日本、欧州、アジア・オセアニア、アメリカ、アフリカ各地域と共通の目標、価値観を共有し、活動の基盤となるルールや仕組みを作り、共通性・地域特性に応じた独自性をもって品質保証活動に取り組んでいます。水・原材料から製造プロセス、市場に流通する製品にいたるまでくまなく対象として活動することで、消費者の皆様のみならず、各方面のステークホルダーの皆様からの品質への要求・期待にお応えできるような取り組みを行っています。海外におきましても、エリア相互の連携・ネットワークにより、さまざまな情報を迅速かつ効果的に共有することで、相互の発展に力をいれております。また、活動に従事する人材の育成にもフォーカスし、基盤をさらに強化することで、本活動の持続性を高めていくよう努めております。
海外グループ会社では、国内と同様に工場で使用する水の年次分析・評価を実施しています。海外では48ヵ国、130工場(委託先・フランチャイズを含む)でリスク評価、製造に供する水質の管理を行っています。リスク管理の情報システム化、水源評価によるリスクの源流管理、新規リスク対応を行い、その評価結果を本社で一元管理しています。
ひとつの商品には、たくさんのサプライヤー(原料・包材の提供者)が関わっています。海外グループ会社では、共通のサプライヤー評価のしくみの中で潜在的なリスクがあると判断される原料や包材について、原料・包材の生産現場に直接足を運び、サプライヤーの品質監査※を実施し、品質保証のしくみをチェックしています。監査結果に応じて定期的に品質監査を行うことで商品に使用される原料・包材の品質を担保しています。
海外グループ会社においても、全世界共通のサントリー品質方針「All for the Quality」に基づき、品質保証活動を推進する体制を整え、製造工場において徹底した取り組みを行っています。製品の保証レベルに関しては、サントリーグループ共通の品質スタンダードを展開し、世界中どこで製造される製品でもお客様に安心・安全と美味をお届けできるよう品質保証を行っています。また、国内製造工場同様、食品安全や一般衛生に関する国際規格を積極的に取得しています。製造・販売国の法規に適合した製品をお届けすることはもちろん、各マーケットにおいて最も愛されるブランドとなるよう、日々真摯にものづくりに励んでいます。
海外グループ会社では工場製造時・出荷時の品質確認に加え、定期的にトレードサンプル※を評価し、商品設計や製造工程にフィードバックするしくみを運用しています。この取り組みによりお客様が実際に手にとるタイミングでの品質確認、品質向上活動につなげています。
スペインのカルカヘンテにあるラボにおいて、全ての製品の共通の品質を維持するため、製造場からの最終出荷製品、また一般の市場に流通している製品を対象に、中味と外観の評価を日々行っております。当ラボでは、毎年1万5千ものサンプルの分析を実施しています。