Alliance for Water Stewardship(AWS)は2026年2月、AWSシステムのインパクトを客観的に評価する「AWSシステムの独立インパクト評価 フェーズ2:良好な水資源ガバナンス」最終報告書*¹を発行しました。本レポートは、中国・インド・アイルランド・日本・ペルー・米国の6か国15サイトにおけるデータを基に、AWS認証が水資源ガバナンス(水ガバナンス)の向上に及ぼす中・長期的な効果を独立的に評価したものです。その中で、サントリー九州熊本工場の取り組みが、良好な水資源ガバナンスの実現に貢献する好事例(ケーススタディ)として掲載されました。
AWS認証が取り組みをより体系的・組織的に
サントリーグループは、AWS認証取得に向けた活動を開始する以前から、工場内および流域において、ウォータースチュワードシップと水資源保全の意識向上のための活動を積み重ねてきました。2004年から継続する次世代環境教育「水育」は、次世代が持続可能な水の利用を学ぶ機会を創出し、学校や地域社会への教育普及に長年貢献しています。また「天然水の森」活動を通じて、工場周辺の森林における地下水涵養を推進しており、熊本県での420ヘクタールをはじめ、全国16都道府県・27か所(総面積12,000ヘクタール)にわたる森林整備を展開しています。
本レポートでは、AWS認証取得に向けたサントリーグループの活動がこれらの水資源保全の取り組みをより体系的・組織的なものとしたと評価されています。現在は年間計画を策定し、水資源ガバナンスの促進と水資源保全意識の向上に向けた継続的な取り組みを実施しています。
水資源ガバナンスの向上を通じ、他のAWSアウトカムにも波及効果
本レポートは、AWS認証が「良好な水資源ガバナンス」の実現において有意義な役割を果たしていることを広く検証しています。具体的には、AWS認証を取得したサイトにおいて、地域社会や行政機関との対話・協働が深まり、流域を視野に入れた協働活動(Collective Action)が促進されたことが報告されています。さらに、こうした水資源ガバナンスの改善が「持続可能な水収支」「良好な水質状態」「水資源に関連する重要区域(IWRAs)の保全」「すべての人へ安全な水と衛生設備、衛生習慣を提供(WASH)」という他の4つのAWSアウトカムにも波及効果をもたらすことが示されています。
日本における水スチュワードシップのリーダーとして
サントリーグループは、世界で認められた水資源管理の国際認証であるAWS認証を、2018年の「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」を皮切りに複数の工場で取得しており、「サントリー天然水」4工場すべてが最高位の「Platinum」認証を取得しています。AWSとは2021年に連携協定を締結し、日本で初めてのメンバーシップ企業として、日本における水スチュワードシップの普及・啓発をリードしてきました。また2025年3月には、サントリーを含む日本のAWSメンバー5社で「ジャパン・ウォータースチュワードシップ」を始動し、日本の水資源保全の取り組みをグローバル水準へ引き上げる活動を進めています。
サントリーグループは今後も、流域の健全な水循環の実現に向け、地域・行政・市民社会と連携しながら、世界の水スチュワードシップをリードしていきます。

*¹ Alliance for Water Stewardship. "Independent Impact Evaluation of the AWS System - Phase Two: Good Water Governance Full Report." February 2026. Prepared by Ric Eales Consulting Ltd. (Authors: Paula Orr and Ric Eales).