まったままにしない

梅雨の時期は、植物が過湿にならない環境にしてあげましょう。
鉢皿に雨水が溜まっていたら処理してあげます。その後は一旦鉢皿を外して風通しを良くしておきます。
雨が続くような日々には鉢皿を外したままにしておいても良いです。

鉢皿に水がたまってる画像!
鉢皿に水をなくした画像

(4)花がらや枯れた葉などをこまめに取り除く

じめじめとした湿気の多い時期は、植物の株元が蒸れやすくなりますので、カビなどの病気を防ぐために、株元はこまめにチェックします。
咲き終わってしぼんだ花がら、古い葉や傷んだ葉、枯れた葉は早めにカットしておきましょう。
カットしてもまだ株中が密になっているようであれば、日光が当たらない密になっている箇所の葉も少し梳いておくとくと尚よいです。

梅雨時や降雨後の【地植え】のお手入れ・対策

マルチングをして泥はねを防ぐ

「マルチング」とは、泥はねから植物を守るために土を覆うことです。
雨によって泥に含まれた菌が植物や葉に跳ねると、病気などの原因になったり、葉の気孔を塞いで植物が窒息しやすくなりますので、泥はね予防のためにぜひマルチングをしておきましょう。
マルチング用のビニールの他、見栄えの良いバークチップや杉皮などが一般的です。自然素材の腐葉土やウッドチップ、バーク、ピートモスなど、梅雨の季節のガーデニングスペースをお洒落に見せてくれるアイテムもあります。
マルチングは夏の乾燥からも守ってくれますので、梅雨が明けた後もそのまま役立ちます。

花がらや枯れた葉などをこまめに取り除く

じめじめとした湿気の多い時期は、植物の株元が蒸れやすくなりますので、カビなどの病気を防ぐために、咲き終わってしぼんだ花がらや、古い葉や傷んだ葉、枯れた葉は早めにカットしておきましょう。

花がら
花がらを取り除いた画像

植物にはねた泥を水で流す

雨が降った後は植物に泥が跳ね返っています。泥に含まれた菌や窒息から植物を守るために、水を軽くかけて泥を流してあげましょう。

梅雨明け後のお手入れ・対策

最初は強力な日差しに気をつける

その年の気候にもよりますが、日差しが殆どない日々が長く続いた後に、いきなり晴天の強い日差しを一日中当てると、植物が環境変化についていけず、水が足りているにもかかわらずしゅんとなってしまうことがあります。様子を見て、元気がない植物がいた場合は一旦日陰に移し、徐々に日光に当てる時間を増やしていきます。

水切れ、水のやりすぎにも気を付ける

梅雨が明けて突然気温が高くなった日は、朝か夕方の涼しい時間に水やりをしてあげましょう。
日中に水やりを行うと、土中で水温が上がり、お湯のようになってしまい根腐れの原因になりますので、昼間にシュンとしている植物を発見してもその場で水をあげることは避け、気温が下がってからにしましょう。

花が少なくなってきたら再度切り戻しましょう

梅雨前に切り戻しをした植物でも、梅雨明け後に花が少なくなってきたら再度切り戻しをしましょう。8月下旬までに切り戻しをすれば、10月頃にもう一度咲かせることができ、長く楽しむことができます。

虫や病気から守るお手入れ・対策

梅雨期に発生しやすい虫と病気から守るためには、植物の風通しを良くして乾燥させてあげることが何よりも大切です。
水をやりすぎない、雨に当てないようにする、鉢と鉢の間や鉢下の間を空ける、根元の傷んだ葉を取るなどして、湿気から守ってあげましょう。

ナメクジやカタツムリ

ナメクジ

ナメクジ

カタツムリ

カタツムリ

湿気を好むナメクジやカタツムリは梅雨期に発生し、昼間は株元や鉢底などに潜んで夜間に活動します。葉や花びらなどに白色糸状の粘液が付着していたり、新芽や花弁、葉が食害される場合もあります。
ナメクジやカタツムリから植物を守るためには、風通しを良くしてあげる他に、床面に石灰などを散布することも予防になります。
見つけた場合はおびき出して退治する誘殺剤が薬剤として有効です。

うどんこ病・灰色かび病

灰色かび病

灰色かび病

灰色かび病

うどんこ病

灰色カビ病は、葉や茎や蕾、花弁にシミ状の斑点と一部灰色のカビを発生させます。
多湿の時発生しやすく、蕾や花弁などに出来たシミ状の斑点が次第に大きくなり、その部分がやわらかくなって腐ります。そこに灰色のカビができます。
薬剤を葉の表裏にかかるように散布するほか、それを1週間間隔で数週間繰り返して

うどんこ病は、葉や茎の表面がうどん粉をまぶしたように白い粉がついた状態です。
梅雨時期の高温多湿、通風不良、日照不足の時に発生して、葉に奇形や萎縮を引き起こします。
うどんこ病にかかってしまった場合は、薬剤を1週間おきくらいで2~3回繰り返し散布してください。

梅雨明け後の「リカバリーケア」

植物のダメージチェック(葉焼け、根腐れなど)

・ 葉焼け
症状:葉の縁が茶色くなったり、白っぽく変色する。
原因:梅雨明けの強い直射日光に急に当たることで発生。
対策: 日差しが強い日は遮光ネットやレースカーテン越しに置きましょう。 葉焼けした部分は剪定して取り除き、徐々に日光に慣らしていきましょう(朝だけ日光に当てる→徐々に時間を延ばす)。

・根腐れ
症状:葉がしおれる、土が常に湿っている、根が黒く柔らかくなる。
原因:梅雨時の過湿が続いたことによる根のダメージ。
対策: 鉢から植物を優しく抜いて根の状態を確認しましょう。 黒くなった根は清潔なハサミで切り取ります。水はけの良い土に植え替え、鉢底石を使うと効果的です。

剪定のタイミングと方法

花が少なくなってきたら再度「切り戻し」します。
目的:株のリフレッシュと再開花の促進。
タイミング:梅雨明け〜8月下旬までに行うと、秋に再び花が咲く。
方法: 花が終わった枝を鉢のラインに沿って剪定し、元気な葉を残すように注意しましょう。 切り戻し後は液肥や置肥で栄養補給します。

植え替えのタイミングと注意点

植え替えが必要なサイン

・根詰まりしている(鉢底から根が出ている)。
・土の水はけが悪くなっている。
・根腐れの兆候がある。

植え替えの手順

・鉢から植物を優しく抜く。
・古い土を落とし、傷んだ根を切り取ります。
・新しい鉢に水はけの良い土を入れて植え直す。
・植え替え後は数日間は直射日光を避けて管理します。

その他のケアポイント

葉の裏もチェック:虫や病気の兆候がないか確認しましょう。
肥料は控えめに:ダメージ回復中は肥料を与えすぎない。
水やりは朝か夕方に:日中は避けます(根が煮えてしまう可能性あり)。

梅雨の時期でも元気なオススメの花

半日陰でも育つ花と、雨に強い花をサントリーフラワーズ品種からご紹介します。梅雨の時期にも花のある暮らしやガーデニングを楽しみましょう 。

エンジェルス イヤリング | 半日陰でも育ちやすい

エンジェルス イヤリング
エンジェルス イヤリング

◆エンジェルス イヤリングのおすすめポイント
・フクシアでは暑さに強いタイプで、摘芯不要で夏から晩秋まで楽しめます。
・半日陰でも育つので、直射日光の当たらない場所でも楽しめます。
・愛らしい淡いピンク色、赤と白の美しい八重咲きの、鈴なりの花を楽しめます。
まるで天使のイヤリングのような花がキラキラ揺れる可憐な花姿がお洒落なアカバナ科フクシア属のお花です。

サマーミスト | 半日陰でも育ちやすい

サマーミスト
サマーミスト

◆サマーミストのおすすめポイント
・暑さと病気に強く、丈夫で育てやすく、夏から晩秋まで咲き続けます。
・半日陰でも育つので、直射日光の当たらない場所でも楽しめます。
・涼しげなブルー系、可愛いピンクやイエローの花色のラインアップです。
暑い夏にたくさんの花を咲かせるゴマノハグサ科トレニア属で、涼しげな葉が夏を爽やかに演出してくれます。

ミリオンベルストロング | 雨に強い超強健カリブラコア

ミリオンベルストロング
ミリオンベルストロング

◆ミリオンベルストロングのおすすめポイント
・日本の暑さと降雨にも耐え、夏を越えて晩秋まで長く花を楽しめます。
・丈夫で育てやすいので、初めてのガーデニングにもおすすめです。
・明るくカラフルなレッド、ピンク、ブルー、イエロー、オレンジの5色の花色です。


梅雨時の「室内ガーデニング」活用法

こんな時は?梅雨時のトラブル対処方法のまとめ

梅雨の季節は、外でのガーデニングが難しくなる時期です。でもそんな時こそ、室内で植物を育てるチャンスです。観葉植物やハーブは、室内でも元気に育ち、空間に癒しと彩りを与えてくれます。 例えば、ポトスやアイビーなどの観葉植物は、耐陰性があり、明るい窓辺で美しい葉を広げてくれます。ミントやバジルなどのハーブは、料理にも使えて香りも楽しめるので、キッチンガーデンにもぴったり。 また、梅雨の湿気対策として、風通しの良い場所に置くことや、LEDライトで光を補う工夫も効果的です。

雨の日には香りも楽しめる花を室内に取り入れてみませんか? 「リトルチュチュ」と「ミンティア」は、見た目の可愛らしさに加えて、ふれるとふんわりとした香りが魅力の花たちです。

リトルチュチュ

・ リトルチュチュは、明るい黄色の小花が株いっぱいに咲き、葉に触れると甘いフルーツの香りが広がります。雨や風にも強く、梅雨の湿気にも負けずに咲き続ける丈夫さも魅力。コンパクトな鉢植えで育てられるので、玄関先の彩りにもぴったりです 。

リトルチュチュアップ
リトルチュチュ

ミンティア

・ ミンティアは、ミントとウッドが混ざり合った癒し系アロマミックスの香りが特徴。葉にふれるだけで香りが広がり、心を落ち着かせてくれます。乾燥気味に育てるのがポイントで、香りを楽しみたい方におすすめです 。

ミンティアアップ
ミンティア

雨の日の憂鬱な気分をふわっと素敵な香りが癒してくれるでしょう。晴れの日は日光にあててあげ、雨の日は室内の明るい窓辺にいれて育てます。空間が一気に華やかに。香りと彩りを楽しみながら、室内でのガーデニング時間をもっと豊かにしてみてはいかがでしょうか?

こんな時は?梅雨時のトラブル対処方法のまとめ

Q:葉が黄色くなってきた場合は?

A:梅雨時期の葉の黄化は、蒸れまたは下の方の葉が黄色くなっている場合は日照不足の可能性が高いです。株中が混みあっている場合は下の葉に光が届かず、蒸れやすくもなりますので、枝や葉を少しカットしたり間引きしてあげると、株中の葉にも日差し が当たって風通しもよくなります。

Q:葉がしおれてしまった場合は?

A:水切れを起こしていたり、雨で水をもらってると思いきや株が茂っていて土まで水が行っていない場合に水切れを起こしてしまうことも。株中が混みあっている場合は、枝や葉を少しカットしたり間引きして風通しもよくしてあげましょう。
しっかりと水をかければ回復します。ただし、ぬらしたり、乾かしたりを繰り返すことはよくありません。

Q:雨続きで植物が枯れたようになった場合は?

A:完全に枯れている枝は切ってください。
葉に緑が残っている枝は切り戻しはせず、枯れた葉をやさしく取り除き、雨の当たらない場所に移動して様子を見てください。
肥料は回復するまではあげず、虫や病気から守るための園芸用薬剤を散布します。

Q:白色糸状の粘液が付着して、葉や花びらを食べられてたら?

A:ナメクジやカタツムリによる食害です。見つけた場合はおびき出して退治する誘殺剤が薬剤として有効です。 梅雨期に発生し、昼間は株元や鉢底などに潜んで夜間に活動します。 ナメクジやカタツムリから植物を守るためには、風通しを良くしてあげる他に、床面に石灰などを散布することも予防になります。

Q:植物の表面がうどん粉をまぶしたように白くなっていたら?

A:うどんこ病です。見つけた場合は、薬剤を1週間おきくらいで2~3回繰り返し散布してください。
うどんこ病になる原因は、通風不足や日照不足ですので、植物の風通しを良くする、日中は直射日光に当てる、肥料の与えすぎと肥料不足にも気を付けることが予防・対策になります。

Q:植物にシミ状の斑点や灰色のカビが発生していたら?

A:灰色カビ病です。気温20度前後で多湿の環境で発生しやすく、蕾や花弁などに出来たシミ状の斑点が次第に大きくなり、その部分がやわらかくなって腐ります。そこに灰色のカビができます。
薬剤を葉の表裏にかかるように散布するほか、それを1週間間隔で数週間繰り返して殺菌することを心掛けてください。発生時には多少乾燥気味に管理します。

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