日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

フクロウ

フクロウ

全長 50cm 渡り区分 留鳥
環境 農耕地/森林
茶系/白系 季節 春/夏/秋/冬
鳴き声

©℗上田秀雄

音の再生時のお願い

音の再生は、野鳥が仲間の鳴き声と間違う恐れがあるため、屋外での再生はご遠慮ください。
音声を聞く場合は、ボリュームを抑えるかイヤホンで聞いてください。 音を消したい場合は、もう一度タップクリックしてください。

  • 鳴き声は一例です。鳥によって地方差や個体差があり、また異なるバリエーションで鳴く鳥もいます。
  • スマートフォンの機種によっては、音が聞こえにくい場合があります。

ネズミを食べる農耕地の守り神
消音効果のある特殊な羽を持つ

全長50cm。平たい顔をして、目が2つ正面についています。耳は目の横にありますが、羽毛がかぶっているので、見かけ上は見えません。しかし暗い所で餌であるネズミ・モグラなどの動きを察知するので、耳は発達しています。日本では北海道から九州までに分布し、繁殖しています。平地、低山の大木がある、林や社寺林などにすんでいて、樹洞に巣をつくります。
足の指は前に2本、後に2本と分れていて、ネズミなどを捕えたら逃がさない形になっていますし、握る力もとても強い鳥です。フクロウは、夜の狩人の異名があり、夜ふけに音もなく飛んで小さな哺乳類をとらえます。「ホッホ ゴロスケホッホ」と低音で鳴き、ときには「ギャアッ」という、ひとりでいたら逃げ出したくなるような叫び声もあげます。

ケンカしていたフクロウとワシが仲よくなり、「これからはお互いのヒナを食べるのをやめよう」と誓い合いました。ワシはフクロウのヒナを知らなかったので、その姿かたちを教えてくれるよう頼みますと、フクロウは「わたしの子供はそれはかわいくて美しくて、どんなヒナよりカッコいいのよ」といいました。ある日、ワシはみにくいヒナを見つけてさっそく食べてしまいましたが、なんとそれがフクロウのヒナだったのです。フクロウはワシをこらしめようと訴えましたが、かえって自分のウヌボレをいましめられてしまいました。フクロウは、ヨーロッパでは知性と賢(かしこ)さのシンボルですが、こんな皮肉もあるというお話は、フランスの詩人ラ・フォンテーヌの寓話(ぐうわ)です。

/ ふくろうの むくむく氷る 支度かな 一茶 /


【Web限定動画】クイズノックのメンバーが100種の鳥を1時間で暗記し、対決!(外部サイトにリンクします)

当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。

フリーワードで探す

  • 「日本の鳥百科」内を検索します。
  • ワードの間にスペースを入れてAND検索ができます。

最近チェックした鳥

気になる鳥を見る

「日本の鳥百科」の写真は、「サントリーの愛鳥活動」「サントリー 天然水の森」の現場で撮影したものを中心に構成しています。
写真提供:(公財)日本鳥類保護連盟、野口好博、小山浩幸、柳澤紀夫、小宮輝之 他

鳥を守ることは、
私たちの未来を守ること。
だから、水と生きるサントリーは
愛鳥活動を続けています。

もっと鳥を探そう!