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リニューアル・オープン記念展 Ⅱ

日本美術の裏の裏

2020年9月30日(水)~11月29日(日)
※本展は7月22日~9月22日の会期を変更しました。

ご来館のお客様へのお願い(必ずお読みください)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
※各作品の出品期間は、出品作品リスト(PDF) をご参照ください。
※本展は撮影可能です。

出品作品リストPDF

第1章: 空間をつくる

江戸時代の絵師・円山応挙が描いた「青楓瀑布図」を前にしたとき、皆さんはどのような感想を抱くでしょうか。「写実的だ」「爽やかな色彩だ」と、何がどう描かれているかを鑑賞し語ることが多いかもしれません。しかし、この絵をどこに飾ると素敵か、そこがどのような空間になるかと想像を広げるのも、古来培われてきた美術鑑賞のひとつです。

また、襖や屛風などの大画面に風景を描くときには、しばしば春夏秋冬がすべて盛り込まれます。四季が同時に存在するなど、現実にはあり得ない世界です。しかしそれは、時間も空間も超越したパラダイスの表現でもありました。つまり屛風は、部屋に飾るだけで、異空間を出現させることができる装置でもあるのです。

本章では、日本絵画がつくり出す、元祖「仮想現実」の世界へご案内します。



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青楓瀑布図 円山応挙 一幅
江戸時代 天明7年(1787) サントリー美術館
【全期間展示】
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重要文化財 四季花鳥図屛風 伝 土佐広周 六曲一双のうち左隻
室町時代 15世紀 サントリー美術館
【展示期間:9/30~10/26】
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重要文化財 四季花鳥図屛風 伝 土佐広周 六曲一双のうち右隻
室町時代 15世紀 サントリー美術館
【展示期間:9/30~10/26】

第2章: 小をめでる

平安時代の作家・清少納言が著した『枕草子』には、「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」という有名な一節があります。つまり、私たち日本人は「小さいものは無条件にカワイイ♡」という感覚を、古くから持ち続けているのです。

たとえば江戸時代後期、上野の不忍池近くにあった七澤屋は、ミニチュアサイズの雛道具を得意とした人形店で、大名や裕福な町人の間で人気を博しました。文房具や飲食器、化粧道具などの調度品は、写真だけでは一見ミニチュアとわからないほど精巧に作られています。

本章では、思わず手のひらで愛でたくなるような、さまざまなジャンルのミニチュアを取り上げます。標準サイズの作品とも比較しながらお楽しみください。



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雛道具 七澤屋 一式
江戸時代 19世紀 サントリー美術館
【全期間展示】
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七種盃 仁阿弥道八 七口
江戸時代 天保9年(1838) サントリー美術館
【全期間展示】

第3章: 心でえがく

日本にはウマイ・ヘタを超越した、愛すべき作風の絵が数多く残っています。本物そっくりに描くことだけが評価の基準ではなかったこと、そして何百年も前から、無邪気な絵の価値を認め、大切に伝えようとした人々の存在があったことを物語っています。

なかでも、当館所蔵の「かるかや」は、一度見たら忘れられない、ジワジワと心を奪われる逸品です。技法とは無縁でありながら迷いのない筆の走りからは、まるで、描き手の生き生きとした心の動きが伝わってくるようです。こうした自由な表現は、リアリズムとは対極にあるからこそ、ファンタジーの世界を想像豊かに表すことができたとも言えるでしょう。

本章では、室町時代のお伽草子絵巻を中心に、「絵心」あふれる物語絵の魅力をご紹介します。

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かるかや
室町時代 16世紀 サントリー美術館
【全期間展示】
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おようのあま絵巻(部分)
室町時代 16世紀 サントリー美術館
【全期間展示】(ただし場面替あり)

第4章: 景色をさがす

やきものには、焼く際に炎が偶然つくり出す多彩な表情があります。それが「景色」です。素地の変色や焦げ、しずくのように流れ落ちる釉などが生み出す景色は、見る方向や角度によって、作品に全く異なる印象を与えます。どの景色がお気に入りか、自分にとっての正面を考えることが、鑑賞ポイントのひとつでもありました。

たとえば、当館所蔵の「旅枕花入」では、壁や柱に掛けるための穴の跡がいくつか残っており、歴代の所有者が自分好みの正面を見定めてきた歴史がうかがえます。

本章では、そうした自分だけの景色を探し出す体験をお楽しみください。作品を360度めぐることで、「そんな顔もあるんだね」ときっと驚きがあることでしょう。

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旅枕花入 信楽 一口
室町時代 16世紀 サントリー美術館
【全期間展示】
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壺 銘 野分 信楽 一口
室町時代 15世紀 サントリー美術館
【全期間展示】

第5章: 和歌でわかる

「生き物はみんなみんな歌を詠む」とは『古今和歌集』の序文の言葉です。かつての日本人は、動物でさえ和歌を詠むと考え、ラップのように和歌でバトルを繰り広げるなど、生活のいたるところに和歌があふれていました。

このように身近な存在だった和歌の世界は、美術作品を生み出すイメージソースでもありました。文字と絵が一体化した美しさや、工芸の斬新なデザインなどは、多くの人々が和歌の知識を共有していたからこそ楽しめたのです。

一方、和歌とは縁遠くなってしまった現代では、日本美術を見てもピンとこないことも多いでしょう。そこで本章では、和歌がわかればもっと楽しくなる作品の数々をご紹介します。

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色絵桜楓文透鉢 仁阿弥道八 一口
江戸時代 19世紀 サントリー美術館
【全期間展示】
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白綸子地橘亀甲文字模様小袖 一領
江戸時代 18世紀 サントリー美術館
【展示期間:9/30~10/26】

第6章: 風景にはいる

風景画の楽しみ方は、フレームで切り取られた風景を、客観的に鑑賞するだけではありません。画面に近づくと、しばしば山道や小舟の上に、点のように小さく描かれた人物の姿を見つけることができます。

たとえば、江戸時代の絵師・池大雅による「青緑山水画帖」のうち、「田家桃源図」は桃の花咲くのどかな山村を表した作品です。A4サイズ程の小さな画面に、1センチに満たない人物が7人もうごめいています。それぞれの視線や会話を思い描くことで、私たちはおのずと、絵のなかに足を踏み入れることになるのです。

本章では、こうした風景画の「点景人物」を案内人として、風景を内側から眺めてみます。彼らの心の動きを自由に想像しながら、絵のなかの物語を自分自身で生み出してゆく楽しさをご堪能ください。

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青緑山水画帖 池大雅
江戸時代 宝暦13年(1763) サントリー美術館
【全期間展示】
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東海道五十三次(隷書版)のうち原 五十五枚のうち 歌川広重
江戸時代 弘化4年~嘉永5年(1847~1852) サントリー美術館
【展示期間:9/30~10/26】

※本サイト内の記述、画像の無断転載・転用を禁止します。

2020年 1月

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