お酒に関する事実を知ろう

“酔い”ってなに?

酔いとは、血液に溶け込んで脳に運ばれたアルコールによって脳が麻痺すること。
酔いの程度は、脳内のアルコール濃度によって決まりますが、脳内のアルコール濃度は測れないので、かわりに血中アルコール濃度を測って判定します。

「酔い」のメカニズム

血中アルコールは、下図のように大脳辺縁系から延髄へと影響を及ぼします。

(爽快期~酩酊初期)

理性をつかさどる大脳新皮質の活動が鈍くなり、本能や感情をつかさどる大脳辺縁系のはたらきが活発化するのが「酔い」の初期状態です。
お酒を飲んでいると解放感を感じ、ストレスが解消されたような気分になるのは、このためです。

(酩酊期)

さらにお酒を飲み進めると、血液中のアルコール量は増え、小脳まで麻痺が広がると知覚や運動神経が鈍り、何度も同じことをしゃべったり、千鳥足になったりします。

(泥酔期~昏睡期)

海馬(記憶の中枢)が麻痺すると、今やっていることを記憶できない状態になり、さらに延髄にまで麻痺が広がると、最悪の場合、死に至る危険性もあります。

アルコール血中濃度と酔いの状態

アルコール血中濃度 アルコール血中濃度

爽快期

血中濃度
  • ・爽快期:0.02%~0.04%
酒量
  • ・日本酒(~1合)
  • ・ビール中びん(~1本)
  • ・ウイスキー・シングル(~2杯)
酔いの状態
  • ・さわやかな気分になる
  • ・皮膚が赤くなる
  • ・陽気になる
  • ・判断力が少しにぶる

ほろ酔い期

血中濃度
  • ・ほろ酔い期:0.05%~0.10%
酒量
  • ・日本酒(1~2合)
  • ・ビール中びん(1~2本)
  • ・ウイスキー・シングル(3杯)
酔いの状態
  • ・ほろ酔い気分になる
  • ・手の動きが活発になる
  • ・抑制がとれる(理性が失われる)
  • ・体温が上がる
  • ・脈が速くなる

酩酊初期

血中濃度
  • ・酩酊初期:0.11%~0.15%
酒量
  • ・日本酒(3合)
  • ・ビール中びん(3本)
  • ・ウイスキー・ダブル(3杯)
酔いの状態
  • ・気が大きくなる
  • ・大声でがなりたてる
  • ・おこりっぽくなる
  • ・立てばふらつく

酩酊期

血中濃度
  • ・酩酊期:0.16%~0.30%
酒量
  • ・日本酒(4~6合)
  • ・ビール中びん(4~6本)
  • ・ウイスキー・ダブル(5杯)
酔いの状態
  • ・千鳥足になる
  • ・何度も同じことをしゃべる
  • ・呼吸が速くなる
  • ・吐き気、おう吐がおこる

泥酔期

血中濃度
  • ・泥酔期:0.31%~0.40%
酒量
  • ・日本酒(7合~1升)
  • ・ビール中びん(7~10本)
  • ・ウイスキー・ボトル(1本)
酔いの状態
  • ・まともに立てない
  • ・意識がはっきりしない
  • ・言語がめちゃめちゃになる

昏睡期

血中濃度
  • ・昏睡期:0.41%~
酒量
  • ・日本酒(1升以上)
  • ・ビール中びん(10本以上)
  • ・ウイスキー・ボトル(1本以上)
酔いの状態
  • ・ゆり動かしても起きない
  • ・大小便はたれ流しになる
  • ・呼吸はゆっくりと深い
  • ・死亡
酔い方には個人差があります。この結果は一応の目安です。
出典:公益社団法人アルコール健康医学協会「お酒と健康ライフ」

アルコール血中濃度の計算式

あなたの体重と飲酒量によって、血液中のアルコール濃度の推定値を計算する簡単な数式があります。
飲酒量とアルコール血中濃度の計算式
飲酒量とアルコール血中濃度の計算式
*833は係数です
監修:独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 副院長 松下 幸生
イラストレーション(モデレーション広告):フィリップ・プチ=ルーレ Illustrations by Philippe Petit-Roulet