今回は、6月12日(木)~15日(日)に兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部で開催された「宮里藍 サントリーレディスオープン2025」の模様をお届けします。
「~神戸から世界へ~次世代を担う幅広い選手に、世界へと羽ばたく成長の場を」という大会コンセプトのもと、30年以上にわたってサントリーが運営してきたこの大会は、アマチュア選手にも広く門戸を開き、優勝と2位の選手にはAIG女子オープン(全英女子)への出場権が与えられる、世界への道が開かれた唯一の女子プロゴルフトーナメントです。
34回目の開催となった今年も、国内外から数多くの選手が集まり、熱戦が繰り広げられました。
大会期間中、雨風に見舞われるタフなコンディションもあった中で、選手たちはそれぞれの持ち味を発揮し、集中力と技術を競い合いました。
優勝は、高橋彩華選手。4日間を通じて安定したプレーを展開し、通算16アンダーで見事優勝を手にしました。2022年以来3年ぶり、ツアー通算2勝目です。ウィニングパット後に思わず目元を押さえる姿が印象的で、スピーチでは「最後まで自分を信じてゴルフをやり抜けて、優勝できて本当にうれしかった」と語りました。
優勝した高橋彩華選手と2位の岡山絵里選手には、AIG女子オープンの出場権が付与されます。
また、アジア・オセアニアの7つの国と地域から出場したアマチュア選手17名のうち、今年は5つの国と地域から7名が決勝ラウンドに進出。中でも韓国のヒョージン・ヤン選手が最終日にベストスコアタイの「66」で通算11アンダーの6位となり、ベストアマチュア賞に輝きました。
今年も「宮里藍 サントリーレディスオープン」らしい、アマチュア選手もベテラン選手もそれぞれが輝く、素晴らしい戦いを見せてくれました。
2018年より大会アンバサダーを務める宮里藍プロは、大会を次のように振り返ります。
「今年の優勝予想は、18アンダーを想定してセッティングにも携わりましたが、雨風の影響もあり、2打及ばずの16アンダー。とはいえ、狙い通りのセッティングができたのではないかと思っています。
高橋彩華選手の優勝も感傷的になるのを我慢しながら見ていました。2017年の私の引退試合で、当時アマチュアだった彼女と一緒の組でラウンドした記憶があります。
優勝した瞬間は、本当にグッとくる瞬間でした。来年度の大会も今年以上に盛り上がる大会になるよう、努力していきたいと思っております。」
この言葉には、大会を支えてきた立場としての責任感と、選手への温かなまなざし、そして“育成と挑戦の場”として大会を未来につなごうとする力強い意志が込められています。
また、現場責任者のサントリースポーツ事業部の藤田慎吾氏は、大会前の本サイトのインタビューで次のように語っていました。
「また行きたい。毎年違う。そう感じてもらえる大会を目指しています。」
今年の大会が終わったばかりですが、さらに大会を深化させていくべく、さっそく来年35回大会に向けて気持ちを新たに活動し始めています。
こうした想いが、選手・関係者・来場者をつなぎ、大会の価値をさらに高めています。
大会期間中はのべ1万5千人の来場者が訪れ、試合はもちろん、会場内外で行われた多彩な催しも大いに賑わいました。
「ランチプラザ」や「キッチンカープラザ」では、神戸牛を使用したお弁当や地元人気店の洋食・スイーツなど、神戸ならではのご当地グルメも多数登場し、観戦の合間に飲食を楽しむ来場者の姿も多く見られました。
また、今年初めての取り組みとして、「SUNTORY BLUE FEST.(サントリー ブルーフェス)」が開催されました。「みんなで青色のアイテムを身に付け、会場をブルーに染めて選手を応援する」という趣旨で行われたこのイベントは、会場の一体感を高める充実した取り組みとなりました。大会3日目の14日(土)に開催され、この日は先着1,500名にブルーのオリジナル応援シャツがプレゼントされるなど、お揃いの服で非日常や特別感を共有し合いながら、選手を応援する姿が見られました。
さらに今回、サントリースポーツでも独自ブースを出展し、「あなたにとっての輝く未来」をテーマとしたインタビュー企画を行いました。多くの来場者、パートナー企業、運営スタッフ、サントリー所属アスリートにもご協力いただき、サントリースポーツの理念について理解を深め合いました。この模様は、こちらの記事で詳しくご紹介しております。
他にも、毎年恒例のアンバサダー宮里藍プロによるスペシャルイベントや、スナッグゴルフ体験を始めとする体験型イベントなど、盛りだくさんに企画が実施されました。大会全体を通じて、試合観戦とともに、思い出に残る特別なひとときが提供されました。
現在、現地で好評をいただいた大会グッズを、サントリースポーツオンラインショップにて販売中です。来場いただいた方もそうでない方も、大会のこだわりが詰まったラインナップを、ぜひご覧ください。
また、サントリースポーツ公式YouTubeチャンネル「未知なるサントリースポーツの世界へ!」では、大会会場で実施したサントリースポーツ連携企画コンテンツを順次公開しております。宮里藍プロ、サントリーサンバーズ大阪や東京サントリーサンゴリアスの選手、大会を支えたスポーツ事業部社員が登場し、また違った角度から宮里藍 サントリーレディスオープンやゴルフ、そしてサントリースポーツの魅力をお届けします。ぜひこちらもご覧ください。
今年もたくさんのご来場、誠にありがとうございました。
「挑戦」「感動」「つながり」に満ちたこの大会が、多くの方の記憶に残り、たくさんの未来の「輝き」が生まれることを願います。来年もまた、選手の挑戦と観客の声援が交差するこの素晴らしい舞台で、みなさまとお会いできることを楽しみにしています。
これからも宮里藍 サントリーレディスオープン、そしてサントリースポーツは、みなさまと共にスポーツの可能性を広げてまいります。












