サントリースポーツの活動に込められた「想い」とその未来図を、様々な視点からロングインタビュー形式で掘り下げる<SPIRITS OF SUNTORY SPORTS>シリーズ。
第5弾は、開催が間近に迫る『宮里藍 サントリーレディスオープン』を鋭意準備中のサントリースポーツ株式会社 ゴルフグループリーダーの阪口るり子さんと、大会の舞台・神戸を拠点に活躍するサントリー株式会社 神戸支社第二支店 酒販店の岩崎啓浩さんのクロストークです。
勤務先のサントリーが主催するゴルフ大会「宮里藍 サントリーレディスオープン」の担当となった部署が異なる2人 。大きな責任感とともに、筆頭担当としてどんな働きぶりを見せてくれているのでしょうか。ビッグイベントの裏方としてのお話を聞きました。(取材日:2026年5月中旬)
《阪口るり子(さかぐち るりこ)》
サントリースポーツ株式会社 ゴルフグループ リーダー
2013年サントリー入社後、大阪・神戸で酒類家庭用営業を行い、RTD事業部、広域営本を経て2024年9月から現職。コーポレートイベントである宮里藍サントリーレディスオープンの企画運営など統括業務を担当。
《岩崎啓浩(いわさき よしひろ)》
サントリー株式会社 神戸支社第二支店 酒販店
2013年サントリー食品インターンショナル入社後、東京で飲料営業を行い、北関東・九州での酒類家庭用・業務用営業を経て2024年9月から現職。現在サントリーレディスオープンのメイン酒販店様の営業担当。
――宮里藍 サントリーレディスオープン (SLO)では、お二人は何を担当されているのでしょうか?
阪口:SLOの担当として企画運営を行なって準備を進めています。
――リーダーとしてゴルフの大会に関するすべての準備になりますか?
阪口:はい、全体としてはそういう役割で、細かいところを言うと、グッズの担当や水曜日に行われるアマプロのペアリング、ご招待客の集約なども行っています。
――何年前から担当されているんですか?
阪口:1年半前からなので、大会としては2回目になります。
――1回目をやってみてどうでしたか?
阪口:ぜひやってみたい仕事だったので楽しかったんですけれど、やっているうちは大変なことの方が多い1年目でした。
――では、岩崎さん、SLOでのご担当と、普段のお仕事でのご担当を教えてください
岩崎:今の仕事は神戸で、業務用酒販店での酒類営業をしております。神戸でサントリーの樽生のビールが飲めるお店を増やしているところです。SLOに関しましては、私が担当しております業務酒販店のカネキ酒販様の担当をしています。
――ご担当されている業務酒販店がSLOにも参加されるということでしょうか?
岩崎:SLOにお酒を卸していただく酒販店様になります。お酒を通じて神戸を盛り上げる、かつカネキ酒販様とも通じてSLOを盛り上げるというところを担っています。
――大会が行われるときにはビールがたくさん売れるということもあるんですか?
岩崎:神戸の街でも、SLOに参加される選手の方、関係者の方々が神戸の街にいらっしゃるので、その時にサントリービールを飲んでいただく機会が多いと思っております。
――阪口さん、先ほど少しおっしゃっていましたが、なぜSLOの仕事をやりたかったんですか?そしてやってみたら大変だったことは何ですか?
阪口:大学の時にゴルフをやっていて、ゴルフが単純に好きだったというのがきっかけではあるんですが、もともとスポーツ観戦や自分でスポーツをやることがとっても好きだったので、スポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。最初は私も営業で、広域営業本部というところで家庭用のコンビニを担当していたんですけれど、サントリーという会社もとっても好きで、サントリーでスポーツの仕事ができる部署があったので、その部署に行きたいと思っていました。
――サントリーに入った時からスポーツに関わりたいと思っていたんですか?
阪口:最初は思っていませんでした。ただSLOをやっているということは、最初に大阪配属の新入社員はSLOを手伝うので、それがきっかけで知りました。ゴルフをやっていたので、SLOという大会があることは知っていたんですけれど、実際にお手伝いに行って、とても魅力的な大会だと感じましたし、いつかこの大会に携わりたいと思いながら仕事をしていました。
――携わることになったら1年間ずっとですか?
阪口:1年間です。本当にしっかりと動くのは年明けから6月までですが、10月頃にキックオフして、年明けからはがっつりになります。
――1年間、ゴルフ漬けで仕事をされていて、どんなところがいちばん楽しいですか?
阪口:ゴルフが好きな人と関わることが多いので、日頃の仕事の会話もゴルフのことが多いですね。自分の好きな分野で話せるというか、そういうところが良いなと思いますね。
――岩崎さんは大会期間中は会場に行くわけですよね?
岩崎:はい、行きます。私が担当してます神戸で老舗かつ有名な中華料理店である群愛飯店様がブース出店されてまして、そこでのお手伝いをして、大会を盛り上げる一翼を担っています。
――できた料理を配膳されたりもするんですか?
岩崎:配膳まではいかないんですけれど(笑)、ラーメンや肉まん、豚まんを売ったりしています。とても印象的だったのは、最後に売れ残らないようにサービスタイムがあって、皆さんが帰られるバスの行列のところに、直接豚まんを売りに行ったんです。県外からも多くの方がいらっしゃっていて、神戸で有名な群愛飯店さんが、この価格、このボリュームで食べられるということを推しに語りながら販売すると、多くの方が買われて、すぐに完売しました。それはとても面白かったですね。
――岩崎さんが売り子だと、たくさん売れそうですね
岩崎:いろいろな方にそう言ってもらいましたし(笑)、群愛飯店さんのポロシャツが黄緑色のポロシャツだったんですけれど、「本当にガチャピンみたいだね」とお店の方にも言っていただきながらやっていました(笑)。神戸で有名な群愛飯店さんというお店とコラボレーションできたことが、自分にとっても貴重な体験になりました。
――何年前からご担当をされているんですか?
岩崎:私が神戸に来たのが1年前で、いま2年目になります。阪口さんと同じタイミングですね。
――阪口さん、1回やってみて大変だったところはどこでしたか?
阪口:これまで観戦者として、あるいはお手伝いとして行ったりすると、キラキラした楽しい部分しか見ていません。担当となってみても、大変なことは頭では理解していても、最初は具体的にどういった業務かわからないままやらせてもらっていました。やってみるととても細かい作業が直前にあったり、アマプロでのVIPの方々への対応や、そこでミスれないところのプレッシャーがあり、これまで経験したことのない大変さがありました。中でもアマプロがいちばん大切と言えるくらい、アマプロの水曜日が終わると、運営側はもう終わりに近いねとなります。
――グッズに関してはどんなことをやられているんですか?
阪口:クラブハウス前にオフィシャルグッズ売り場があるんですけれど、そこでSLOのロゴが入ったゴルフグッズ、ボールやポーチ、カバンなどを販売していますが、どういったものが売れるかということを話し合いながらスタートして、グッズを決めて、制作して、そして販売に至っています。
――提案したグッズで売れて嬉しかったものは?
阪口:昨年、サントリー所属プロの宮里藍選手、渋野日向子選手、馬場咲希選手のイラストを作って、そのグッズを販売しました。それが本当に朝から行列ができるくらい売れて、それは嬉しかったですね。3人みんなが入ったものもあれば、別々のものもあって、昨年はラバーキーホルダーやシール、チップマーカーなどでしたが、即完でした。数量を誤ったかな、というぐらいでした。昨年からはECでも販売を始めましたので、ECでも買うことが可能です。
――岩崎さんは、一般に向けて街にSLOを広げる取り組みも行っているんですか?
岩崎:雑誌『るるぶ』とのコラボレーションで、阪口さんとうちの支店長とで、SLOと神戸の飲食店のコラボをさせていただき、サントリービールが飲めるお店などを紹介させていただきました。あとは神戸と言えば神戸牛ですので、ステーキ店の特集も組ませていただきました。特別編集のフリーペーパーとして展開します。
阪口:これらのお店の選定を、神戸支店の方にしていただきました。
岩崎:そうですね。有名店ばかりですし、私が担当しているのは元祖 鉄板焼ステーキ みそのさん、ステーキランドさん、プレジールさん、KOBE133倶楽部さん、ステーキハウスZENさんになります。どのお店も雰囲気が良くて、美味しい神戸牛が召し上がれます。
――岩崎さんは神戸牛を売っても売れそうですね
岩崎:ぜひ販売してみたいですね(笑)。
――大会はこれまでほぼすべて神戸で開催されていて、神戸あってのSLOだと思いますが、大会を開催している上での神戸の魅力は?
阪口:神戸は美味しい飲食店が多いと思います。神戸牛もそうですし、そば飯、少し行けば明石焼きもありますし、そういった名産品が楽しめる街だと思います。あと神戸は山もあれば海もありますし、中華街もあります。本当に神戸にいるだけで、いろいろなことを感じられる街だと思います。ゴルフのことで言うと、神戸はゴルフの発祥の地でもあるので、そこで30年以上大会を続けられているところはSLOの特徴のひとつかなと思います。
岩崎:ほとんど坂口さんに言っていただきましたが(笑)、それに加えて神戸は歴史と文化がある街です。バーの文化もあれば、食の文化、海が開かれている開港で、海外との交流もある街なので、文化や歴史、食の街だと思います。
――今後もっと街ぐるみであったり、もっと発展させたいと思っている企画はありますか?
阪口:まさに大会期間中に、サントリーのビールを扱ってくださっている業務店との取り組みができたら面白いなと思っています。そこでSLOのお客さんにお店を紹介して、街全体を盛り上げることを考えたいと思っています。
岩崎: 35回もやっている歴史あるゴルフ大会を、オーナーさんからお客さんに伝えることで、今年は記念大会だし行ってみたいと思ってもらい、そういう取り組みで大会にも送客していきたいですし、今もそういう形で関わらせていただいているので、お互いの送客支援がより深まれば、街全体でより盛り上がると思います。
――おふたりの出身はどちらですか?
阪口:私は神戸です。
岩崎:私は大阪ですが、もちろん神戸にも馴染みがあります。
――おふたりはお酒は飲まれますか?
阪口:飲みます。プレモルから始まって、レモンサワー、ハイボール、その3つが多いですね。
岩崎:はい、好きです。私もビールから始まり、ハイボール、スピリッツ、あとは翠ジンソーダですね。
――毎日の仕事が終わった後に?
阪口:はい、飲んでいます。
岩崎:神戸のエリアでもオリジナルの施施策で、兵庫翠ジンソーダを広げていまして、兵庫翠ジンソーダが飲めるお店を増やしているところです。そのため、翠ジンソーダを飲む頻度が多くなりました。
――岩崎さん、ゴルフは?
岩崎:するんですけれど、めちゃくちゃ下手で、練習に通っています(笑)。
――練習に通っているということは好きということだと思いますが、どの辺が面白いですか?
岩崎:自然と優雅に仲間内で楽しくできる、というところが面白いですね。あと長時間一緒にいるので、いろんな良いところが見えたりしますし、ゴルフは個人プレーに見えがちですが、チームプレーもあるので、そういうところが好きですね。
――阪口さんは大学でゴルフ部だったとのことですが、今はどのくらいプレーされているんですか?
阪口:月1回ですね。
――ゴルフの魅力は?
阪口:いろいろありますけれど、人間味が出るスポーツだと思います。あと、岩崎さんもおっしゃっていましたが、1日一緒に過ごす時間が長いので、1日で人となりがわかると思います。良いショットの時の反応、失敗した時の反応、お昼休憩でのレストランでの会話、そういったところで人間味が出るスポーツだと思います。
――そのいろいろな反応は、良い反応ですか?
阪口:良い方だと良いんですが、悪い反応もありますよね。1日イライラしちゃったり(笑)。意外と最初の印象と違うなとか(笑)。その逆もあります。
――伝統ある大会で、しかもサントリー主催大会を担っている責任やプレッシャーはありますか?
阪口:あります(笑)。昨年はチームの一員としてやらせてもらっていたので、責任はそこまで感じていなかったんですけれど、今年は中心となって進めていく中で、本当に目標の2万人のお客さんが来るんだろうか?雨だったらどうしよう?そういったこともすべて自分が今までやってきたことが反映されるんじゃないか?…そうと思うと、大会が近づいてきて毎日ドキドキしています。最終日までドキドキです。
岩崎:プレッシャーは阪口さんの方が、運営側としてあると思います。大会中はカネキ酒販様の荷下ろしなどやらせてもらっていますが、プレッシャーというか楽しむというか。お酒が売れて欲しいですし、天気なども関係してくると思いますが、いかにお酒を通じてSLOを楽しんでもらうか?そういうワクワク感があります。
――群愛飯店さんに加えて出店されているところは?
阪口:サントリーのグループ会社のダイナックさん、プロントさん、ハーゲンダッツさん含めて出店しますし、すき家さん、パン屋のブーランジェリーさんなども出店されます。そこも大会の特徴かなと思います。
――今年の大会がこうなって欲しいという思いと、将来はこうなっていって欲しいという思いがあれば教えてください
阪口:グッズが売れて欲しいという思いはありますが、今年は来場者にこだわって準備をしているので、目標の2万人に達したら嬉しいですね。
岩崎:SLOを通じて、お酒が多く売れるようになることが目標です。それが私の実績にもなりますので、お酒が多く売れて欲しいと思っています。将来的な目標としては、SLOを通じて、サントリーの良さ、サントリーの商品の良さをひとりでも多くの方に感じていただき、神戸の街にも繰り出していただき、「あそこで飲んだビールが美味しかったね」と笑顔があふれつつ、神戸の街を楽しんでいただければと思います。そこは今後も継続してやっていきたいことですね。
――サントリーの良さとは、具体的に言うと?
岩崎:プレモルなどのお酒だけじゃなく、スポーツなどいろいろな事業をやっていて、かつ商品の押し売りではなく、みんなが集まって楽しくできるところがサントリーの良さなのかなと思います。そういうところから“ワンサントリー”を感じてもらいたいと思います。「サントリーって良い会社だね」「サントリーって懐が深い会社だね」というところを感じてもらいたいです。
――さらに将来構想はありますか?
阪口:やっぱり集客です。人が来るということは、大会に魅力を感じて行きたいと思ってくれる人が多いということに繋がると思うので、今年の目標は2万人ですけれど、2万人と言わず3万人、4万人というところを数値的な目標にして、魅力ある大会にしていきたいと思っています。
あとサントリーはいろいろなことをやっていることが強みだと思っているので、コーポレートイベントとしてそこをギュッと4日間に詰め込んで、お客さんにサントリーという会社、サントリーを知ってもらってファンになっていただくことが、コーポレートイベントをやる意味でもあると思うので、そこはもっと事業と連携してやっていきたいと思っています。神戸支店とも連携しながら、どんどん発信できればと思っています。
――お二人は同期ということですが、SLO以外で仕事で絡むことはありませんでしたか?
阪口:ないですね。
岩崎:ないです。
――初めて一緒に働かれて、どうですか?
阪口:特に印象は変わりません。この通り、面白くて明るくて(笑)、人に好かれるのが岩崎君だと思うので、特に印象は変わらないですし、このタイミングで一緒の仕事ができることがめちゃくちゃ嬉しいですし、心強いです。他の人には少し言いにくいことでも言いやすかったりするので。
岩崎:私も東京、九州と行き、そして昨年に神戸に戻ってきて、同期と一緒に仕事をするということはとても刺激的です。ワクワクするということがいちばんですね。2万人という目標に対して、少しでも貢献できるようなことがないかと考えていますし、そういうところでお互いに協力していければ良いなと思っています。印象は変わっておらず、大きな大会を運営するリーダーとして、もってこいの女性だと思っています。一緒にできることがとても楽しみです。
――それぞれ大会のリーダーとお酒のリーダーという大切な役割を担われていますね
阪口:会社からは若いタイミングで与えてもらったと思っています。
岩崎:私もそのように感じています。
――そこが岩崎さんが先ほど言ったサントリーの良さのひとつでもありますか?
岩崎:そうですね。だからプレッシャーというよりも、「やってみなはれ」にも繋がっているのかなと思います。
阪口:本当に「やってみなはれ」は言葉通りで、まずやってみよう、やってみて失敗しても、周りの皆さんが助けてくれるので、悩んでいるならまずやってみて、それから悩おうと(笑)。
――「やってみなはれ」の機会が多いということですね
阪口:そうですね。多いと思います。やってみる時に、もちろん考えてやってみなければいけないんですけれど、そこをちゃんと考えてさえいれば、Noと言う人は周りには少ないと思います。
――「やってみなはれ」はやればいいのではなく、できるまでやるということでもありますよね
阪口:そうですね(笑)。そこは責任を持ってやり通す。
――そうするとやはり岩崎さんがお店に立たないといけないですね
岩崎:はい、楽しみです(笑)。
(インタビュー&構成:針谷和昌)












