2026年12月12日(土)~2027年2月7日(日)
法華経は、すべての人々が成仏できることや、現世のあらゆる苦しみ・災いから救われることなどを説いた経典です。なかでも特筆されるのは、善い行い〈作善〉として、経の読誦だけでなく写経や荘厳、寺塔の建立、仏像の造立といった”つくる”行為が挙げられていることです。そのため、時代や階級、性別を越えた法華経への信仰は、造形活動と一体となって展開してきました。
本展では、古代から近世に至る多彩な法華経美術の名品・名宝を「造塔」「写経と奉納」「造像」の三つのテーマからご紹介するとともに、近世絵師たちによる法華経信仰の側面にも注目します。
重要文化財 象・獅子 二軀 鎌倉時代 12世紀 サントリー美術館 撮影:佐々木香輔
六本木開館20周年記念展Ⅰ
2027年3月10日(水)~5月16日(日)
ヨーロッパのカットガラスへの憧れを原動力として、江戸時代後期に誕生した日本独自の手彫りのカットガラス――切子。切子は、蘭書から得た知識に学びながら、国内で従来行われていた技術を改良・応用することで生まれた、画期的な存在でした。本展では、江戸時代後期から明治時代前期に至る切子の技術的な〈すごさ〉と、そのような〈すごい〉ものの製造に成功した京都・大坂、江戸、さらには薩摩・長州・佐賀の各藩の様相に、最新の研究から迫ります。
切子大皿 薩摩藩 江戸時代 19世紀 サントリー美術館 撮影:木奥惠三 【通期展示】
六本木開館20周年記念展Ⅱ
2027年6月23日(水)~8月15日(日)
司馬江漢(1747/48~1818)は、江戸時代半ばに日本初の腐食銅版画を成功させた絵師です。はじめ浮世絵や南蘋風花鳥画を手掛けましたが、奇才・平賀源内らとの出会いを契機に西洋画法を学びました。西洋風俗や日本風景などを題材とし、油彩画から銅版画、水墨画まで多彩な作品を制作しています。また、蘭学者として世界地図の製作や地動説の紹介など幅広い活動をしました。本展では、未知なる世界に関心を寄せ、挑戦し続けた江漢の魅力に代表作を通じて迫ります。
広尾親父茶屋図 司馬江漢 一枚 天明4年(1784) 公益財団法人 本間美術館
六本木開館20周年記念展Ⅲ
2027年9月15日(水)~10月24日(日)
2007年の六本木開館記念展以来、20年ぶりに当館で国宝《鳥獣戯画》を展観します。《鳥獣戯画》といえば、当代随一の知名度と人気を誇る国宝絵巻です。しかし、制作当初から日本を代表する絵画だったわけではありません。いつからか京都の栂尾山高山寺にもたらされ、火災や兵乱をくぐり抜けながら大切に守り伝えられてきました。本展では、高山寺のもうひとつの国宝絵巻《華厳宗祖師絵伝》もあわせてご紹介しながら、知られざる《鳥獣戯画》の伝来の歴史をたどります。
国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分) 四巻のうち 平安時代 12世紀 京都・高山寺 【展示替・場面替あり】
六本木開館20周年記念展Ⅳ
2027年11月27日(土)~2028年1月10日(月・祝)
六本木に移転開館して20周年を迎える2027年、サントリー美術館の国宝・重要文化財は20件(国宝1件、重要文化財19件)を数えます。このあゆみを振り返るべく、展示室では当館所蔵の国宝・重要文化財の全20件をいろいろな形で展示します。また、都市の中の「居間」として構想されたこの美術館建築において、文化財に加え音楽の美、景観の美を公開します。20周年の締めくくりとして、いつもと異なる表情のサントリー美術館で過ごす年末年始のひとときをお楽しみください。
国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館
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