日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

トウネン

トウネン

全長 15cm 渡り区分 冬鳥/旅鳥
環境 河川・湖沼/海
茶系/白系/黒系/赤系/灰系 季節 春/秋/冬
鳴き声

©℗上田秀雄

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身体が小さいため ”当年(とうねん)”生まれの子
と思われて

全長15㎝。ほぼスズメ大の身体が小さいシギの仲間。くちばしも脚もシギとしては短めで、それぞれ黒色をしています。冬羽では、頭から背、翼の上面は灰色味の強い灰褐色、腹は白色です。夏羽では、顔から喉、上胸は赤味のある褐色で、背、翼の上面は褐色がかった暗色で黒色斑、赤褐色斑があります。胸には細い縦斑があります。
ユーラシア大陸の極北部のツンドラ地帯に分布・繁殖し、冬にはアジア南部やオーストラリア沿岸へ渡り、越冬します。日本では春・秋の渡りの季節に渡来する旅鳥です。全国の干潟の海岸で主に見られ、砂浜の海岸、水田、などでも見られます。
潮の引いた干潟にすむ底生生物を食べています。くちばしをやや広げて泥の中に差し込み、トビムシ、ガガンボの幼虫、ミミズ類など、くちばしに触れた餌を挟んで口まで運んできます。「チュリッ」という声を出します。群性が強く、特に飛行時にはコンパクトな群をつくります。干潟におりると、餌を探しながら次第に周辺へ広がっていきます。

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