日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

マガモ

マガモ

全長 59cm 渡り区分 漂鳥
環境 市街・住宅地/河川・湖沼/海
茶系/白系/黒系/黄系/青系/緑系/灰系 季節 春/夏/秋/冬
鳴き声

©℗上田秀雄

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カモと言えばこのカモ、オスは青首とも呼ばれるアヒルの祖先

全長59cm。カモの仲間の代表種。オスは体が上下面とも淡褐色。遠目には白っぽく見えます。頭は緑色、胸は栗褐色、くちばしは黄色。尾には短いですが、黒色のカールした羽をもっています。脚は赤味のある橙色。メスは全身褐色で、黒褐色の模様が沢山あり、目立たない色彩をしています。オスは「グェー グェッ グェッ」 と大きな声で鳴きます。おもに水辺の植物の葉や実を食べていますが、ヒナの時は底生動物も食べています。ユーラシア大陸北部の森林地帯に広く分布・繁殖しており、北アメリカ大陸にも広く生息しています。日本では主に冬鳥で、池沼、湖、河川、海上などに生息しています。本州の一部や北海道では繁殖するものもいます。
本種を飼育改良したものがアヒルで、ヨーロッパでもアジアでもマガモから作出されています。本種の分布がユーラシア大陸では人の生活域とも重なっているので、飼育されたことも多い一方、野生の個体は、ずっと人間から命を狙われ続けてきた歴史から、逃げ足が速くなりました。日本では人の近くに寄ってくることが少ないカモの代表と言えそうです。日本人の野生の鳥との付き合い方が、反映しているものと思われます。

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