日本発の
グローバル企業を実現する
人財育成と成長機会

サントリーグループは「価値のフロンティアへの挑戦」を続け、
今日のグローバル食品酒類総合企業グループへと成長してきました。
「日本発のグローバル企業」として今後も一人ひとりに多様な成長機会を提供し続け、
世界中のお客様へ新しい価値をお届けしていきます。

事業の拡大と社員の成長フィールドの拡がり

多様な事業・リージョン・機能がキャリアの選択肢

サントリーグループは、創業以来の洋酒事業を起点に、ビール・清涼飲料・健康食品・外食・花など、さまざまな分野に事業を拡大してきました。今日では、米州・欧州・アジア・オセアニアにおいて、メーカーとして幅広いバリューチェーン・機能を有しています。

グローバル食品酒類総合企業グループへ成長する中で、4万人の社員一人ひとりが多様な選択肢を持ち、挑戦・成長を続け、世界中のお客様に新しい価値をお届けしています。

地域別グループ会社数(2024年12月31日時点)
アメリカ:51社、ヨーロッパ:83社、アジア・オセアニア:66社、日本:65社

サントリーの事業戦略についてはこちら

全社員型タレントマネジメント

サントリーでは、個人のキャリアビジョンにもとづく、一人ひとりの成長を重視した「全社員型タレントマネジメント」を実践し続けています。
中長期的な育成計画にもとづいた個人の成長と、事業や組織の成長を加速させる適材適所の配置を目指しています。
人事部門は、社員の状況を上司から間接的に収集するだけでなく、社員一人ひとりと直接向き合うことにこだわり、年間500人以上の社員と1対1の面談を実施しています。

主に春季・秋季に行われる全社規模の人事異動の仕組みによって、年間約700人の社員が新たな仕事に挑戦しており、その多くが、事業・リージョン・職種を跨いだ異動であることが特長です。

また、元々の雇用慣習が異なる海外の社員に対しても、サントリーグループの多様なフィールドを活用した新たなチャレンジの機会提供を強化しています。例えば、オセアニアで採用した営業担当者が日本で監査部門の仕事に就いたり、サントリーグローバルスピリッツの財経部門のDirectorがサントリー食品ヨーロッパのCFOに就任などの事例が増えてきています。このような個人のキャリアビジョンを活かす人事異動は、社員の成長だけでなく、組織への刺激や事業間のシナジーを生み出し、サントリーグループの発展を支えています。

世界中のサントリー社員の
学び舎「サントリー大学」

サントリーグループは企業の成長の源泉は「人」であると考え、積極的に人財育成に取り組み、2015年4月に企業内大学「サントリー大学」を開校しました。サントリー大学は「大学」という名前がついていますが、校舎があるわけではなく、サントリーグループがグローバルに発展していくために、すべての社員を対象にした人財育成プログラムの総称です。「サントリアン一人ひとりの可能性を引き出す」「サントリーの文化と企業理念の醸成」「事業を成功に導くリーダーの育成」という3つの柱を軸に、さまざまな学習機会が提供されています。

またサントリー大学の取り組みが、グローバルな人財育成の先進事例として、2024年度「コーナーストーン・ギャラクシー・アワード(ワークフォース・アジリティー戦略部門)」を受賞しました。審査員からは「未来志向で包括的な学習環境づくりが、グローバル人材育成分野のリーダーシップを確立している」と高く評価されています。

世界中どこからでも学べるMy Suntory University

サントリーグループでは、学習プラットフォーム「MySU (My Suntory University)」を全世界に多言語で提供しています。

MySUでは18,000以上の社内外のオンライン講座や動画・資料などから、いつでも自分に合ったものを選んで学ぶことができ、ビジネススキルに関するものからサントリーの創業精神・MVV・中長期ビジョン等、企業の理念に関するものまで幅広いコンテンツを展開しています。

各学習コンテンツは日本語、英語に加えフランス語、スペイン語、ベトナム語、タイ語、インドネシア後、中国語(簡体・繁体)など複数の言語に対応しており、グローバルに等しく学習機会を提供することを目指しています。

2023年には全面的なリニューアルを実施し、プログラムをパーソナライズするためのAIや利用者同士が双方向で交流可能な機能を搭載。世の中の変化が加速し、社員一人ひとりの成長がますます重要となる中、世界中の社員がいつどこでも自発的かつ効果的に学習できる環境を整備しています。

共通言語としての
「理念」の普及

サントリーグループでは企業理念や創業精神について、理解、浸透を図るための2つのプログラムを展開しています。

Global Leadership Forum

サントリーグループへ新しく参画した国内外のシニアリーダー層を対象に実施しているプログラムで、社長をはじめとする経営陣自らが講師になるなど、経営と深い関わりを持つプログラムです。

国・組織・機能などの枠を越えて創業の精神・企業文化の浸透を図り、サントリーグループ全体で経営視点を持つこと、そして参加者同志のつながりによって専門性や経験を共有し、シナジーの種を見出すことを目的としています。プログラム受講後はインプットしたサントリーグループのDNAを自身のビジネスで体現していくことが求められます。

Ambassador Program

海外グループ会社社員を対象とした、参加者が自身の組織内でサントリーのカルチャーを浸透する「アンバサダー」となることを目的としたプログラムです。経営陣との対話、参加者同士のグローバルな交流などを通じて、サントリーグループの文化や企業理念、創業精神の理解・浸透を図ります。

サントリーならではのリーダーシップを世界中で強化

グローバル経営人財を継続的に育成していくために、社外/国内外/異業種との接点を多彩に組み込んだ以下のプログラムを展開しています。

Suntory Leadership Program at Harvard Business School

国境を越えた真の”Global ONE SUNTORY”を実現し、世界マーケットで戦い抜く体制を強化するために、ハーバード・ビジネス・スクールと提携して開発したサントリーオリジナルのプログラム。経営トップとのディスカッションなどを通じて、世界的なビジネストレンドやイノベーションについて学び、グローバルなマインドセット、リーダーシップ、そして国境を越えたグループ経営層のネットワークを醸成しています。

対象者:海外グループ会社の次世代リーダー層

Beyond Borders

事業の枠を越えてサントリーグループ全体を牽引するグローバルリーダーを育成することを目的とし、ビジネススクールのウォートン・スクールと共同開発したプログラム。参加者は約8ヶ月にわたるプログラムの中で、自身のリーダーシップを強化し、革新的および戦略的な思考を深め、グローバルに活躍するシニアリーダーに求められる能力を身に付けます。また世界のサントリーグループで活躍するリーダー達のネットワークを築くことにより、国境・事業を越えたグローバルシナジーを醸成しています。

対象者:国内外の部長層

Global Leadership Development Program

サントリーグループ全体から選抜されたチームリーダー層を対象とし、将来のグローバル経営人財を継続的に輩出することを目的としたプログラム。約8ヶ月にわたるプログラムはケンブリッジ大学とパートナーシップを組んで設計されており、参加者は全3回の集合セッションやコーチング・アクションラーニングを経て、最終発表では経営層に直接プレゼンテーションを行います。マインドセットからサステナビリティなどの重要課題までサントリーリーダーシップ考動項目(SLS)に紐付けながら学ぶことで、グローバル経営におけるリーダーシップのあり方について深く体得していきます。

対象者:国内外の課長層

次世代経営者研修

選抜された部長・課長を対象とした次世代のサントリーグループをつくる変革型経営層を育成するためのプログラム。社内外のトップリーダーによる講演から参加者自ら経営課題に取り組むアクションラーニングを実施し、最終的にはデジタルやサステナビリティ、グローバルマーケットなど2030年ビジョン実現のために具体的なテーマに沿った経営構想の提言を行います。

対象者:国内の部課長層

突撃!隣のマネジャー

管理職の人財育成力を強化するための取り組みも行っています。「突撃!隣のマネジャー」は、その名の通り管理職以上の社員同士が、人財育成についての悩みやナレッジを共有し、ベストプラクティスを学ぶことができる企画です。

「メンバー育成といっても何からはじめたら良いかわからない」「キャリアに悩むメンバーへの対処法がわからない」など、属人化しがちな人財育成に関するノウハウを共有するほか、スポーツ分野で活躍する名監督などを招き、マネジメントの極意についての講義を開講しています。今後は他企画・部門との連携も視野に入れ、全社の育成風土をさらに強化していきます。

社員に浸透するキャリアオーナーシップ

サントリーグループでは、すべての社員が「自らの旗を立て、挑戦し、やりぬくことができる強い個」(=キャリアオーナー)になることが、競争力のある強い組織・会社をつくっていくと考え、継続的な自己成長・能力や成果の最大発揮を支援する、さまざまな取り組みを行っています。

一人ひとりがキャリアビジョンを描く

サントリーでは、一人ひとりが自身の成長に向け、上司とキャリアについて考える機会として、年に1度「キャリアビジョン面談」を実施しています。中長期視点を持った「キャリアビジョン」を上司との双方向のコミュニケーションでつくり上げることがポイントです。育児休業中の社員に対しても、復職後のキャリアを考える場として面談実施を推奨しています。

自身のキャリアを考えるにあたっては、各社・各部署の業務内容や求める人財などの参考情報を集約したwebサイト、「キャリアサイト」を設けています。このサイトは仕事の面だけでなく、ライフの面からもキャリアについて考え、行動することを応援するサイトとなっており、セカンドライフやマネー相談、働き方に関する情報を提供しています。

「キャリアビジョン面談」実施のもう一つの目的は「社員一人ひとりにあった育成・配置につなげていくこと」です。サントリーの人事担当者は、すべての社員の「キャリアビジョン」が頭に入っているといっても過言ではないほど、個人のビジョンを大切にしており、まさに、社員一人ひとりとその上司、人事部門が三位一体で、キャリア形成に取り組んでいます。

部署紹介フォーラム BUSHOFO

サントリーでは、毎年の「キャリアビジョン面談」の時期や「社内公募」の開催時期に合わせて、社員同士が自部署を紹介する合同説明会、「部署紹介フォーラム BUSHOFO」を開催しています。異なる部署の業務への知識を広げ、自身のキャリアを深く考えるきっかけにしてもらうことを目的としています。

社員作成の自部署紹介ポスター

自ら手をあげキャリアを切り拓く社内公募

サントリーでは、各部署の強化と社員の成長を両立することを目的とした「社内公募」による部署異動を強化しています。最近では海外ポストやシニア層も対象としたさまざまな異動の募集に対し、200人を越える社員が自ら手をあげ、新たなキャリアに向けてチャレンジしています。営業職から本社スタッフ職への転身、デジタル初心者がデジタル部門への挑戦など、まるで転職したかのような新たな挑戦の機会を後押しする、まさに「やってみなはれ精神」にもとづく取り組みです。

社員が主体的に学び合う
「寺子屋」

自己啓発のプログラムに加え、もっとカジュアルに、より主体的に学ぶ風土を醸成するため、「学ぶ」「つながる」「教えあう」をコンセプトにした学びのプラットフォーム「寺子屋」を2017年に開設しました。サントリーグループ国内社員をおもな対象に運営されており、業務に関することから一般教養までさまざまな内容で、講義を受講したり、反対に自らが講師として講義を開くことができます。

社員同士が自発的に交流し、知見を広げることができるカジュアルな学びの場として、大いに盛り上がっています。現在は国内のみで展開するプラットフォームですが、今後は世界中のサントリーグループでの展開を予定しています。

幅広い真の知性も身に付ける「リベラルアーツ」

私たち一人ひとりが成長していくには、ビジネススキルや語学力に加え、幅広い「真の知性」を身に付けていくことが必要だと考えています。

そのためサントリーでは思考の幅の拡がりを目指して、日常業務では触れることの少ない知の世界との接点をつくっています。
サントリー文化財団、サントリー芸術財団と連携し、文化、芸術、スポーツなどさまざまな分野から講師を招聘。オンラインのライブ配信により全国どこからでも無料で参加でき、またアーカイブ動画も視聴できるプログラムを開催しています。講師の著書から事前に学べるほか、聴講のみに留まらず、質疑応答の時間を設け理解を深められる内容です。

キャリアサポート

サントリーでは、2007年に「キャリアサポート室(現在は「キャリア推進センター」へ組織名を変更)」を設置しました。専門のアドバイザーによる、キャリアに関する個別相談や人事異動後のキャリア面談、世代別ワークショップ、フォロー面談等を通して、社員一人ひとりの自律的なキャリア形成を支援しています。このうち、世代別ワークショップは、入社3年目、10年目、43歳、58歳を対象に、それぞれ必須参加のプログラムを実施しています。ここでは、自身の強みや価値観を言語化することで自己理解を深めたうえで、今後のキャリアビジョンを描きます。更に、より深く考えたい40代、50代の社員向けには、いつでも、何度でも受けられる応募型のワークショップを用意しています。こうした複層的な施策を通じて、「自分のキャリアに自ら責任を持って、前向きに主体的に努力し続ける」、いわゆるキャリアオーナーシップを持った社員が、様々な仕事にチャレンジしつつ成長していく会社を目指しています。

コーチング・メンタリング

サントリーグループでは、事業内容や組織を深く理解し、プロのコーチとしても経験豊富なExecutive Coachを社内に保有し、世界中のシニアエグゼクティブの育成を支援しています。コーチングの中身は一人ひとりの目的に合わせて構成しており、質問や対話を通して、対象者の思考を引き出していきます。また、社内コーチは、リーダーシップポテンシャルを始めとした、多種多様なアセスメント資格も保有しており、客観的データにもとづいたフィードバックによる成長も支援することができます。

プロのコーチだけでなく、社員同士のメンタリングの仕組みも積極的に活用しています。例えば、将来の経営者候補と期待する人財において、サプライチェーンマネジメントに関しての知識や視点を強化してほしい場合に、サプライチェーン部門のエグゼクティブをメンターに起用するなど、社内のネットワーキングを活用して互いに成長し合う取り組みを行っています。

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