フクロウ
ネズミを食べる農耕地の守り神
消音効果のある特殊な羽を持つ
全長50cm。平たい顔をして、目が2つ正面についています。耳は目の横にありますが、羽毛がかぶっているので、見かけ上は見えません。しかし暗い所で餌であるネズミ・モグラなどの動きを察知するので、耳は発達しています。日本では北海道から九州までに分布し、繁殖しています。平地、低山の大木がある、林や社寺林などにすんでいて、樹洞に巣をつくります。
足の指は前に2本、後に2本と分れていて、ネズミなどを捕えたら逃がさない形になっていますし、握る力もとても強い鳥です。フクロウは、夜の狩人の異名があり、夜ふけに音もなく飛んで小さな哺乳類をとらえます。「ホッホ ゴロスケホッホ」と低音で鳴き、ときには「ギャアッ」という、ひとりでいたら逃げ出したくなるような叫び声もあげます。
ケンカしていたフクロウとワシが仲よくなり、「これからはお互いのヒナを食べるのをやめよう」と誓い合いました。ワシはフクロウのヒナを知らなかったので、その姿かたちを教えてくれるよう頼みますと、フクロウは「わたしの子供はそれはかわいくて美しくて、どんなヒナよりカッコいいのよ」といいました。ある日、ワシはみにくいヒナを見つけてさっそく食べてしまいましたが、なんとそれがフクロウのヒナだったのです。フクロウはワシをこらしめようと訴えましたが、かえって自分のウヌボレをいましめられてしまいました。フクロウは、ヨーロッパでは知性と賢(かしこ)さのシンボルですが、こんな皮肉もあるというお話は、フランスの詩人ラ・フォンテーヌの寓話(ぐうわ)です。
/ ふくろうの むくむく氷る 支度かな 一茶 /
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