アーティスト・インタビュー

チェンバーミュージック・ガーデン
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サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2026
ENJOY!室内楽アカデミー・フェロー演奏会

第8期フェロー(受講生) メッセージ

2025年の公演より

「ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会」は、サントリーホール室内楽アカデミーのフェロー(受講生)が日頃の研鑽の成果を発表する演奏会。今回出演の第8期生は2024年に受講を開始。2年間の研鑽の集大成としてこの公演を迎えます。曲目紹介のトークも交え、室内楽の魅力をより身近にお届けします。

葵トリオクァルテット・インテグラなど、第一線で活躍する修了生たちも巣立っていったこのステージ。国内外のコンクールで入賞を果たし、既に名の知られたグループも誕生するなど、さらなる成長を遂げたフェローたちが若き情熱を響かせます。公演に向けた意気込みについて、各グループから寄せられたメッセージをお届けします。

2025年の公演より

クァルテット・イーリス(弦楽四重奏)
[高麗愛子、稲田清香、鈴木双葉、宮之原陽太]

私たちは、サントリーホール室内楽アカデミーでの2年間の学びを経て、さらに音楽への理解を深めてまいりました。これまで積み重ねてきた経験と、お世話になった方々への感謝を胸に、今年のフェロー演奏会に臨みます。
6月6日の公演ではハイドン:弦楽四重奏曲第41番を演奏いたします。古典派の礎を築いたハイドンの作品には、洗練された構成美と遊び心が随所に散りばめられており、アンサンブルの醍醐味を存分に感じていただけることと思います。
6月13日の公演では、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」 より 第1楽章をお届けいたします。深い陰影と強い情感に満ちた本作は、内面的な世界が色濃く表れた傑作です。また、弦楽四重奏に加えて、とやま室内楽フェスティバルで取り組んだ、ドヴォルジャーク:テルツェットより第1・2楽章を演奏させていただきます。チェロのない響きに最初は戸惑うこともありましたが、弦楽四重奏とは違った魅力に気づくことができました。ヴァイオリン2本とヴィオラならではの優しい響きをお楽しみください。
2日間のコンサートを通して、室内楽の奥深い魅力をお伝えできれば幸いです。

©ヒダキトモコ
クァルテット・イーリス
2023年4月に桐朋学園大学在学中の4名にて結成。第13回秋吉台音楽コンクール室内楽(弦楽四重奏)部門第3位および審査員特別賞受賞。ザルツブルク=モーツァルト国際音楽コンクール in Tokyo 2025第2位。第5回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第3位。25年12月芸劇ブランチコンサート〜清水和音の名曲ラウンジ〜 出演。これまでに磯村和英、山崎伸子に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。

カルテット・シュトゥルム(弦楽四重奏)
[城野聖良、松北優里、長谷山博史、髙木優帆]

今回の演奏会では、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」 より 第1・4楽章と、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」 より 第2楽章を演奏いたします。
ベートーヴェンの作品はロシアの外交官であったラズモフスキー伯爵の注文により作曲され、彼のリクエストによりロシアの主題が引用されています。シューベルトの作品には「死と乙女」という通称がありますが、これはシューベルトが作曲した同名の歌曲が第2楽章にそのまま引用されているためです。どちらも名曲中の名曲で、要求の高さに苦心することもありましたが、私達が長い時間をかけて試行錯誤を重ねて練習した思い出深い曲です。
アカデミーでの2年間はあっという間で、先生方の本当に素晴らしいレッスンと、同期受講生達のレベルの高い演奏に、大いに刺激を受ける日々でした。富山の合宿所での練習漬けの6日間など楽しい思い出が多く、8期生としての活動が終わってしまうのは寂しさもありますが、今後もグループとしてさらに深い表現が出来るよう継続してアンサンブルに磨きをかけていきたいと思います。

©Koji Iida
カルテット・シュトゥルム
2019年に東京藝術大学の授業を機に結成。ヘンシェル・カルテットのマスタークラスを受講。旧岩崎邸でのコンサート冬、春に出演。これまでに松原勝也、山﨑貴子、市坪俊彦、山本美樹子、植村太郎、大友肇に師事。シュトゥルムとはドイツ語で18世紀に起こった芸術における感情の開放と独創性を主張した運動「シュトゥルム・ウント・ドラング」を由来とし、4人でより良い表現とは何かを追求することを目標としている。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。

カルテット風雅(弦楽四重奏)
[落合真子、小西健太郎、川邉宗一郎、松谷壮一郎]

私たちカルテット風雅は、フェロー演奏会では、英雄性と儚さを併せ持つ人間讃歌のような作品と受け止めているベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番 より 第1・4楽章を演奏いたします。またフィナーレでは、シューマン:弦楽四重奏曲第1番 より 第3・4楽章を通して、駆け抜けたアカデミーでの日々を音にできたらと思っております。
今秋、結成3年の節目を迎えるとともに、ヨーロッパでの研鑽も控えております。この一年、ファカルティの先生方のもとで音楽に向き合い、仲間とリハーサルを重ねる中で、プロのカルテットとして歩んでいきたいという思いを、サントリーホール室内楽アカデミーでの経験を通して強くすることができました。 今後も目の前の機会に誠実に向き合い、学びを形にできるよう努めてまいります。最後に、先生方と支えてくださる皆様に、心より感謝申し上げます。

※最新情報(5/22更新)
カルテット風雅が2026年5月開催の第12回大阪国際室内楽コンクールで弦楽四重奏部門第2位、また特別賞としてボルドー弦楽四重奏フェスティバル賞を受賞しました。

カルテット風雅
2001年生まれの4人によって23年に結成。第13回秋吉台音楽コンクール室内楽(弦楽四重奏)部門にて第1位、あわせてベートーヴェン賞、山口県知事賞を受賞。第5回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位。24年、25年キジアーナ音楽院夏期アカデミーにてクライヴ・グリーンスミスのクラスに全額奨学金を得て参加。第35回青山音楽賞バロックザール賞受賞。24年度から松尾学術振興財団より助成を受ける。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。原田幸一郎、池田菊衛、磯村和英、山崎伸子に師事。

カルテット・プリマヴェーラ(弦楽四重奏)
[石川未央、清水 咲、多湖桃子、山梨浩子]

私たちカルテット・プリマヴェーラは、2021年の結成から5年、これまでの歩みの大部分を、このサントリーホール室内楽アカデミーのフェローとして過ごさせていただきました。お互いを高め合い音楽を追求する過程は、決して易しくはありませんが、どんなときもまっすぐ語りかけてくださるファカルティの先生方のご指導を励みに、学びを深めることができました。私たちフェローの学びに惜しみなく心を尽くしてくださった先生方、サントリーホール関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
アカデミーの集大成となるフェロー演奏会では、メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第5番 より 第3・4楽章を演奏いたします。深い祈りのような第3楽章から、鮮やかに飛翔する第4楽章。様々な曲を通して学んできたことを噛みしめながら、そしてそこからさらに自分たちの追い求める音楽を皆さまにお届けし続けられるよう希望を込めて、大切に演奏いたします。

©Naoya Ikegami
カルテット・プリマヴェーラ
2021年桐朋学園大学在学中に結成。「プリマヴェーラ」とはイタリア語で“春”という意味を持ち、元東京クヮルテットの磯村和英に名付けられる。第13回秋吉台音楽コンクール室内楽(弦楽四重奏)部門第2位。ベートーヴェン国際コンクール室内楽部門第1位。サントリーホール室内楽アカデミー第7・8期フェロー。プロジェクトQ・第20~ 23章に参加。ル・ポン国際音楽祭2024に出演。これまでクァルテット・インテグラ、クァルテット・エクセルシオと共演。磯村和英、山崎伸子に師事。

ほのカルテット(弦楽四重奏)
[岸本萌乃加、林 周雅、長田健志、蟹江慶行]

第8期生として、最後のフェロー演奏会を迎えることとなりました。第7期からの4年間、このアカデミーでは音楽的な学びはもちろん、偉大な音楽家である先生方の経験や、作品との向き合い方など、これから活動していく上で大切にすべき多くのことを学ばせていただきました。
これまでアカデミーでは古典作品を中心に取り組んできましたが、今回は「ほのカル」の新たな一面を知っていただきたいという思いから、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番を取り上げます。 この作品は、ショスタコーヴィチにとってひとつの転機となった作品として知られています。代表作である第8番をはじめ、自身の内面を独白するような、強いメッセージ性を持つ作品群は、この第7番以降に多く生み出されました。アカデミーを修了し、新たなステージへ進もうとしている今の私たちに重なる部分を感じ、この作品を選曲いたしました。

©Makoto Nakagawa
ほのカルテット
2018年結成。始動半年で第4回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第3位、およびハイドン賞受賞。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位受賞。大阪国際室内楽コンクール2023において日本人最高の第2位およびコンクールアンバサダー賞を受賞。ミュンヘンでの室内楽フェスティバルに出演。現在山崎伸子に師事。松尾学術振興財団奨学生。ヘンシェル・クァルテット、澤和樹、山崎伸子、鈴木康浩、村治佳織と共演。サントリーホール室内楽アカデミー第7・8期フェロー。

カルテット・ルーチェ(弦楽四重奏)
[渡辺紗蘭、中嶋美月、森 智明、原田佳也]

日本が誇る室内楽奏者を数多く輩出してきたサントリーホール室内楽アカデミー。第8期のフェローによる演奏会も2年目を迎え、今回皆さまにお披露目するものは、まさに私たちの集大成です。
この2年間、先生方から学んだ音楽観や技術は計り知れません。その中で私たちにとって最も大きな気づきとなったのは、ルーチェの音楽が持つ「若さ」という強みでした。同時に、若さだけでは補いきれない部分と向き合いながらも、自分たちが信じる音楽をお客様に届けられるという手応えも少しずつ得てきました。
今回その成果を披露するために選んだのは、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 より 第1・3・4楽章です。数多くの弦楽四重奏曲の中でも、彼の作品は気軽に取り組めるものではなく、どこか神聖な風格を纏っているように感じます。毎年CMGでも名だたるカルテットがベートーヴェン・サイクルを披露しているように、その存在は特別なものです。私たちにとってこのステージが2年間の終着点ではなく、まだまだ続く学びへの一歩にできればと思います。

©Koji Iida
カルテット・ルーチェ
2021年に東京音楽大学付属高等学校在学生により結成。現在は東京音楽大学、桐朋学園大学出身の4人で構成する。「ルーチェ」とはイタリア語で“光”。輝かしい音楽を奏でられるようにという意味を込めて名付けた。21年東京芸術劇場にて開催された、東京音楽大学付属高校チャリティーコンサートに出演。22~25年プロジェクトQ・第20~23章に参加。アブデル・ラーマン・エル=バシャと共演。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。原田幸一郎、小栗まち絵に師事。

トリオ・フィデーリス(ピアノ三重奏)
[吉江美桜、佐山裕樹、百瀬功汰]

サントリーホール室内楽アカデミーでの学びも2年目を迎え、修了が近づいてきた今、音楽と向き合う時間の積み重ねの大切さを、あらためて実感しております。毎月のファカルティの先生方からのご指導を通して、新たな視点や発見を得ると同時に、トリオとしての響きや対話にも少しずつ深まりが生まれてきました。
6月6日の公演では、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 より、緊張感と皮肉、そして強烈なエネルギーに満ちた第3・4楽章を、6月13日にはスメタナ:ピアノ三重奏曲 より、内面的な抒情と情熱が交錯する第2・3楽章を演奏いたします。
これまでの歩みを糧に、作品の魅力と私たちらしい表現を皆様にお届けできましたら幸いです。音楽を通して皆様と心を通わせるひとときとなりましたら嬉しく思います。2年間の研鑽の集大成として、一期一会の響きを、どうぞ会場でお楽しみください。

©Koji Iida
トリオ・フィデーリス
桐朋⼥⼦⾼等学校⾳楽科からの同級⽣3⼈により、桐朋学園⼤学在学中に結成。これまでに5回のトリオ・リサイタルを含む多数の演奏会に出演し、個々の技術⼒はさることながら味わい深い⾳⾊ と表現⼒の⾼さで⼀躍注⽬を浴びる。「Fidelis」とはラテン語で “誠実、忠実、信頼できる”を表す言葉で、信頼するメンバーと誠実な演奏をするトリオの理念がその名に込められている。これまでに⼭崎伸⼦、練⽊繁夫に師事。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。

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