日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

ヤマドリ

ヤマドリ

全長 125cm(オス)
55cm(メス)
渡り区分 留鳥
環境 森林
茶系/白系/赤系 季節 春/夏/秋/冬
鳴き声

©℗上田秀雄

音の再生時のお願い

音の再生は、野鳥が仲間の鳴き声と間違う恐れがあるため、屋外での再生はご遠慮ください。
音声を聞く場合は、ボリュームを抑えるかイヤホンで聞いてください。 音を消したい場合は、もう一度タップクリックしてください。

  • 鳴き声は一例です。鳥によって地方差や個体差があり、また異なるバリエーションで鳴く鳥もいます。
  • スマートフォンの機種によっては、音が聞こえにくい場合があります。

オスが求愛や威嚇、縄張りを守るために
翼を震わせドドドドドッ・・・

全長125cm(オス)、55cm(メス)。淡い褐色地に黒色と褐色の横縞模様があります。全身赤っぽい褐色で、縦斑があり、下面はやや淡く、腰は白っぽい。目の回りは赤いです。オスでは尾が極めて長く90cmになるものもいます。メスは尾が短く、しかも楔形をしています。オスは声を出してさえずることは無く、翼を激しくはばたいてドドドドドッ・・・と羽音をたてて、さえずりのかわりにしています。
地上で主に生活し、木の実、草の種子、ミミズ類、昆虫類などを餌にしています。樹上で眠ります。世界中で日本にのみ分布している日本特産種。日本では本州、四国、九州の山地の森林に生息しています。南にいくほど体色の赤味は増し、九州南部の亜種コシジロヤマドリは、特に赤味が強い上、腰の白色が大きいのでよく目立ちます。
「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む」は万葉集の柿本人麻呂の歌。ヤマドリの尾は長いものの枕詞になっています。この頃の奈良や後の京都は周辺に山があり、ヤマドリがすんでいたことがわかります。山にすむ鳥の総称としての山鳥ではなく、ある種の固有名詞としてヤマドリと呼んでいることに、鳥好きとしては嬉しい思いをしています。

当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。

フリーワードで探す

  • 「日本の鳥百科」内を検索します。
  • ワードの間にスペースを入れてAND検索ができます。

最近チェックした鳥

気になる鳥を見る

「日本の鳥百科」の写真は、「サントリーの愛鳥活動」「サントリー 天然水の森」の現場で撮影したものを中心に構成しています。
写真提供:(公財)日本鳥類保護連盟、野口好博、小山浩幸、柳澤紀夫、小宮輝之 他

鳥を守ることは、
私たちの未来を守ること。
だから、水と生きるサントリーは
愛鳥活動を続けています。

もっと鳥を探そう!