vol.321

2019年01月

牛肉とケイパーのトマト煮込み

ほろ苦な大人の味わいを愉しむマリアージュ

調理時間:60分以上

2019年01月

牛肉とケイパーのトマト煮込み

写真:中本 浩平

材料(2人分)

  • 牛肩肉(シチュー用) 500g
  • 塩 こしょう 小麦粉 各少々
  • 玉ねぎ 1個
  • セロリ 1/2個
  • にんにく 一片
  • 赤唐辛子 2本
  • (※4人分の分量です)
  • 赤ワイン 150cc
  • ケイパー塩漬け 大さじ3
  • ホールトマト缶 1缶
  • 牛脂 適量
  • 塩 小さじ1~2
  • チャービル 適量

  1. 玉ねぎ、セロリは薄切りに、にんにくは粗みじん切りにする。赤唐辛子は半分に折って種を出す。ケイパーは軽く洗って塩をおとす。

  2. 牛肉は5cm角くらいに切り、塩、こしょう、小麦粉をふる。

  3. 鍋を熱し、牛脂を入れる。牛脂から脂が出たら(1)の牛肉を入れて焼き付ける。全体に焼き色がついたら一度取り出しておく。

  4. (3)の鍋に(1)のにんにく、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りがたったら中火にし、玉ねぎ、セロリを加え炒める。玉ねぎが薄茶色になったら肉を戻し、軽く炒め合わせる。赤ワインを加え一度沸騰したら、ホールトマト、ケイパーを加え、トマトを崩すようにしながら煮ていく。弱火にし、汁気が少なくなり、肉が柔らかくなるまで30~40分ほど煮る。塩で味をととのえる。

  5. 器に盛り、チャービルを飾る。

レシピ:鈴木 薫
著書には『野菜でつまみ』(学研パブリッシング)などがある。
http://suzukikaoru.main.jp/

この料理に合うワイン

今回の料理は牛肉とケイパーのトマト煮込みです。ケイパーはケッパーとも呼ばれ、和名をトゲフウチョウボクと言う、蔓のある植物の花芽や実の事です。酢漬けや塩漬けにしたものが販売されています。トゲフウチョウボクは、ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産地の、フウチョウボク科の低灌木で、地中海からイラン、アフガニスタンにかけて自生しています。葉っぱの形は丸くて、ちょっと小さめです。葉は厚みがあって、特徴的なのは、葉柄の付け根の部分に、和名にもある棘がある事です。春から夏にかけて蕾をつけ、この蕾を、まだ小さいうちに収穫し酢漬けや塩漬けにしたものが一般的にスーパーなどでも販売されているケイパーです。粒が小さく、丸い形をしているものが高級品だとされています。 続きを見る