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68 日陰でも育つ花は?春夏・秋冬のおすすめと基本の育て方

 日陰でも育つ花は?春夏・秋冬のおすすめと基本の育て方

ガーデニングを楽しみたいけど、おうちの庭やベランダは直射日光が当たらない…植物があまり育たないかもと心配になる方も多いかと思います。ですが、日陰・半日陰でも育つ花・植物もたくさんあります。また、日当たりを好む花・植物の多くは日陰では花つきや成長のパフォーマンスが下がりますがまったく育たないというわけではありません。

日陰の庭やベランダなどで楽しむガーデニングスタイルのことを「シェードガーデン」と言います。おうちのガーデニングスペースが日陰・半日陰の環境でしたら、日陰でも育つ植物・花も取り入れた「シェードガーデン」を楽しまれてはいかがでしょうか。

そこで今回は、直射日光の当たらない玄関やお庭、ベランダでも育つおすすめの花の季節ごとのご紹介とともに、日陰の野外で育てる際に押さえておきたい水やりやお手入れ方法、日陰で楽しむガーデニングのポイントなどもまとめています。


目次
日陰で花を育てる 基本的なポイント
日陰の庭で植物を育てるときに準備すること
日陰でも育つ花の選び方
暗い日陰でも育つ花・植物
半日陰でも育つ【春夏】の花・植物
半日陰でも育つ【秋冬】の花・植物
おしゃれな「日陰の庭・ガーデン」作りのアイデア・ポイント
シェードガーデン 基本的な花の育て方
シェードガーデン 上手な育て方のポイント・対策
日陰でも花咲くシェードガーデンを楽しみましょう

日陰で花を育てる 基本的なポイント

(1)日陰で育つ植物を選ぶ

日陰に強い耐陰性の高い植物を選ぶことが重要です。

(2)土や環境を整える

植えつけ後は、植物が生育しやすいように土や環境を整えましょう。混みあった部分の茎を切り取り、風通しをよくしたり、つるを誘引するためにひもや支柱に結び付けたりします。
また、日々こまめに観察して病害虫などの異変がないかチェックすることも大切です。

(3)水やりの管理

日陰では水分が蒸発しにくいため、水やりの頻度を調整します。過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。

(4)肥料の使用

日陰の植物は成長が遅いことが多いので、緩効性の肥料を使用すると良いです。過剰な肥料は避けましょう。

(5)適切な間隔を保つ

植物同士の間隔を適切に保つことで、通気性を確保し、病気の発生を防ぎます。

(6)定期的なお手入れ

枯れた葉や花を取り除き植物の健康な状態を保ちましょう。また、必要に応じて摘芯を行いましょう。

日陰の庭で植物を育てるときに準備すること

1.日陰の種類を把握する
日陰にはいくつかの種類があります。多くの家や集合住宅のお庭やベランダ、玄関先などの日陰とは、「明るい日陰」や「半日陰」を指すことが多いです。まずは、自分の庭の日陰のタイプを確認しましょう。

木陰(明るい日陰):直接日光は当たらないが、間接光により間接的に当たっている場所。木漏れ日が差し込むような場所。
半日陰:午前中または午後に数時間(1~3時間)だけ直射日光が当たるような日陰が多い場所。
暗い日陰:直射日光や間接光もほとんど日光が当たらない場所。

2. 日陰に適した植物を選ぶ
日陰でも育つ植物を選ぶことが重要です。耐陰性の高い植物を選びましょう。
3. 土壌の準備
土の状態に適した植物を植えないと、うまく生育しません。植えつけが難しいと思われる場所では、鉢植えで栽培することも検討しましょう。土壌の状態を確認し、必要に応じて改良します。日陰の土壌は、砂のように乾いた「ドライシェード」や粘土のように湿った「ダンプシェード」に分類されます。適切な土壌改良材を使用して、植物が育ちやすい環境を整えましょう。
4. 風通しを良くする
植物の間隔を適度に保ち、風通しを良くすることで病害虫の発生を防ぎます。混み合った部分の茎を切り取るなどの手入れも重要です。
5. 彩りを植物で取り入れる
日陰の庭でも彩りを楽しむために、カラーリーフや花を取り入れましょう。暗い空間が明るくなり、庭全体の雰囲気が良くなります。

日陰でも育つ花の選び方

日陰でも育つ花を選ぶのは、庭やベランダに日当たりが少ない場所がある場合にとても重要です。日陰でも美しく咲く花を選ぶことで、どんな場所でも色とりどりの花を楽しむことができます。選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

耐陰性の高い花を選ぶ:日陰でも育つ花の特徴

    • 光合成の効率

耐陰性の高い植物は、少ない光でも効率的に光合成ができます。これにより、日陰でも成長が可能です。

    • 葉の構造

多くの耐陰性が高い植物は、葉が大きくて薄いことが多いです。これにより、少ない光を効率的に吸収できます。

    • 成長速度

日陰で育つ植物は、一般的に成長がゆっくりです。これにより、肥料を効率的に活用して育つことができます。

    • 耐湿性

日陰は湿度が高くなることが多いため、耐陰性植物は湿度にも強い傾向があります。

暗い日陰でも育つ花・植物

大きな木や高い壁などに囲まれて一日中影になっている場所など、間接光もほとんど当たらないような暗い日陰でも花を楽しめる植物は少ないですが、代表的なシャガ、シュウカイドウ、ヤブランなどは花も楽しめて暗い日陰でも育ちます。

花の代わりに冬に赤い実のなる常緑小低木を育てて、暗い日陰に鮮やかな赤色を添えて楽しむ方法もあります。代表的なアオキは暗い日陰でも良く育ちますし、マンリョウ(万両)やヤブコウジ(十両)は縁起の良い名前からお正月にも使われ、長く愛されています。

半日陰でも育つ【春夏】の花・植物

多くのおうちのお庭やベランダ、玄関先などの日陰で育つ春夏の花の中から、可愛い花が咲いてガーデニング初心者の方にも育てやすいおすすめの花をご紹介します。
日陰でも良く育つ花も一緒に合わせることで、たくさんの花を楽しめるシェードガーデンを楽しんでいただけます。

エンジェルス イヤリング(アカバナ科フクシア属)

エンジェルス イヤリング
エンジェルス イヤリング
エンジェルス イヤリング
エンジェルス イヤリング

エンジェルス イヤリングの植え時期:4月~5月 開花時期:5月~10月
・摘芯不要なので育てやすく、鉢植えはもちろんハンギングスタイルにも合います。
・まるで天使のイヤリングのような花がキラキラ揺れる可憐な花姿がお洒落なお花です。
・愛らしい淡いピンク色、赤と白の美しい八重咲きの、鈴なりの花を楽しめます。

エンジェルス イヤリングのラインアップページはこちらから↓

エンジェルス イヤリングラインアップページ

サマーミスト(ゴマノハグサ科トレニア属)

花 サマーミスト
サマーミスト
サマーミスト
サマーミスト

サマーミストの植え時期:5月~6月 開花時期:6月~10月
・暑さに強く、丈夫で育てやすく、病気にもなりにくいのでガーデニング初心者の方にもおすすめです。
・暑い夏にたくさんの花を次々と咲かせ、涼しげな葉が夏を爽やかに演出してくれます。
・涼しげなブルー系、可愛いピンクやイエローの花色のラインアップです。

サマーミストのラインアップページはこちらから↓

サマーミストラインアップページ

半日陰でも育つ【秋冬】の花・植物

多くのおうちのお庭やベランダ、玄関先などの日陰で育つ秋冬の花の中から、可愛い花が咲いてガーデニング初心者の方にも育てやすいおすすめの花をご紹介します。
日陰で良く育つ花も一緒に合わせて、たくさんの花を楽しめるシェードガーデンを楽しんでください。雪や霜の心配がある時は軒下や屋内に一旦移動してあげましょう。

セネッティ(キク科ペリカリス属)

セネッティ
セネッティ
セネッティ
セネッティ

セネッティの植え時期:9月~11月 開花時期:11月~5月
・豪華な咲き姿は、冬のお庭やベランダ、玄関先を色鮮やかに彩ってくれます。
・冬に満開になり、一度花が開くと、開いた状態が長く続きます。
・まるでビロードのような艶やかな花びらと鮮やかな花色のラインアップです。

セネッティのラインアップページはこちらから↓

セネッティラインアップページ

ウインティー(サクラソウ科プリムラ属)

寒さに強い花 ウインティー
ウインティー
ウインティー
ウインティー

ウインティーの植え時期:9月~11月、1~2月 開花時期:1月~4月
・12月~2月の寒さにも強く、丈夫で育てやすく、摘芯・切り戻しも不要です。
・開花時期が長く、寂しくなりがちな真冬も花が長く咲き続けます。
・多くの花穂をあげてふんわり咲きあふれる花姿、優しい色合いの花色のラインアップです。

ウインティーのラインアップページはこちらから↓

ウインティーラインアップページ

 

おしゃれな「日陰の庭・ガーデン」作りのアイデア・ポイント

明るい色の花を選んでみましょう

シェードガーデン

育てる花の色を赤系やピンク、黄色やオレンジなどの暖色系で揃えると明るさが増しますし、ブルー系や白を加えるとカラフルになって賑やかな雰囲気になります。

ガーデニングアイテムを明るい色にしてみましょう

シェードガーデン

日なたに比べて少し暗くなりがちな日陰の場所に置くプランター・鉢やガーデニングアイテムは、例えばグレーや黒などの暗い色にするより、テラコッタ色やレンガ色、クリーム色などの暖色系や薄い色のものを選ぶだけでも、ぐっと明るい雰囲気になります。置物やオブジェを飾ってもいいですね。

ガーデニングスペースも作りこむなら

シェードガーデン

お庭やベランダ、玄関先のインテリアも本格的に作りこむなら、明るい色のフェンスやレンガなどで演出してみてはいかがでしょうか。 剥き出しの土の地面は石畳やレンガ、白色系の砂利などで敷き詰めたり、グランドカバーや芝生で覆ったりするとさらにおしゃれな雰囲気になります。

シェードガーデン 基本的な花の育て方

基本の育て方3条

(1)園芸店やホームセンターなどで売っている花苗と、草花用培養土を用意します。
(2)花苗をプランター(鉢)などに植え込んで、雨風の当たらない屋外に置きます。
(3)土の表面が乾いたら、たっぷりとお水をあげてください。

花の基本的な育て方をご紹介します。こちらを参考にしてみてくださいね。

草抜き | 地植えで育てるなら!

地植えの場合は、植物を植える前に、土に生えている雑草を取り除きましょう。土が柔らかい状態の方が楽に行えます。雨上がり、または水を撒いて地面を湿らせておきます。根が土中に残らないように抜くことがポイントです。

土選び | 草花用の新しい培養土を使います

花を育てるためには「草花用培養土」などの新しい土を使うことをおすすめします。園芸店やホームセンター等で売っています。
草花用培養土は、茎葉部分を支えたり、水分や養分を吸収したり、植物の根が健やかに成育していくために酸素を取り入れたりする役割を担っているバランスが良い土です。
地植えの場合、そのままの畑の土、庭の土はこれらのバランスが良くないので、花を植える前に草花用培養土に入れ替えて花が育ちやすい環境を作ってあげます。
鉢植えの場合も草花用培養土を使います。鉢底に「鉢底石」を入れると土の排水性や通気性が良くなります。

水やり | 乾と湿のメリハリが大切!

基本的に「土の表面が乾いた時」「鉢が軽くなった時」にたっぷりあげます。鉢植えの場合は鉢底から水があふれるぐらいあげます。
直射日光が当たらない場所で育てる場合は特に水のやりすぎは根や株が生長せず根腐れの原因になりますので、土が湿っている時はあげなくてよいです。特に植え付けから2~3週間は水のやり過ぎに注意します。
地植えの場合は回りの土からも吸水できるため、雨が続いている時などは水やりの必要はありません。

肥料 | 成長力と開花力がアップ!

植え付け時に土に含まれていた肥料は、徐々に効き目がなくなっていきますので、花をたくさん咲かせるために、植え付けの約1ヶ月後から肥料を定期的に与えます。元肥が含まれていない土の場合は、植え付け時に土に元肥を混ぜ込んでおきます
植え付けの約2~3週間後から「液肥」を併用するとさらに開花パフォーマンスが高まります。
お手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。

シェードガーデン 上手な育て方のポイント・対策

蒸れ対策

高温多湿の時季(梅雨時や盛夏時)は株元が蒸れやすくなり、葉が枯れて(溶けたようになる)しまうことがあります。風通し良い場所で管理し、なるべく過湿にならないように気をつけましょう。
梅雨前に大きな葉や古い葉を間引いておくと効果があります。
また、枯れた(傷んだ)葉は早めに切り取りましょう。そのままにしておくと、カビ病を誘発する可能性があります。長雨や強雨も避けた方がいいでしょう。

暑さ対策

日陰とはいえ、高温になる夏場は熱を持ったコンクリートに直接置くのは避け、鉢の下にレンガやスノコなどを敷いてあげましょう。
夏場は日中に水やりを行うと、土中で水温が上がりお湯のようになってしまいますので、朝方にあげましょう。昼間にシュンとしている植物を発見しても慌てず夜に気温が下がってから水やりしましょう。

寒さ対策

真冬は肥料を控えめにします。鉢植えの場合は降雪時や厳寒期の夜間は軒下や屋内に移動してあげます。移動が困難な場合はビニールなどで覆って冷風に当てないようにしましょう。
地植えの場合は土が冷えすぎないように、マルチングをしてあげましょう。
屋内で冬越しした場合は、春になり気温が高くなってきたら少しずつ外気に慣らしながら屋外に移動します。

病気と害虫

特に梅雨の時期は高温多湿による蒸れを防ぐために、水やりはやや乾燥気味にし、土が湿っている時は水やりを控えましょう。

虫が付く前に市販の防虫剤で先手を打っておくと安心です。虫がついた場合は見つけ次第すぐ市販のスプレータイプの薬剤を使うなど対処しましょう。

日陰でも花咲くシェードガーデンを楽しみましょう

シェードガーデンを楽しみましょう

いかがでしたか?おうちのお庭やベランダ、玄関先が直射日光に当たらなくても、日陰でも育つ花をメインに取り入れた鉢植えや地植えで、いつの季節にも可愛い花が咲いている、そんな素敵なシェードガーデンを楽しめます。
さらに花色やガーデニングアイテムなどを明るい色にすれば、ちょっぴり暗くなりがちな日陰の場所もぐっと明るい雰囲気になりますよ。

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