全長 | 59cm(オス) 69cm(メス) |
渡り区分 | 留鳥 |
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環境 | 市街・住宅地/河川・湖沼/海/農耕地/森林/草地/裸地 | ||
色 | 茶系/白系 | 季節 | 春/夏/秋/冬 |
鳴き声 |
©℗上田秀雄 |
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全長59cm(オス)、69cm(メス)。メスが翼を広げると1.6mもあります。日本のタカの仲間としては大型種です。日本では全国で見られ、繁殖しています。沖縄地方では稀です。河口、海岸、河川など水辺は動物の死体などがよく見つかるので、生息場所にしています。30年程前までは、外国人が日本へ来て、市街地のある河口などーたとえば東京や大阪の湾港でおどろくことといえば、猛キン類と呼ばれるワシやタカの仲間であるトビが、たくさん飛んでいることです。猛キン類は、最近は都会では数が少ないのがふつうです。日本のトビが、それだけ悪い環境にも強くなったということでしょうか。しかし、時代が過ぎ、都市の下水道が整備されて生ゴミが出なくなると、トビは生活できなくなっていきました。西洋人からみても、トビは意地のきたない鳥の代表です。かつてはロンドンなどの大都市にもいたそうで、街の空地に捨てられるクズを食べあさる掃除屋でした。このことで、いやしい鳥のイメージが強められたのでしょう。昔からあまり良い印象の伝承はありませんが、古代ギリシャの学者によると、「葬式の供物や神に捧げたイケニエだけは、いかにひもじくとも盗むことはしなかった」という最低限度の道徳を持っている鳥だとのことです。
日本には鳶(とび)と呼ばれる職業があります。土木建築作業などで、足場の組立てをする職人のことで、彼らがいつも「鳶口(とびぐち)」という、長さ二メートルほどの棒の先にトビのくちばしに似た鉄のカギをとりつけた道具を持っていたことによります。
トビは、「飛び」からきた名前だという説もあります。
/ 鳶の巣と 知れて梢に 鳶の声 北枝 /
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