主催公演

ウィーンの心躍る音楽を新年のサントリーホールで ♪

キユーピー スペシャル
サントリーホール ニューイヤー・コンサート 2024
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団

サントリーホールのお正月を華やかに明るく彩ってくれるウィーン・フォルクスオーパー交響楽団。ウィンナ・ワルツやポルカなど心躍るプログラムに、旬の歌手も出演します。フォルクスオーパー一押しのソプラノ、ベアーテ・リッターと、ニューイヤー・コンサート常連のテノール、メルツァード・モンタゼーリの歌声にご期待ください。
指揮はサントリーホールの年末年始公演でお馴染みのグイド・マンクージ。また、バレエ・アンサンブルSOVOPウィーンが華麗なウィンナ・ダンスでステージを彩ります。

「ニューイヤー・コンサート」をより楽しんでいただくために、本ページにて下記をご案内しています。
楽団長エーリッヒ・ザウフナウアー インタビュー
指揮者グイド・マンクージ インタビュー
ダイジェスト版動画「サントリーホール ニューイヤー・コンサート2023」
★ オークラ東京とのスペシャル・コラボレーション【ニューイヤー・コンサート 1月2日公演限定】

楽団長エーリッヒ・ザウフナウアー インタビュー

── エーリッヒ・ザウフナウアーさんにお伺いします。本拠地であるウィーン第2のオペラハウスといわれるウィーン・フォルクスオーパーについて、国立歌劇場(シュターツオーパー)との違いは? 特に本領を発揮できる演目は何でしょうか?


ウィーン国立歌劇場とウィーン・フォルクスオーパーは、なによりもレパートリーが異なります。国立歌劇場ではオペラとバレエが上演されますが、フォルクスオーパーではオペレッタ、ミュージカル、バレエ、そしてオペラも上演されます。観客だけでなく演奏家にとってのフォルクスオーパーの最大の魅力は、様々なジャンルからの豊富な選択肢があるという点です。
また、入場料の違いも挙げられます。フォルクスオーパーのチケットは国立歌劇場よりずっとリーズナブルですので、気軽に公演へ足を運ぶことができます。

    エーリッヒ・ザウフナウアー

── 「ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団」から1978年にコンサート活動のための組織「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(SOVOP)」を立ち上げ、オーケストラ単独の国外ツアーを積極化されましたが、そのきっかけは? メンバーはどのようにして選ばれるのでしょうか。また、あなたとSOVOPとの出会いはどのようなものでしたか?

ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団は、1917年に創立されたウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団を母体としています。当時、フォルクスオーパーは夏のシーズンは公演がお休みでしたので、演奏家たちは夏の時期に何か他の仕事を探す必要がありました。より安定した収入を得るために、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団協会がつくられ、フォルクスオーパーでの演奏以外のコンサート活動や、夏の時期にも演奏することができるようになりました。
現在でもウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(SOVOP)の楽団員は、オーケストラ選抜の専属メンバーで構成されています。SOVOPへ入団するには、1年間の試用期間をパスする必要があります。私は、1984年9月に入団し、同じ年の12月には入団資格が与えられ、正式なSOVOPの一員になりました。

    現在のウィーン・フォルクスオーパー外観
         ©Barbara Pálffy/Volksoper Wien

── SOVOPといえば、日本における年末年始のサントリーホール公演がもはや定番となっていますが、日本公演は皆さんにとってどのような意味を持っていますか? また、今年のサントリーホールでの公演はコロナ禍で3年振りの開催となりましたが、手応えはいかがでしたか?

SOVOPが日本で名の知られたオーケストラであることはとても嬉しいです。長年ジルヴェスター・コンサートとニューイヤー・コンサートをサントリーホールで開催してきました。そのほかにも様々な都市で開催することができて、日本のみなさんに私たちの音楽を紹介し興味を持っていただけることは、私たちの大きな誇りになっています。
パンデミックによる公演の休止は、大きなショックでした。2023年にようやく来日が叶い、再びニューイヤー・コンサートを開催できたことは、何ものにも代えがたいほどの大きな喜びでした。会場にいらしたお客様もとても喜んでくれていると感じました。毎回、コンサート会場でCD販売をメンバー自ら行なっていますが、今年は殊の外、お客様から喜びの声を聴くことができました。

「サントリーホール ニューイヤー・コンサート2023」より

── ずばり、今回のプログラムの聴きどころは?

今回のプログラムは、色鮮やかな花束と共に新年を迎える喜びを会場の皆様と分かち合うような気持ちで選曲しました。有名なワルツやポルカをはじめ、マイナーな作品ではあるけれども新年に相応しい楽曲を織り交ぜてお届けします。マエストロ・マンクージは指揮者であり作曲家でもあります。彼のワルツ『スタイル&エレガンス』と『新幹線ポルカ』はニューイヤー・コンサートを大いに盛り上げてくれるはずです。
コンサートでは曲目の紹介など日本語でお話したいと思っていますので、どうぞお楽しみに!

©N. Ikegami

── 指揮者のグイド・マンクージさん、ソプラノのベアーテ・リッターさん、テノールのメルツァード・モンタゼーリさんを紹介していただけますか。

ベアーテ・リッターは、現在シュトゥットガルト歌劇場の専属歌手ですが、その前は長年フォルクスオーパーの歌手として活躍し、『こうもり』アデーレ、『魔笛』の夜の女王、『ホフマン物語』のオリンピアなど様々な役を演じてきました。私たちオーケストラにとっても彼女は特別な存在なので、今回日本ツアーで初めて一緒に演奏できることをとても楽しみにしています。
メルツァード・モンタゼーリは、長年フォルクスオーパーの専属歌手として活躍しています。彼のレパートリーはオペレッタに限らず、オペラ、ミュージカルなど多岐にわたります。日本のお客様にもおなじみのテノールです。
グイド・マンクージも長年フォルクスオーパーの専属指揮者として活躍しています。マエストロは特にウィーン音楽についての見識が大変高く、日本でも度々ツアーを行っているおなじみの指揮者です。
出演者一同、華やかで美しいウィーンの音楽をお届けできることを楽しみにしています。

ベアーテ・リッター(ソプラノ)、 メルツァード・モンタゼーリ(テノール)

指揮者グイド・マンクージ インタビュー

── グイド・マンクージさんはナポリの音楽一家の生まれで、あの巨匠ニーノ・ロータからピアノの手ほどきを受けるなど早くから恵まれた環境で学ばれたそうですね。


私の父は指揮者でありピアニストでした。さらにパドヴァで合唱団の指揮も務めていました。私たちはナポリからパドヴァへ引っ越し、私は7歳の時に父の合唱団のソプラノパートで歌い、また父からピアノの最初の手ほどきを受けました。1974年に父が亡くなり、その後ウィーンへ移住してウィーン少年合唱団に入団し、声楽のことはもちろん、その他の音楽的な知識も含めて専門的な音楽教育を受けることができたのです。

  グイド・マンクージ(指揮)

── ウィーン少年合唱団でソリストを務め、ウィーン音楽院で歌とファゴットを、ウィーン音楽アカデミーで作曲と指揮を修められたとか。イタリア人のあなたを育んだウィーンの音楽環境とは、どのようなものでしたか?

私は人の一生の中で学生時代が最も輝かしい時期だと思っています。素晴らしい先生や才能あふれる同級生たちなど、多くの仲間に恵まれて、様々なことを学びました。ウィーンはまさに文化都市です。日々、さまざまな文化的催しが行われていていつでもコンサート、オペラ、展覧会などを楽しむことができます。ウィーンのような街はイタリアにはありません。母がウィーン出身だったことも関係があったと思いますが、私は9歳の時からウィーンの音楽に囲まれて育ってきたのです。

ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団  ©Johannes Ifkovits

── あなたにとって、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団はどのようなオーケストラですか? 出会ったきっかけや第一印象、現在の関係など聞かせていただけますか。

私は1999年に客演指揮者として初めてウィーン・フォルクスオーパー交響楽団と共演しました。その後、2004年にオペレッタ『マリツァ伯爵夫人』プレミア公演の時に代役で指揮をする機会があり、11年から22年まではフォルクスオーパーの正指揮者を務めました。フォルクスオーパーは、様々なジャンルのレパートリーを有する世界でも稀な楽団です。まさに音楽を楽しんで演奏し、そしてお客様を楽しませてくれるオーケストラです。

ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団のメンバー
©Johannes Ifkovits

── サントリーホールで指揮をする歓びとは? また、作曲家としても活躍されていますが、今回演奏を予定されている『新幹線ポルカ』について、その誕生秘話や作品の聴きどころを教えてください。

2021年の日本ツアーはコロナが世界中に蔓延していたため残念ながら中止となり、とても悲しい気持ちになりました。なぜならサントリーホールのステージに立つことは、私にとって大変名誉なことだからです。サントリーホールの音の響きは本当に素晴らしく、オーケストラも歌手たちも大変気持ちよく演奏できます。
作曲家としては2006年からウィーン風な音楽も作曲しています。ワルツ9曲、ポルカ14曲、マズルカ、行進曲などを6曲。08年に「ウィーン・シェーンブルン宮殿オーケストラ」の日本ツアーのために今回プログラムにある『新幹線ポルカ』を作曲しました。16年にもサントリーホールで演奏しています。
この曲は、まさに日本を超特急で縦断する「新幹線」をイメージして書きました。ワクワクした気持ちにさせてくれるポルカだと思います。ポルカの最後は東京駅に到着します。新幹線のホームでみなさんが聴いているおなじみのメロディーが登場するかもしれませんよ。どうぞお楽しみに!

2016年の「サントリーホール ニューイヤー・コンサート」より
指揮:グイド・マンクージ 
  • 「サントリーホール ニューイヤー・コンサート2023」 ダイジェスト版

ニューイヤー・コンサート 2024
サントリーホール×オークラ東京のスペシャル・コラボレーション

オークラ東京 池田順之総料理長

コンサートの余韻とともに、華やかなディナーコースでお正月をお祝いください。
★ 1月2日公演限定お正月特別ディナーコース付きS席 30,000円(税・サ込)
日時:1月2日(火)終演後16:30~受付開始/17:00~18:30お食事
ディナー会場:オークラ東京 宴会場 平安の間(オークラ プレステージタワー1階)

総料理長による特別メニュー(ドリンク付き)
・鮮魚のスモールタルタル三部作 ブーケとキャビア飾り
 ジュリエンヌ野菜と彩りサラダ グリビッシュソース
・クラシックなコンソメスープにたっぷりオニオン
・国産牛フィレのブロックロースト 新年をイメージした温野菜
 伝統的な赤ワインソース
・宇治抹茶のババロワにフランボワーズのクリーム
 ミルクジェラートと金柑とともに
・食後のコーヒーまたは紅茶

予約・問合せ:オークラ東京 イベント係 03-3224-7688(月~金 10~17時、祝日除く)
    サントリーホールチケットセンター 0570-55-0017(10~18時、休館日除く)
協力:キユーピー株式会社
お申し込みはこちらから

オークラ東京 池田順之総料理長