大阪の地に根ざし、スポーツを通じて次世代を育む活動を続けるサントリーサンバーズ大阪。サンバーズは、単に勝利を目指すだけでなく、地域の子どもたちに夢を与え、彼らの成長を力強く支援することに情熱を注いでいます。その核となるのが、普及活動とジュニアチームの育成です。

特に、チームの普及担当でありU15チームの監督を務める松崎廣光氏のもと、サンバーズは着実にそのビジョンを実現しています。

松崎氏は、選手としての華やかなキャリアを持ちながら、引退後はチームのアナリストやマネージャーとしての経験を経て、現在は普及活動の指揮を執っています。松崎氏の「子どもたちに夢を持たせたい」という強い想いと情熱こそが、サンバーズの育成活動の根底に脈々と流れています。

松崎氏は、自身の体験から次世代育成への強い使命感を抱いています。「子どもの頃、当時Vリーグのサントリーの試合を見て感動し、いつか選手になりたいと強く思いました。今度は私が、子どもたちに夢を与える存在になりたいと思い、日々取り組んでいます」と語る松崎氏の言葉からは、未来への真摯な姿勢が伝わってきます。

サンバーズが普及活動を通じて目指すのは、地域の子どもたちにバレーボールの楽しさを伝えることです。大阪府箕面市や北摂地域で開催しているバレーボール教室には、毎回多くの子どもたちが参加しており、現在200名以上の子どもたちが「サンバーズアカデミー」の活動に参加しています。松崎氏は、これらの教室を通じて「夢に向かって挑戦することの大切さ」を伝え、子どもたちに自信を持たせることを目指しています。

嬉しいことに、教室の人気が高まり新規入会を制限せざるを得ない状況にあることから、チームはさらなる拡大を計画しています。2025年6月には、新しく「サンバーズEXアカデミー」も立ち上がりました。

松崎氏は、「大阪北摂エリアの他の市でも、バレーボール教室を展開していきたい」と語り、その目には、次世代の選手たちの輝く未来が鮮やかに映し出されています。

松崎氏のように、選手から指導者へと転身した人物が普及活動の中心にいることは、サンバーズにとって、そして次世代を担う選手たちにとって計り知れない大きな強みです。現役時代の経験を存分に活かし、選手たちがどのように成長し、夢を追い続けることができるのかを具体的に示すことができます。子どもたちにとって、選手時代のリアルな体験談とともに指導を受けられることは、憧れを現実の目標へと具現化するための大きな一助となるはずです。

松崎氏は、アカデミーで育った選手たちが将来サンバーズのトップチームに戻ってくることを夢見ています。「サンバーズアカデミー出身の選手が、将来のサンバーズの一員として活躍する姿を見たい」という想いは、彼の普及活動に対する情熱を一層強くしています。選手としての経験が、指導者としての視点に深みを与え、子どもたちに夢を抱かせる原動力となっているのです。

こうした背景があるからこそ、松崎氏は普及活動において、単に技術を教えるだけでなく、心の成長にも重きを置いています。バレーボールを通じて仲間との絆を育み、勝利の喜びや敗北の悔しさを共有することで、人としての成長や輝く瞬間を数多く経験してほしいと考えています。

サンバーズは、地域社会との共創を重視し、企業や地域の方々との関係性を深めていきたいと考えています。次世代育成においても、活動を拡大し、より多くの子どもたちにバレーボールの楽しさや夢を届けるためには、資金や物資による支援が不可欠です。松崎氏は、「地域の方々やパートナー企業の協力なしには、今後の活動拡充は難しい。そのために、チームとしての魅力を高め、対外的に発信していくことも私の大切な役目です」と強調します。

サンバーズでは、バレーボール教室のほか、トップアスリートが地域の学校を訪問して授業を行ったり、部活動の地域移行と向き合う中学校バレー部への指導に出向いたりと、多岐にわたる次世代支援活動を展開しています。これらの活動を通じて、子どもたちが自分の夢を描き、それに向かって挑戦する力を育むサポートをしています。

サントリーサンバーズ大阪の次世代育成の取り組みは、単にバレーボールの普及にとどまらず、地域社会の中で子どもたちに夢を与え、彼らの成長を支援する重要な役割を担っています。今後も、サンバーズは夢を育み、『輝くための一歩』を踏み出す後押しに取り組んでいきます。