サントリー美術館

幕末の十数年の間に一気に興隆し、はかない運命を遂げた薩摩切子。プリズムのような輝きをもつそのカット・ガラスは、豊かな文様と色彩のハーモニーが魅力です。本展では、この薩摩切子の成り立ちから終焉までを一挙公開し、ガラスに花開いた日本の美をご紹介いたします。

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一瞬のきらめき
まぼろしの薩摩切子

2009年3月28日(土)~5月17日(日)

※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。

江戸時代後期、日本にも虹色に輝くガラスが登場しました。江戸切子や薩摩切子と呼ばれるカットガラスです。かつて、西洋からもたらされた無色透明のカットガラスは、その洗練された美しさから「ギヤマン」と呼ばれました。「ギヤマン」は、ポルトガル語の「ディヤマンテ」を語源とし、「ダイヤモンド」を意味します。日本で生まれたカットガラスの中でも、とりわけ鹿児島・薩摩藩が力を尽くして生み出した薩摩切子は、多様な色彩と豊富な文様とのハーモニーが最大の魅力です。
弘化3年(1846)、薩摩藩主・27代島津斉興(しまづなりおき)が始めた薩摩のガラス産業は、息子・斉彬(なりあきら)の代に飛躍的な成長を遂げました。幼い頃からヨーロッパの書物に親しみ、一流の蘭学者と交流のあった斉彬は、外国文化も積極的に取り入れました。イギリスの力強い直線やボヘミアの優美な曲線など、その造形にはヨーロッパの影響が多々見られます。また、海外輸出も視野に入れた藩の特産品として開発されたこともあって、現存する器は、将軍家や大名家などに伝来するものも少なくありません。しかし文久3年(1863)、薩英戦争によってガラス工場が破壊されると、その製造は衰退の一途をたどります。
幕末の十数年の間に一気に興隆し、明治初期には制作されなくなり、はかない運命を遂げた薩摩切子。本展では、その成り立ちから終焉までを約160件の作品で一挙公開いたします。さらに、これまで存在が明らかにされてここなかった「無色の薩摩」にも着目し、近年の調査の結果も踏まえつつ、その一端をご紹介いたします。西洋への憧れと日本的な美意識とが融合した、独自の美の世界をお楽しみください。

会期

2009年3月28日(土)~5月17日(日)

※作品保護のため会期中、展示替をおこなう場合があります。
※各作品の展示期間については、美術館にお問い合わせください。

開館時間

〔日・月〕10:00~18:00 〔水~土〕10:00~20:00

※3月28日(土)は「六本木アートナイト」のため23時まで開館
※4月29日(水・祝)と5月6日(水・祝)は18時で閉館
※5月3日(日・祝)から5日(火・祝)は20時まで開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで

休館日

毎週火曜日 ※但し5月5日(火・祝)は開館

入館料
一般 当日 ¥1300 前売 ¥1100
大学・高校生 当日 ¥1000 前売 ¥800

夜間ペア割引 一般2,000円、大・高校生1,400円
※団体割引は20名様以上
※夜間ペア割引は、水曜から土曜の18時以降入館のみ
対象
※前売の販売は、2009年2月7日から3月27日まで
[チケット販売所]
サントリー美術館、チケットぴあ(Pコード:688-476)、ローソンチケット(Lコード:32806)

割引

◆あとろ割
国立新美術館、森美術館、サントリー美術館の3館では、六本木アート・トライアングルに連動した相互割引「あとろ割」を実施中。割引対象の展覧会はマップ(PDF)をご覧ください。
◆うつわきりこ割引
本展覧会の半券提示で21_21 DESIGN SIGHT「U-Tsu-Wa/うつわ」展(2月13日~5月10日)入館料から100円割引でご利用いただけます。(他の割引との併用不可)

音声ガイド

¥500 (英語版もございます)

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