サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員限定/事前申し込み制/指定席制・座席選択可)
本公演は緊急事態宣言再発出に伴う政府・東京都からの要請を受け、入場定員を50%以下に限定し開催することといたします。
また、申し込み開始を1月12日(火)10:00からに延期いたします。

幼少の頃よりピアノを始め、その後パイプオルガンに興味を持ち、東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。これまでにオルガンを荻野由美子、廣野嗣雄、早島万紀子、通奏低音・アンサンブルを今井奈緒子、チェンバロを故 小島芳子、大塚直哉に師事。大学卒業後、神戸松蔭女子学院大学にて鈴木雅明、大塚直哉にレッスンを受け教会音楽コースを修了。各地の教会でのチャペルコンサートをはじめ、コンサートホールなどでのソロ演奏のほかに、歌や合唱、様々な楽器とのアンサンブル演奏も行い、積極的に活動している。さらに自主企画のコンサートも開催し、パイプオルガンソロのほかにアンサンブル演奏を織り交ぜ好評を博している。また音楽教室でのレッスンや個人レッスン、講習会など、各地で活動の場を広げている。
ようこそオルガン プロムナード コンサートへ!
キリスト教のミサの中で、聖職者が取る動きの合間などに演奏するため、『神秘的オルガン』は作曲されました。作曲者のトゥルヌミールは、その日によって変わったであろう微妙な聖職者たちの動き、しかも即興演奏で対応していたわずかな時間のため、教会暦に合わせたグレゴリオ聖歌を用いて、毎日曜日分、全253曲から成る壮大な曲集にまとめ上げたのです。
今回演奏するのは、東方の三博士たちが生まれたばかりの幼子イエスのもとを訪れた、エピファニー(クリスマスの最終日とも言われたりします!)から2回目の日曜日のために書かれた、ちょうど今頃の季節にぴったりの曲です。
トゥルヌミールの弟子であるデュリュフレの曲名『アランの名による前奏曲とフーガ』にあるアランは、29歳の若さで第二次世界大戦に没した、作曲家でありオルガニストのジュアン・アラン(1911~40)のことです。デュリュフレは若くして亡くなった才能あふれる彼に賛辞を込めて、「ALAIN」に「ラレララファ」の5つの音を当て、それをモティーフに作曲しました。冒頭の速いパッセージからその5つの音が使われ、続くフーガでも曲が進むにつれて情熱的に何度も何度も歌われるのです。
誰かと会ったり、友人とおしゃべりすることにすら注意を払わなくてはならない今日、こんな風に大事な人のため、静かに曲に残せることは、なんて素敵なことだろうと思わずにはいられません。
(荒井牧子)
サントリーホール
0570-55-0017
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