日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

ヒクイナ

ヒクイナ

全長 23cm 渡り区分 夏鳥
環境 河川・湖沼/農耕地
茶系/白系/黒系/赤系 季節 春/夏/秋/冬
鳴き声

コンコンコン・・・夜 戸をたたくのは誰?

全長23cm。全身赤っぽい羽色で、腹から後方には白色と黒褐色の縞模様があります。太くてしっかりした脚をしていて、指も長いので、泥地や湿地も脚をとられることなく自由に歩き回っています。もちろん浅ければ水の中も平気です。アジアの熱帯地域に分布していて、その中で日本は最も北の分布地になっています。主に本州以南で繁殖しています(北海道では稀)が暖かい地方の湿地、水田などで見ることが多く、小さな昆虫類、貝類、イトミミズ類など小動物を食べています。一般的には夏鳥ですが、本州中・南西部では越冬するものもいます。また、亜種リュウキュウヒクイナは留鳥です。そのさえずりは「コン コン コン」あるいは「クォン クォン クォン ‥‥コココ‥」と聞こえ、次第に早口になります。この声は夕方から夜にかけてよく聞くことが出来ますので、夜間の訪問者を意識して、「戸を叩く水鶏(くいな)」として、古くからよく知られてきました。近年になって農薬が使用されるようになると、餌である昆虫類などが減少(作物例えば稲への害虫のみならず、いろいろな虫が殺されてしまう)して、個体数は少なくなり、夜の訪問者はいなくなりつつあります。

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