スポーツが持つ力とは、一体なんでしょうか?
「感動をくれる、勇気をもらえる。」そんなイメージを持つ人は多いはずです。けれど、東京サントリーサンゴリアスとそのパートナー企業たちの取り組みを見ていると、それだけではない、「関わる人の日常や街の空気を変えていく」もう一つの力があることに気づかされます。
2023年12月17日。東京サントリーサンゴリアスの2023-24シーズン開幕戦が味の素スタジアムで行われ、観客数はリーグワン史上最多の3万1,953人を記録しました。これを支えたのが、京王電鉄との共創プロジェクトです。
沿線の活性化をミッションに掲げる京王電鉄と、地元を大切にするサンゴリアスの想いが重なり、実現したこの取り組み。きっかけは2019年のラグビーW杯。府中や調布エリアに訪れた熱狂を間近で見た京王グループが、「ラグビーと街づくりの親和性」に気づいたのが始まりでした。
具体的な施策も多彩です。
・京王沿線の駅や車両を活用した交通広告
・京王グループのSNSや顧客基盤を生かした観戦招待企画
・府中市・調布市・三鷹市と連携し、地域の子供たちが選手を出迎える花道キッズ企画
・LINE登録でコラボステッカー配布、さらに抽選で選手のサイン入りグッズが当たるキャンペーン
・京王グループによる駅弁の販売
・京王ライナーの車両を使った貸切応援列車「府中ダービー号」の臨時運行
この日、スタジアムに集った観客の多くが鉄道を利用。地域の子供たちはプロ選手とふれあい、街全体が一体感に包まれました。
この成功を振り返り、京王電鉄の担当者はこう語ります。
「“ラグビーやるなら、京王沿線で”という空気が生まれていくと良い。鉄道とスポーツ、街づくりの相性はとても良いと確信しています」
──トランスコスモスの挑戦
一方、トランスコスモス株式会社との共創も見逃せません。同社はIT・BPOを手がける企業で、長年サントリーと関係を築いてきました。
サンゴリアスとのパートナー契約のきっかけは、「社員にとって意味あるつながりを持ちたい」という想い。サンゴリアスには社員選手も多く、従業員の間に自然と親近感が生まれていました。
ラグビーというスポーツを「わかりやすいコミュニケーションツール」と捉え、スポンサーデーの実施やラグビー教室などを展開。社員の満足度向上や、企業ブランドの魅力アップにもつながっています。
ただの協賛ではなく、「スポーツを通じて、自分たちの繋がりを実感できる場」に変えていく。それが、トランスコスモスの共創スタイルです。
──ロゴスコーポレーションの想い
アウトドアブランドを展開するロゴスコーポレーションも、ユニークな取り組みで注目を集めています。
サンゴリアスとのコラボで生まれたのが、試合中やハーフタイムに選手の身体を冷やすための「氷点下リカバリー・クールボディタオル」。現場のリアルなニーズを反映した共同開発は、実際に商品化され、多くのファンの手に渡っています。
さらに、ロゴスショップアプリ会員をマッチデーに招待。試合会場で直接ファンと触れ合う場を設けることで、ユーザーの生の声を聞くことができ、有意義な時間が生まれました。
代表者はこう語ります。
「サンゴリアスと関わることで、多くの子供たちに出会うことができました。これからも共に、子供たちの笑顔を増やす取り組みを続けていきたい」
東京サントリーサンゴリアスのパートナーシップ活動は、単なる企業協賛の枠を超えています。どの企業にも共通しているのは、「スポーツを通じて、人や街とつながりたい」という想い。そして、地域に根ざし、共に未来を描こうという姿勢です。
サンゴリアスもまた、こうした想いを大切にしながら、パートナー企業とのつながりをより深めています。地域の活性化、子供たちの笑顔、従業員の誇り──スポーツが起点となって、たくさんの価値が生まれています。
もしあなたが、「スポーツは自分には関係ない」と思っているなら、ぜひ一度、サンゴリアスの試合にお越しください。そこには、観るだけではない、“関わる楽しさ”があります。
ラグビーを通じて、街が、企業が、人がつながっていく。この広がりは、きっと他のスポーツにも、そして私たちの日常にもヒントをくれるはずです。












