自分に合った飲み方を知ろう

女性とお酒

仕事上の付き合いの席ではもちろんのこと、女子会やホームパーティなど、さまざまなシチュエーションでお酒を楽しむ女性が増えています。
けれども、しっかり覚えておきたいのが、女性の体は男性よりもお酒に弱くできているということ。

女性の体はお酒に弱くできている

アルコールの分解が男性より遅い

一般的に、女性は男性に比べて体も肝臓も小さく、アルコールの分解が遅いため、少量のお酒でもアルコールの影響を受けやすく、肝臓に負担をかけてしまうのです。分解速度は個人差が大きいですが、平均すると1時間で分解できるアルコールの量は、男性約8gに対して、女性は約6g。つまり、女性は男性の3/4のスピードでしかアルコールを分解できません。

体内のアルコールが男性より濃くなりやすい

アルコールは血液に溶け込んで、全身に運ばれていきます。また、各組織の水分にも良く溶け込みます。女性は男性よりも一般的に体脂肪が多く、体内の水分量が少ないため、血中のアルコール濃度が高くなる傾向があります。

これらのことから、女性は男性よりもアルコールが体に長くたまりやすいのです。その結果、女性は肝臓や膵臓の病気、アルコール性の内臓疾患など、飲み過ぎが原因で起こる病気にかかりやすいので注意が必要です。

女性の適正飲酒とは?

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコールで約20g程度であると定めています。一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は臓器障害を起こしやすいため、女性は男性の1/2~2/3程度が適当と考えられています。

また、「健康日本21(第二次)」の目標では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を男性はアルコール40g以上、女性は20g以上と定めています。
女性は1日あたり20gまでを限度とし、この範囲内に抑えることをお勧めします。

1日あたりビールならロング缶1本(500ml)、ワインならグラス1.5杯(180ml)、日本酒なら1合(180ml)までが目安です。

女性のアルコール依存症が増えています

女性がお酒を楽しむ機会が増えている一方で、最近では、アルコール依存症になる女性が増えています。女性のアルコール依存症は、うつや摂食障害などを併発することもあり、治療において、男性より複雑なサポートが必要になることも少なくありません。不安や苦しみから逃れるための飲酒は、かえって苦しみを増すだけです。

これらの事実を知ったうえでお酒と上手に付き合っていきましょう。

妊娠中・授乳期は、お酒はおやすみ

妊娠中に飲んだお酒は赤ちゃんにとって毒です。

妊娠中にお酒を飲むと、胎盤を通じて胎内の赤ちゃんの血液に入り、一緒にアルコールを飲んだ状態になります。結果、生まれてくる子どもは、知能障害、発育障害、顔貌異常などの症状が現れる胎児性アルコール・スペクトラム障害「FASD(Fetal Alcohol Spectrum Disorder)」になる危険性があります。それだけでなく、早産や流産、分娩異常、月経周期の乱れ、不妊の原因にも。妊娠を意識したときから、お酒は飲まないようにしましょう。

また、授乳期の飲酒も危険です。
母親が飲んだアルコールが母乳へ移行する割合は高く、血液中のアルコール濃度と母乳中の濃度はほぼ同じといわれていて、赤ちゃんに妊娠中と同じような悪影響が出る可能性があります。

大切な赤ちゃんのため、自分のためにも母親の自覚をしっかりと持ち、妊娠中、授乳期はお酒をおやすみしましょう。
また、家族や友人など周囲のサポートも大切です。お酒をお休みしているお母さんにぜひ協力してあげましょう。
母の日です。休酒中の妊婦さんにもカーネーションを。

参考

「女性と飲酒」リーフレット(公益社団法人アルコール健康医学協会)
「適正飲酒のススメ」リーフレット(ビール酒造組合・日本洋酒酒造組合 PDF:4.1MB)
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監修:独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 副院長 松下 幸生
イラストレーション(モデレーション広告):フィリップ・プチ=ルーレ Illustrations by Philippe Petit-Roulet