サントリーでは、「人」こそが最も重要な経営基盤であるという「人本(じんぽん)主義」の考えのもと、「すべての社員の活躍」を目指し、年齢・性別・役職などに拠らず、一人ひとりが、個性と能力を最大限に発揮しながら、「やってみなはれ」の精神で挑戦・成長し続けられるための環境や制度を整備しています。
本特集では、これらの制度を活用し、育児に積極的に取り組み仕事でも挑戦を重ねる男性社員、子育てをしながら管理職として挑戦を重ねる女性社員、管理職を経験した後に「プレーヤー」として挑戦を重ねる社員のリアルな姿をご紹介します。
#男性育児休業
仕事も育児も、どちらも本気で。
制度と風土が後押しした、1ヵ月の“父業”
仕事も育児も、
どちらも本気で。
制度と風土が後押しした、
1ヵ月の“父業”
サントリー(株) 東京第2支社第3支店
坂本 周造
CAREER
- 2016年
- サントリー(株) 酒類営業 長野支店
- 2021年
- サントリー(株) 酒類営業 東京第2支社
- 2024年9月
- 育児休業
- 2024年10月
- 育児休業から復帰
サントリーでは男性の育児休業取得が浸透していますので、第一子が生まれると分かった時、育児休業の取得に迷いはありませんでしたが、取得期間についてはすぐに答えが出ませんでした。当時、周囲の男性社員の多くは5日、長くても1週間程度の取得期間だったのですが、私は“すぐに大きくなる子どもとしっかり向き合いたい”と考え、上司と家族とも話し合った末、最終的に1ヵ月間、完全に仕事から離れることを決めました。
その決断を支えてくれたのは、上司や同僚たちの存在でした。「お、思い切ったね」と驚かれつつも、「いいね、全力でサポートするよ」と背中を押してくれました。それが本当に心強かったですね。
育児休業の取得に向けては、3〜4ヵ月前から準備を始め、「仕事と育児の両立計画書」に同僚にお願いしたいサポートの内容や今後の働き方、子どもの成長に合わせた将来のキャリアプラン等を記載し、計画書をもとに上司と面談を実施しました。
面談を通じ、自分自身のキャリアを整理した結果、育児休業後の見通しを明確に描くことができ、休業に向けた必要なサポートについても話し合うことができました。また上司から業務の可視化や社外パートナーとの調整など、具体的な支援を受けたことで、支店のメンバーや他部署の担当者とも連携しやすくなり、万全の体制を整えたうえで育児休業に入ることができたのは、本当に大きな心の支えになりました。
営業として担当していた約40社のお得意先へも自ら説明しましたが、どのお客様も「応援してるよ」「うちの社員も最近取ったよ」と温かい言葉をかけてくださり、想像以上に世の中に育児休業が浸透しているのだと実感しました。
1ヵ月の育児休業期間は、初めての育児でとにかくやってみる日々。ミルクをあげる、抱っこする、寝かしつける。ただそこにいるだけで家族が安心してくれ、子どもと向き合う時間を持てたことは、これまでの社会人生活の中で本当に貴重でした。育児休業からの復職時も、事前面談や両立計画書の準備のおかげでスムーズに業務に戻ることができました。また、チームメンバーが「なんとかなったね」と、育児休業取得前よりもどこか少し頼もしくなっていたようにも感じました。

今回の経験を通じて強く感じたのは、「風土」が大事だということ、そして仕事は「チーム」だということです。営業は “個”に偏りがちな仕事ですが、育児休業を取るなかで「自分が抜けても回る体制」をつくる過程において、“仲間”の存在の大きさを改めて実感しました。
サントリーには挑戦を後押ししてくれる制度と、それを支える仲間がいます。「誰かが挑戦するときは、みんなで支え合う」という社風が根付いており、今回しっかり1ヵ月の育児休業を取得することができたのも、制度以上にチームの前向きなサポートがあったからこそ。そうした風土が、組織全体の強さに繋がっていると感じています。
また育児休業は、自分のキャリアや働き方を見つめ直すきっかけにもなりました。以前は「営業として頑張ろう」と漠然と考えていましたが、育児休業中に自分の働き方を振り返る時間が生まれたことで、「何のために仕事をするのか、仕事を通して世の中にどんな影響を与えたいのか」と考えるようになりました。今後はこれまでの経験を活かしながら、より会社の根幹に関わり、社会全体に良い影響を広く届けられる仕事に挑戦していきたいと考えています。特にサントリーの象徴でもある「天然水」に関わる仕事や、将来的には海外勤務にも挑戦してみたいという思いも芽生えました。
#女性活躍推進
「やってみたいと思った時に、
後押ししてくれる環境がサントリーにはある」
「やってみたいと
思った時に、
後押ししてくれる環境が
サントリーにはある」
サントリーホールディングス(株) 広報部
媒体1グループ
小縣 亜紗子
CAREER
- 2006年
- SCM本部
- 2013年
- 酒類営業推進本部
- 2018年
- 広報部
- 2023年
- 産休・育休
- 2024年4月
- 育休復帰後 広報部課長に
現在、2歳の娘の育児と両立しながら、広報部の課長としてメディア対応やチームマネジメントに取り組んでいます。
出産や育児とキャリアの両立は、今の時代、大きなテーマの一つだと思います。ただ、サントリーではライフイベントとキャリアを両立することが当然のように受け止められており、私自身もライフイベントに縛られることなく、自分らしいキャリアビジョンを描くことができていると感じています。
私が本格的に自分のキャリアを意識しはじめたのは、30代半ばの頃でした。出産や育児というより、会社の研修や同期との対話を通じて「自分もそろそろマネジメントを考えるフェーズなのかな」と自然と意識が変わっていきました。でも正直なところ、当時の私は「自分はリーダー気質ではない」と思い込んでいて、マネジャーとして働くことには、あまり前向きではありませんでした。
そんな私の背中を押してくれたのは、上司や先輩たちの言葉でした。「課長って、実はすごく楽しいよ」「メンバーと汗をかくのが最高」、そんな言葉をかけられるうちに、マネジメントに対する見方が少しずつ変わっていきました。
これまで私はSCMや酒類営業推進での業務を経験し、広報部では工場見学の企画や、メディア対応など、やりがいある仕事に数多く携わってきました。はじめての海外出張(インド)なども経て、まさに「仕事が面白くなってきた」タイミングで育児休業に入ることになったため、「できれば早めに復帰したい」と思っていたのを覚えています。
復職が近づいた頃、面談で上司から「マネジャーとして復帰してはどうか」と話があった時は驚きました。子どもがまだ小さくブランクもある中で、果たして自分にできるのか──そんな不安は正直ありましたが、会社は一方的ではなく、こちらの意思を丁寧にくみ取ってくれました。役員や上司との面談では、「どういうキャリアを歩んでいきたいか」や「マネジャーを考える上での気持ちや不安」などを率直に話すことができ、自分の中でも整理ができたと思います。また「welcome babyセミナー」※や、育児との両立に対する制度・支援の手厚さも、安心して育休取得・復帰できた理由のひとつです。

復帰直後の昇進に悩んだのは事実ですが、最終的に決め手となったのは、マネジメントを楽しそうに語る先輩たちの姿でした。
「強く引っ張ることだけがリーダーじゃない。自分らしいリーダーシップがあっていい」
そんな考え方を受け入れたことで、気持ちがふっと楽になったのを覚えています。
今は、メンバーとの対話や合意形成を大切にしたチームづくりを心がけています。完璧とは言えませんが、日々のやりとりがとにかく楽しくて、「これが私のマネジメントスタイルなんだな」と、少しずつ納得できるようになってきました。
#シニア活躍推進
50代からの「やってみなはれ」
今だから見える景色がある
50代からの「やってみなはれ」
今だから見える景色がある
サントリーホールディングス(株)
人財戦略本部 キャリア推進センター
常田 昌志
CAREER
- 1988年~2022年
- 酒類営業(仙台、東京中部、広域営本、東北、札幌、横浜)
- 2022年
- 地方創成支援で山形県小国町出向
- 2025年
- 人財戦略本部
私は長らく、業務用から家庭用まで、幅広く営業畑を歩いてきました。
仙台・山形・東京・札幌・横浜と、東日本を中心にお客様と向き合い、営業のキャリアの後半は営業マネジャーとしてマネジメントに携わる日々。サントリーの営業としての矜持と現場感覚は、すべてこの30数年間で培われたと言っても過言ではありません。
営業は天職だと思っていましたが、50代後半に差し掛かったある日、社内イントラに目が止まりました。それが「地方創生人材支援制度」でした。これは内閣府・総務省といった政府機関が主導する官民連携の取り組みで、民間企業での経験を持つ人財が、自治体に一定期間出向し、自分の経験を活かして地域課題に挑むという施策です。
その制度を知ったとき、「今だからこそ、新しいことにチャレンジしてみたい」という思いが自然と湧き上がりました。最初に制度を知った年は締め切りに間に合わず見送りましたが、翌年には迷わず手を挙げました。
そして赴任したのが、人口7,000人ほど、95%が山林という山形県の小国町。私が任されたのは、地域総合商社の再建という大仕事でした。地元の特産である椎茸やわらびなどを「どうやって売るか?」という課題に、本気で向き合いました。
小国町出向当時の様子
もともと地域の第三セクターとして設立された商社は、競合が少なく需要も限定的な中で、民間的なビジネスの感覚や収益構造の整備には不慣れな組織でした。原価計算や価格設定の基本から、安定的な販路の確保、そしてメンバー教育まで──ゼロからというより、マイナスからの挑戦でしたが、営業で培ってきたスキルと感覚は、この未知のミッションに確実に活かせたと思います。
とは言え慣れない行政文化、人口減少のリアル、名ばかりの地域ブランドなど、新しいフィールドでの仕事は、決して順風満帆ではありませんでした。それでも、一つひとつ目の前の人と信頼を積み重ね、「誰かの役に立つ実感」が、また仕事の原点を思い出させてくれたように思います。

そしてこの経験を通じて、あらためてサントリーの「利益三分主義」の精神が、自分自身の仕事観にも根付いていたことを実感しました。だからこそ、地域の未来のために、自分のキャリアを惜しまず投じることができたのかもしれません。
サントリーには「100年キャリア学部」など、長期的な視点で人生の目標やキャリアをじっくり描き、主体的に歩んでいくための支援制度が整っており、そして何より、私のように年齢に関係なく挑戦できる風土があります。
新たなチャレンジを終えた今、私はキャリア推進センターでこの制度の事務局を担当しています。これからキャリアの折り返し地点を迎える仲間たちに「今だからこそ見える景色がある」と、伝えていきたいですね。
自分の社会人としての経験を、どこかの、誰かの未来のために使える──そんな働き方ができるのが、サントリーという会社だと思います。
すべての社員の活躍を支える
さまざまな制度・取り組み
育休取得推進プログラム
第一子誕生予定の男女とその上司を対象とした「welcome babyセミナー」や復職後のフォローアップセミナーの実施、病時・緊急ベビーシッター制度など、様々な支援制度を整備しています。また子の誕生予定を早期に会社へ共有し、仕事と育児の両立計画を上司と確認することで、安心して育休を取得できる環境づくりに取り組んでいます。
女性の活躍推進
営業職の女性リーダーシップ研修や、生産拠点において部門を越えた女性社員のキャリア形成を支援する「MONOJYO(=ものづくり部門の女性)」コミュニティの立ち上げに加え、グローバルにおける女性社員のリーダーシップ開発とネットワークづくりを促すWomen Leadership Accelerator Programなどを実施しています。また、管理職手前の女性社員を対象とした社外セミナーへの派遣や、管理職向けにはダイバーシティマネジメント研修を実施しています。
シニア層における活躍支援
社内公募の拡充や、内閣府の「地方創生人材支援」の枠組みにもとづき地方自治体に社員を派遣するなど、社内外で活躍できる機会を提供しています。また活躍し続けるためのリスキリング支援や、内的キャリアを振り返るワークショップやライフプランセミナーも実施しています。
※詳細は「SUNTORY人的資本レポート」をご覧ください。
男性育児休業
女性活躍推進
シニア活躍推進

