102タピアンの育て方|初心者でも簡単!広がる花の魅力と管理ポイント
タピアンで叶える、花いっぱいのガーデン
「庭の雑草対策をしたいけれど、せっかくなら花も楽しみたい」「長く咲いて、お手入れが簡単な植物を探している」――そんな方におすすめなのがタピアンです。
タピアンは、地面を這うように広がりながら次々と花を咲かせるグランドカバー植物。春から秋まで長期間開花し、庭一面を色鮮やかな“花のじゅうたん”へと変えてくれます。さらに、密に広がることで雑草の発生を抑え、草むしりの手間を減らしてくれるのも大きな魅力です。
目次
タピアンってどんな花?

タピアンは、多年草のバーベナの園芸品種で、ほふく性に優れ、地面を這うように広がるのが特徴です。名前の由来にも“絨毯(tapis)”という意味があり、その名の通り庭一面を花で覆う“花のじゅうたん”を作れることから、「花咲くグランドカバー」として近年人気が高まっています。
グランドカバーとは
グランドカバーとは地面の空いている部分を植物で覆うことで、庭周りの見た目を整えながら雑草を抑えたり、土の乾燥や泥はねを防いだりする方法です。お庭や花壇を見たときに、「土がそのまま見えている場所」って意外とありますよね。例えばお庭でこんな場所ありませんか?
・花と花の間のすき間
・何も植えていない場所
・雑草がすぐに生えてくるスペース




こういった場所に、横に広がる植物を植えて埋める方法がグランドカバーです。
なぜグランドカバーが人気なのか?
グランドカバーは、見た目+機能の両方がとても優秀なんです。植物で地面を覆うことで、こんな変化が起こります。いくつかご紹介します。
✔ 見た目がぐっと良くなる >>>
土がむき出しの状態だと、少し寂しい印象になりますが、 グランドカバーを植えると…→→→緑や花のじゅうたんのような景色に変わります。ナチュラルでおしゃれなお庭にしたい方にはぴったりです。
✔雑草対策になる >>>
植物が地面をしっかり覆うようになる。→→→雑草が育つスペースがなくなります。
✔草取りの回数が減り、お手入れがぐっと楽になる >>>
地面を這うように広がりながら密なカーペット状になる。→→→高い雑草抑制効果が期待できるようになるという大きなメリットがあります。
✔土の乾燥や泥はねを防ぐ >>>
グランドカバーは土の保護にも役立ちます。
強い日差し → 土の乾燥を防ぐ
雨 → 泥がはねるのを防ぐ
→→→お庭や玄関周りが汚れにくくなります。
✔夏の暑さ対策にも◎ >>>
植物が地面を覆うことで、太陽の照り返しがやわらぎます。
→→→明るい窓辺で管理するのが理想です。日照不足は葉落ちの原因になります。
グランドカバーの代表例
初心者の方がイメージしやすいように、グランドカバーの代表とされる花をいくつかご紹介します。みなさんも耳にしたことがある植物もあるでしょう。
芝生 → 緑一面になる定番
タピアン → 花が咲くグランドカバー
タイム → 香りも楽しめるタイプ
花を楽しむタイプ
・タピアン(バーベナ改良種):長期間開花・雑草抑制・初心者向け
・芝桜(シバザクラ):春に一面開花する定番、ただし花期は短め
・ヒメイワダレソウ(リッピア):成長が非常に早く、ナチュラルな雰囲気
・アジュガ(十二単):半日陰OK、紫の花が魅力
・クリーピングタイム:ハーブ系で香りあり、踏圧にも強い

緑を楽しむタイプ(常緑・葉メイン)
・クラピア:雑草対策に特化
・アイビー(ヘデラ):日陰に強く、壁面緑化にも使える
・リュウノヒゲ(ジャノヒゲ):和風庭園によく合う、非常に丈夫
・セダム(多肉植物):乾燥に強く、ローメンテナンス
・ディコンドラ(シルバーリーフ):おしゃれな銀葉で人気

庭の条件やライフスタイルにあわせて選んでみてくださいね。
タピアンの特徴と魅力

横に広がるグランドカバー植物|タピアン
タピアンの最大の特徴は、茎が地面を這うように伸びて横へ広がることです。広がった茎の節から根を伸ばしながら成長するため、短期間で地面をしっかり覆うことができます。花のじゅうたんのような美しい景観を手軽に作ることができます。 丈夫で育てやすく、雑草対策にもなるため、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる植物です。
春から秋まで長く咲く|タピアン
4月から11月まで続く非常に長い開花期間です。一般的なグランドカバーの植物が1〜2ヶ月で花期を終える中、タピアンは半年以上咲き続け、切り戻しを行えば次々と新しい花を咲かせてくれるため、長期間庭を華やかに保ってくれます。
タピアンを上手に育てるためには、まず基本的な性質を知っておくことが大切です。 草丈や広がり方、花が咲く時期などの特徴を把握しておくことで、植える場所や使い方のイメージがしやすくなります。 ここでは、タピアンの基本情報をわかりやすくまとめました。
タピアンはとても用途が広く、さまざまなシーンで活用できる植物です。
例えば
①花壇の空いているスペースを埋める
②地面を覆って雑草対策に使う
③鉢やプランターでもこんもり楽しめる
④寄せ植えの下草として全体を引き立てる
以上のようにタピアンは用途に応じて活躍してくれる品種です。
タピアンと一般的なシバザクラを比較してみよう
一般的なシバザクラは、株がこんもりと盛り上がるように成長するため、花壇のアクセントや寄せ植えに向いています。一方、タピアンは地面を這うように広がる「ほふく性」が強く、グランドカバー向けに改良された品種です。
タピアンと一般的なシバザクラを同時期に植え付けをしました。育てた様子を比較してみると、、、
栽培比較写真
左:一般的なシバザクラ 右:タピアン


写真を見ると、一般的なシバザクラは株元を中心に生育しているのに対し、タピアンは株全体が横へ広がり、地表を覆うように成長していることがわかりますね。そしてシバザクラは雑草も生えてきているのに対し、タピアンは雑草がほとんど見当たりません。今回の比較からも、「花を楽しみながら雑草対策もしたい」「お手入れを楽にしたい」という方には、タピアンが非常に適した植物であることが分かります。
タピアンの基本的な育て方
タピアンは非常に丈夫で育てやすい植物ですが、基本のポイントを押さえることで、よりきれいに広がり、長く花を楽しむことができます。 ここでは初心者の方でも失敗しないように、育て方の基本をわかりやすく解説します。
タピアンの置き場所
タピアンは日光を好む植物です。しっかり日が当たる場所で育てるのが基本です。半日以上しっかり日が当たる場所風通しの良い環境です。
タピアンを植えるのに適した土
タピアンは特別な土を用意しなくても育ちますが、水はけの良い土がとても重要です。
おすすめの土は、市販の草花用培養土や水はけのよい庭土などです。
水やり
タピアンは比較的乾燥に強い植物です。
■ 基本の水やり
土の表面が乾いたらたっぷり与える
地植え → 根付いた後はほぼ自然の雨でOK
鉢植え → 乾いたタイミングでしっかり水やり
■ 注意点
水のやりすぎ → 根腐れの原因になる → 常に湿っている → 苗が弱る
→→→「乾いたら水やり」が基本です
肥料
元肥が含まれていない土の場合は、植え付け時に土に元肥を混ぜ込んでおきましょう。植え付け時に土に含まれていた肥料は、徐々に効き目がなくなっていきます。花をたくさん咲かせるために、追肥として肥料を定期的に与えます。
【追肥の仕方】
植え付けの約1ヶ月後から定期的に「置肥」をしましょう。(1ヶ月に1回が目安)
1ヶ月ほど経つと、置肥のかたまりが土にまだ残っていても効果はなくなっています。 「液肥」を併用すると開花のパフォーマンスが高まります。液肥は植え付けの約2~3週間後から使用すると良いでしょう。 お手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。
摘芯(ピンチ)
【鉢植え】
鉢の外に間延びしてきた枝を、鉢の内周りに沿って刈り込むのが目安ですが、株がまだ小さい場合や葉が込み入っていない場合は、先端を摘むだけで構いません。枝が伸びた先で節から根が出て広がっていってくれますよ。
タピアンの冬越し
温暖な地域では冬越しが可能です。秋が過ぎて花が終ったら、短く刈り込み、日当りの良い場所で管理してください。肥料は控えてください。 春になり新芽が出てきたら一回り大きい鉢に植え替えましょう。
タピアン地植えでの育て方

摘芯(ピンチ)
【地植え】
植え付けから2~3週間は「摘芯」を2~3回程度繰り返しましょう。摘芯をすることによって芽数が増え、ボリュームのある株に仕上がります。
肥料(追肥)
植え付け時に土に含まれていた肥料は、徐々に効き目がなくなっていきます。花をたくさん咲かせるために、追肥として肥料を定期的に与えます。
粒状の固形肥料をまくか、市販の液肥を週に1回程度与えると良いでしょう。お手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。
「液肥」:植え付けの約2~3週間後から使用
「置肥」:1ヶ月に1回が目安
タピアンの冬越し|地植え
地植えでも霜が降りない温暖な地域であれば、特別な対策をしなくても冬越し可能です。最低気温が氷点下になると地上部の葉は少なくなり、枯れたように見えますが、春になって暖かくなると新芽がでてきます。 冬の間は特に何もする必要はありません。春になり新芽が動き出す頃から、徐々に水やりを増やし、肥料も再開するようにしましょう。
※霜や凍結が頻繁に起こる寒冷地
防寒対策が不可欠となります。株全体をマルチングや不織布で覆ったり、ビニールトンネルを設置したりするなど、徹底した寒さ対策が必要です。株全体をふんわりと覆うようにして使用し、風で飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。
タピアンが枯れる原因とトラブルの対処
タピアンは丈夫で育てやすい植物ですが、環境や管理方法によっては生育不良や枯れにつながることもあります。ここでは、よくあるトラブルの原因と対処方法をわかりやすく解説します。
水のやりすぎ(根腐れ)
タピアンが枯れる原因として最も多いのが、水のやりすぎによる根腐れです。常に土が湿った状態だと、根が酸素不足になり、腐ってしまいます。
・土の表面が乾いてから水やりをする
・地植えの場合は基本的に雨任せにする
・水はけの良い土を使用する
⇒「水は控えめ」が育成の基本です
日当たり不足
タピアンは日光を好む植物なので、日当たりが悪いと生育が弱くなり、花が咲かなくなるだけでなく枯れる原因にもなります。特に日陰では茎だけが伸びる「徒長」が起こりやすくなります。
・半日以上直射日光が当たる場所に植える
・日陰の場合は鉢植えにして日当たりの良い場所へ移動する
冬の寒さ対策
タピアンは多年草ですが、寒さに当たると地上部が枯れたように見えることがあります。ただし根が生きていれば春に再び芽吹くので、完全に枯れたとは限りません。
・寒冷地では株元に腐葉土やバークチップを敷く(マルチング)
・霜や強風を避ける
・冬に枯れたように見えても抜かずに様子を見る
うどんこ病の対処
タピアンは基本的には丈夫な植物ですが、環境が悪かったり、風通しが悪いと、葉に白い粉が付くうどんこ病が発生することがあります。放置すると株全体が弱ってしまいます。
・病気が出た部分は早めに取り除く
・市販の殺菌剤を使用する
・切り戻しをして風通しを改善する
タピアンを満開にするための管理方法

タピアンを美しく長期間咲かせ続けるためには、いくつかのポイントを押さえた管理が重要です。適切なお手入れを行うことで、花数が増え、理想的な“花のじゅうたん”を作ることができます。おすすめの管理方法のポイントを解説します。
摘芯(ピンチ)のやり方
摘芯とは、新しく伸びた茎の先端をカットする作業で、タピアンを横に広げ、株をボリュームアップさせるために欠かせません。植え付けから2〜3週間後に行うのが効果的で、これによって脇芽が増え、花の数も大きく増加します。
ポイント
■ 先端を軽く摘み取るだけでOK
■ 数回繰り返すことで密度の高い株になる
⇒一度切ることで、さらに咲いていきます
液肥・緩効性肥料の使い方
タピアンは長期間咲き続けるためには、肥料切れを防ぐことが満開維持のカギとなります。植え付け時に土に含まれていた肥料は、徐々に効き目がなくなっていきます。花をたくさん咲かせるために、追肥として肥料を定期的に与えます。
【使い方】
植え付け時:緩効性肥料(ゆっくり効く)
生育中:液体肥料(週1回程度)
花が減ったとき:追肥で回復
肥料を適切に与えることで、花数が安定し、より華やかな状態をキープできます。
満開を過ぎて花が少なくなってきたら
枝先にしか花がつかず株元の花が少なくなったり、全体的に花数が減ってきたら、株に緑の葉が残っているうちに切り戻しを行いましょう。切り戻しをすれば、また満開の花を楽しめます。その後、再び花が少なくなってきたら同様に切り戻しをしましょう。 関東以西の温暖地域では、最後の切り戻しは遅くとも8月中が目安です。そうすると10月頃にもう一度、花を楽しむことができるでしょう。
タピアン|お客様の声

タピアンは、長期間花を楽しめるだけでなく、雑草対策にも役立つ優秀なグランドカバー植物です。草取りや植え替えの負担を減らしながら、美しい庭づくりを楽しむことができます。
「お手入れは楽にしたいけれど、花のある庭にも憧れる」という方は、ぜひタピアンを取り入れてみてはいかがでしょうか。地面いっぱいに広がる花のじゅうたんが、毎日の暮らしをより豊かに彩ってくれるはずです。