水や自然の恵みに支えられているサントリーグループは、水を育む森を守る「天然水の森」活動をはじめ、美しい水を未来へとつなぐ環境活動を行っています。
2004年に開始した次世代環境教育「水育(みずいく)」※もその活動の一つです。
「水育」は子どもたちが自然のすばらしさを感じ、水や、水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるかを考える、次世代に向けたサントリー独自のプログラムであり、2024年で20周年を迎えました。
日本のほか世界8ヵ国で各国のNGOなどとコラボレーションのもと展開しており、2024年までの累計参加者は119万人を突破しました。
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※「水育」はサントリーホールディングス株式会社の登録商標です
後援:環境省、文部科学省など
世界9カ国で「水育」を展開
サントリーグループによる水育の普及
| 2004年 | 「森と水の学校」阿蘇校(熊本県)開校 |
|---|---|
| 2005年 | 「森と水の学校」白州校(山梨県)開校 |
| 2006年 | 「出張授業」開始 |
| 2008年 | 「森と水の学校」奥大山校(鳥取県)開校 |
| 2014年 | 「サントリー環境ビジョン2050」策定 |
| 2015年 | ベトナムで「水育」開始(海外での「水育」開始) |
| 2019年 | タイで「水育」開始 |
| 2020年 | 国内「水育」オンラインコンテンツの開発 フランスで「水育」開始 |
| 2021年 | 中国で「水育」開始 |
| 2022年 | スペインで「水育」開始 ベトナムの教育訓練省と包括的な協力協定を締結 |
| 2023年 | 「森と水の学校」北アルプス校(長野県)開校 英国・ニュージーランドで「水育」開始 |
| 2024年 | 「水育」20周年特別企画「大人の『水育』体験」限定開催 |
| 2025年 | オーストラリアで「水育」開始 |
日本
「水育」では、親子で自然体験を行う「森と水の学校」と、小学校で行う「出張授業」の2つを中心に活動し、国内では教育コンテンツとしての内容深化やエリア拡大、オンラインコンテンツの開発など着実な活動拡大を進めてきました。
「水育」は、文部科学省「いーたいけんアワード(青少年の体験活動推進企業表彰)」で、2024年度審査員委員会優秀賞を受賞しています。
森と水の学校
「森と水の学校」は、小学生とその保護者を対象に「サントリー天然水」のふるさとで開かれる自然体験プログラムです。白州(山梨県)・北アルプス(長野)・奥大山(鳥取県)・阿蘇(熊本県)の広大な自然の中で、「水の大切さ」や「水を育む森や自然の大切さ」を体感します。なお、「森と水の学校」は環境教育に関わる地元で活躍する専門の講師と一緒にプログラムを実施しています。
水育「森と水の学校」
出張授業
小学生を対象に、小学校を訪問して先生方と一緒に行う授業です。映像や対話を通して、自然の仕組みや大切さを学び、未来に水を引き継ぐために何ができるのかを考えます。オンライン授業も実施しており、日本全国の小学校で実施可能になりました。
水育「出張授業」
特別企画 大人の「水育」体験
「水育」は2004年にスタートし、2024年で20周年を迎えました。この「20年」をキーワードに、2024年8月、20周年特別企画として、20年前小学生だった20~30代を対象に大人の「水育」体験を開催しました。
多数の応募から当選された約100名の方々に、白州・北アルプス・奥大山・阿蘇、4か所の「サントリー天然水」のふるさとにそれぞれご参加いただきました。
参加された方々には、水が育まれる森を感じる体験や、天然水工場での見学、20年後の自分との約束を考えるワークショップなどで、「過去・現在・未来」に思いを馳せ、五感を通して、一人ひとりが未来に水を引きつぐためにできることを考えていただきました。
2024年8月 大人の「水育」体験当日の様子
ベトナム
2015年3月からベトナムで「水育」を実施しています。
日本以外で初めて「水育」プログラムを開始した国として、約10年にわたり「Mizuiku - I love clean water」を実施してきました。2023年に教育訓練省とのパートナーシップを通じて全国規模に拡大。小学校での授業やフィールドでの森林体験を通じて、水や衛生管理の大切さ、水源保全の重要性などについて、小学生を対象に伝えています。また、小学校のトイレや手洗い場の改修を支援し、子どもたちの衛生環境の向上にも貢献しています。
タイ
2019年7月からタイで「水育」を実施しています。
地元NGOの協力のもと、ラヨーン県、チョンブリ県で、小学校での水に関する啓発プロジェクトを展開しています。また、タイ北部のチェンマイ県や南部のナコーンナーヨック県では、小川の流れを緩やかにして土砂による浸食を防止し、地下水の浸透を助ける小型堰の設置や、小川に土が流出するとこを防ぐための植樹などの水源保全活動に取り組んでおり、今後も継続して実施していく予定です。
フランス
2020年7月から、メジュー工場の近隣に位置する自然公園グラン・パーク・ミリベル・ジョナージュと連携して、小学生対象の水に関するワークショップのプログラムを開始しました。水を育む森についてのレクチャーや、雨が森の土に浸透して地下水になる仕組みを理解する実験などを行っています。
さらに、2024年8月より小学校の教員向けの「水育」プログラムの提供をWebサイトにて開始し、多くの小学生が「水育」に参加できる環境を整えています。
中国
2021年9月より、公益団体上海市ボランティア基金会の協力のもと、上海と北京の小学生を対象に「水育」を実施しています。水に関する一般知識や節水の習慣を身につけること、「都市の水はどこからきてどこへ行くのか?」など地域にあわせた内容で、実験や動画も交えながら、中国の子どもたちに自然の仕組みや水の大切さを伝えています。
スペイン
2022年5月からスペインで「水育」を実施しています。地元の環境専門家の協力のもと、トレド県内の小学生を対象に、トレド工場の水源エリアでの自然体験と、小学校での学習を組みあわせたプログラムを提供しています。水循環、責任ある水使用、水と生物多様性の関わりなど、水の大切さや水源保全の重要性について子どもたちに伝えています。
イギリス
2023年5月からイギリスで「水育」を開始しました。地元の河川の環境を保全する慈善団体の協力のもと、小学生までの子どもとその家族を対象に、コルフォード工場の水源エリアにあたるセヴァーン川流域での自然体験プログラムを展開しています。水循環などの水に関する基礎知識、水と生物多様性の関係など、水の大切さや水源保全の重要性などについて学習する内容です。
ニュージーランド
2023年5月からニュージーランドで「水育」を開始しました。地元の河川の環境を保全するNPOの協力のもと、小学生を対象に学校での「出張授業」を展開しています。水循環などの水に関する基礎知識、海洋汚染を防ぐために上流河川をきれいにする取り組みなど、水の大切さや水源保全の重要性について学習する内容で、子どもたちに自然の仕組みや水の大切さを伝えています。
オーストラリア
2025年7月からオーストラリアでも「水育」を開始しました。地元のNPOと協力し、小学校が行う環境活動プロジェクトを支援し、水循環などの水に関する基礎知識、先住民族の文化に触れるプログラムなど、水の大切さや水源保全と流域文化の重要性について学習する内容です。



