びじゅつ

美術(びじゅつ)で復興支援(ふっこうしえん)!「おもしろびじゅつ教室 in 東北」第3期がスタート※終了しました

2015.11.03


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紙コップでつくった鋳型に錫を流し込む瞬間!みんな興味しんしんです

サントリーグループでは、東日本大震災の復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」のひとつとして「サントリー&日本工芸会『おもしろびじゅつ教室in東北』」を2013年から行っています。これは、日本工芸(こうげい)会の特別協力のもと、一流の伝統工芸作家(でんとうこうげいさっか)から直接(ちょくせつ)学ぶことができる被災地(ひさいち)の小学校などでの出張授業(しゅっちょうじゅぎょう)。昨年には「第8回キッズデザイン賞 奨励賞(しょうれいしょう)」を受賞しています。

今年も10月28日(水)に岩手県(いわてけん)釜石(かまいし)市立平田(へいた)小学校から第3期がスタートしました。

当日は5年生と6年生約(やく)60名が参加(さんか)し、北村眞一(しんいち)先生(日本工芸(こうげい)会理事、同金工(きんこう)部会長)をはじめとする4名の金工作家の方々(かたがた)を講師(こうし)に迎(むか)え、金工の「鋳金(ちゅうきん)」という技法(ぎほう)を使って、錫(すず)という金属で、オリジナルデザインのペーパーウェイトをつくりました。子どもたちは、まず、紙コップを切(き)り抜(ぬ)いて、錫を流(なが)し込(こ)む鋳型(いがた)をつくり、事前授業で考えたデザインを、鋳型の内側にボールペンで描(えが)いていきます。この鋳型に講師の先生が溶(と)かした錫を流し込みます。刻々(こくこく)と変化(へんか)する金属の姿(すがた)に子どもたちの目は釘付(くぎづ)けです。鋳型に入れた錫は次第に固(かた)まって、水に放して冷却(れいきゃく)したら、ペーパーウェイトが完成(かんせい)です!

最後(さいご)にブラシやみがき棒(ぼう)など、講師の先生方が実際(じっさい)に作品づくりで使っている道具を使ってピカピカに磨(みが)きあげました。出来上がったペーパーウェイトを手にみんな満面(まんめん)の笑顔(えがお)!また、講師の先生方が持ってきてくださった作品も間近で鑑賞(かんしょう)し、作品づくりとともに思い出に残る(のこる)授業(じゅぎょう)となったようです。

今年はこの後、岩手県釜石市立白山(はくさん)小学校、福島県(ふくしま)いわき市立好間(よしま)第一小学校、宮城(みやぎ)県石巻(いしのまき)市立万石浦(まんごくうら)小学校で授業を行います。 日本美術や伝統工芸を通じて、今年も被災地の子どもたちにたくさんの笑顔(えがお)でいっぱいの授業をお届けしていきます。