サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/事前申込制/指定席制・座席選択可)
【無料オンライン(ライブ&リピート)配信あり】
東京藝術大学音楽学部オルガン専攻卒業、同大学院修士課程修了。安宅賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。大学院在学中に渡仏し、サン゠モール音楽院のオルガン・クラヴサン両専攻を最優秀の成績で修了。マルシャル゠リテーズ国際オルガンコンクール(2017)で審査員特別賞受賞。(一社)日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。現在、所沢ミューズ第4代ホールオルガニスト、明治学院協力オルガニスト、日本キリスト教団西片町教会オルガニスト、国際基督教大学オルガニスト。CD『日本のオルガン曲《新垣壬敏の作品》』をリリース。
2006年、第17回京都フランス音楽アカデミーにてスカラシップ賞、フジテレビKBK賞を受賞、同年秋よりパリ・エコールノルマル音楽院に奨学生として留学。マルセイユ・フランス国立オペラ研修所修了。サントリーホール オペラアカデミー・アドバンストコース第2期修了。11年ジュネーヴ国際音楽コンクール声楽部門本選コンテスタント。13年パリ・ベラン国際音楽コンクール声楽部門第2位。フランス、イタリア、イギリスなどヨーロッパ各地でのコンサート、フェスティバルに多数出演し好評を博す。国内では藤岡幸夫、井上道義、山田和樹、鈴木織衛、三ツ橋敬子、ミヒェエル・バルケらの指揮でオーケストラ・アンサンブル金沢、東京フィル、大阪フィル、読響、群響、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズなどの公演にソリストとして出演。オペラ、宗教曲ソリスト、フランスおよびドイツ歌曲と幅広い演奏で好評を博す。近年は特にフランス歌曲の演奏、発音指導に注力している。東京二期会オペラ研修所フランス語原語講師。
ARK Hills Music Week開催中である今回は、サントリーホールのオペラ・アカデミー修了生であるソプラノ 熊田祥子さんとの共演もお楽しみいただきます。
今年、二人の巨匠が記念の年を迎えました。17〜18世紀の“フランス古典”において頂点を築いたニコラ・ド・グリニ(1672~1703)は生誕350年、オルガン交響楽派の創始者でありロマン派を代表するセザール・フランク(1822~90)は生誕200年。フランスの異なる時代で活躍したこの二人を中心としたプログラムをお届けします。
グリニは31歳という若さで亡くなりましたが、彼の『オルガン曲集』は傑作で、若きJ. S. バッハによって写譜されていたことからもその重要性が窺えます。「ティエルス・アン・タイユのレシ」は、フランス古典を代表する楽曲のスタイルで、美しく装飾を施された旋律がテノール声部に置かれています。
フランクはパリを中心にオルガニスト、作曲家、教師として活躍し、オルガン曲をはじめ多くの作品を残しています。「天使の糧(パン)」は『荘厳ミサ』に含まれる一曲で、非常に美しい旋律から広く親しまれています。
続いて、フランクとともに“フランス国民音楽協会”の設立に関わった一員でもあるガブリエル・フォーレ(1845~1924)の作品をお聴きいただきます。自身がオルガニストを務めていたマドレーヌ教会で初演された『レクイエム』は代表曲の一つであり、中でも「ピエ・イェズ」はひときわ美しい作品です。
同時代にヴィルトゥオーゾ・オルガニストとして活躍したアレクサンドル・ギルマン(1837~1911)は、2世紀を経たグリニの音楽を復興させるという大きな功績も残しました。技巧的で色彩豊かな響きをお楽しみいただけましたら幸いです。
(原田真侑)
サントリーホール
0570-55-0017
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