今日からはじめるバードウォッチング 身近にいる野鳥たちの新しい魅力を発見しよう!

ほら、そこに。
今日も鳥たちが。

私たちの身近に暮らしている野鳥は、
カラスやハト、
スズメだけではありません。
実は、もっといろいろな
種類の
野鳥たちが
暮らしています。
まずは“いるかも”と
意識することから
はじめてみましょう。

目次

バードウォッチングの準備をしよう

鳥の世界のカリスマ・柳澤紀夫先生監修バードウォッチングの
楽しみ方

ちょっとしたコツを知っておけば、鳥を見つけることは難しくありません。まず、はじめてみることです。

柳澤紀夫先生
  • CHECK 01

    まずは
    “見る”より“聞く”

    海のように遠くまで見渡せるところであれば、話はまた別です。
    しかし、緑地のように木に囲まれた場所では、まず“聞く”ことが基本になります。

  • CHECK 02

    広く全体を“見る”

    耳を澄まします。鳥の声が聞こえたら、声がする方向を向きます。
    その後、目で鳥を探すのですが、その時ちょっとしたコツがあります。
    それは、どこか一点に注目しないで、全体を漠然と見ること。
    そうすると、視野を広く使えて、鳥の動きに気づきやすくなります。

  • CHECK 03

    鳥を見つけてから
    双眼鏡を覗く

    あ、何か動いた。鳥!今、あそこの枝の方に…。
    そんな様子を目でとらえて、鳥がどこかの枝に止まったことが分かったとします。
    そこで、双眼鏡の出番ですが、使い方には、やはりコツがあります。
    鳥を見たまま顔を動かさずに、双眼鏡を目にあてるようにすること。
    双眼鏡をのぞきながら上下左右に動かすのでは、鳥の姿を視界にとらえることが、なかなかできません。

双眼鏡を使う上での注意点

双眼鏡で、くっきり鳥の姿を見るには、あらかじめ視度などを調整しておく必要があります。
左右の視力に差がある場合には個別に調整することをお勧めします。取り扱い説明書等を参考に下準備をしてください。
そして、太陽が双眼鏡の視界に入るのはとても危険です。くれぐれもご注意ください。

いろいろお話しましたが、バードウォッチングを難しく考える必要はありません。
まずは、気軽にはじめてみましょう。

鳥の世界のカリスマ・柳澤紀夫先生監修都市部での
バードウォッチングポイント

実は、山の奥地に行かなくても、都市部でもたくさんの鳥たちに出会うことができますよ。
まずは、近くの公園でバードウォッチングをしてみましょう。

柳澤紀夫先生
  • POINT 01

    空が見渡せる林の中

    ぽっかり空が見える場所で

    出会える鳥

    • ノスリ

      ぽっかり空が見える場所で悠然と滑るように飛ぶ、タカの仲間、ノスリ。

      日本の鳥百科で「ノスリ」を見る
    • アトリ

      越冬のために日本にやってくるアトリ。数百数千羽、時には数万羽の群れで見られることも。

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  • POINT 02

    明るめの林の中

    冬に葉っぱを落としてしまう木が多い、明るめの林

    出会える鳥

    • シジュウカラ

      ネクタイのような胸の模様が印象的なシジュウカラ。オスの方が、ネクタイ模様が太い傾向。

      日本の鳥百科で「シジュウカラ」
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    • メジロ

      鮮やかな黄緑色の羽毛と、目の周りの白い輪が特徴のメジロ。

      日本の鳥百科で「メジロ」を見る
    • エナガ

      丸っこくて小さなからだに、長いしっぽ。漢字を当てると「柄長」。一度見たら、とりこになる愛らしさです。

      日本の鳥百科で「エナガ」を見る
    • コゲラ

      日本にいる最小のキツツキ。短いくちばしで木を叩きながら昆虫を探します。

      日本の鳥百科で「コゲラ」を見る
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  • POINT 03

    展望のきく草地

    林を抜けた、見晴らしの良い広場

    出会える鳥

    • ツグミ

      胸を張って木の枝にとまり、地面に降りて虫を探します。越冬のために日本へやってくる冬鳥です。

      日本の鳥百科で「ツグミ」を見る
    • ハクセキレイ

      止まっている時も、歩いている時も、長い尾羽を上下に動かす姿が、とてもユニークです。

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  • POINT 04

    暗めの林の中

    冬でも葉っぱをつけたままの木が多い、暗めの林

    出会える鳥

    • ヤマガラ

      “シジュウカラ”の仲間。カシやシイなど、常緑の木が多い林を好みます。

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    • アオジ

      低木の茂みや林が大好き。三角形のくちばしで、地面にある餌(主に草の種子)を探します。

      日本の鳥百科で「アオジ」を見る
    • シロハラ

      越冬のために日本にやってくるシロハラ。枯れ葉の裏や地中にいる虫の幼虫やミミズなどを探して、地面を跳び歩きます。

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  • POINT 05

    さまざまな水辺

    池、湖、川などの水辺の近く

    出会える鳥

    • マガモ

      カモの仲間の代表種。鮮やかな色をしているのがオス。地味なのがメス。

      日本の鳥百科で「マガモ」を見る
    • キセキレイ

      “ハクセキレイ”の仲間。その名の通り、胸からお腹にかけて黄色いセキレイです。ハクセキレイと同じように、いつも長い尾羽を上下に動かしています。

      日本の鳥百科で「キセキレイ」
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    • キンクロハジロ

      水面にいたかと思うと水中に潜り、また別の場所に浮かび上がり、また潜る。水の底にいるタニシや二枚貝などの餌を探すための行動です。

      日本の鳥百科で「キンクロハジロ」
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その日出会った鳥を、2・3種類覚えるようにしてください。 一度に全て覚える必要はありませんよ。

柳澤紀夫先生

かわいいとか、かっこいいとか、きれいとか、理由は何でもかまいません。
印象に残った鳥のことを、2つ、3つ、覚えておけば、次のバードウォッチングに行った時に、
覚えておいた鳥とは違う鳥のことも分かるはずです。
そこでまたいくつかの鳥を覚える。そうやって、少しずつ覚えていきましょう。 わからない鳥がいたら「日本の鳥百科」の特徴や鳴き声検索を使って探してみてください。

最後に、公園でも、河原でも、海岸でも、
どこか訪ねやすいところをひとつ、マイ・フィールドにしておくことをお勧めしたいと思います。 同じ場所に通い続けていると、
季節ごとの違いや年月が経つことによる変化なども分かるようになっていきます。
鳥の名前を覚えやすくなるだけではありません。
鳥を見ること、見続けることで、鳥のことに限らない、いろいろな気づきや発見が、きっとあります。
身近なところにも、思いの外、いろいろな鳥たちの姿があります。
あなたにも、鳥たちとのすてきな出会いがありますように。

都市部で出会える野鳥たち

鳥を守ることは、
私たちの未来を守ること。
だから、水と生きるサントリーは
愛鳥活動を続けています。