日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

トキ

トキ

全長 76cm 渡り区分 留鳥
環境 河川・湖沼/農耕地/森林/草地
白系/赤系/灰系 季節 春/夏/秋/冬
鳴き声

©℗上田秀雄

音の再生時のお願い

音の再生は、野鳥が仲間の鳴き声と間違う恐れがあるため、屋外での再生はご遠慮ください。
音声を聞く場合は、ボリュームを抑えるかイヤホンで聞いてください。 音を消したい場合は、もう一度タップクリックしてください。

  • 鳴き声は一例です。鳥によって地方差や個体差があり、また異なるバリエーションで鳴く鳥もいます。
  • スマートフォンの機種によっては、音が聞こえにくい場合があります。

冬はトキ色、夏は黒墨塗ってカモフラージュ

全長76cm。翼開長133cm。全身が淡い桃紅色(トキ色)をしています。くちばしは長く、下向きに湾曲。顔は膚が裸出していて赤色、足も赤色。長くない冠羽があります。繁殖期を迎える頃頭部から分泌される黒色色素を背に塗りつけて背から首は黒灰色に見えます。これは巣の上に座っている白い卵形の姿(トキ)を見えにくくしており、保護色となっています。丘陵に挟まれた棚田や湿地、草地などで小動物(カエル類・サンショウウオ類・カニ類・昆虫類・貝類・捕らえられれば魚類など)を餌にしています。日本では、ほぼ全国に生息していましたが、昭和になってからも生息していたのは、島根県隠岐、石川県能登地方、新潟県佐渡の3地方のみでした。最後まで生息していた佐渡の個体を1981年に計5羽を捕獲したことで、日本の野生個体は絶滅しました。中国に少数が残っていたのでその一部を貰い受け、増殖し、2008年と2009年の9月に佐渡へ放鳥しています。2010年春には営巣するものもでてきています。

当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。

フリーワードで探す

  • 「日本の鳥百科」内を検索します。
  • ワードの間にスペースを入れてAND検索ができます。

最近チェックした鳥

気になる鳥を見る

「日本の鳥百科」の写真は、「サントリーの愛鳥活動」「サントリー 天然水の森」の現場で撮影したものを中心に構成しています。
写真提供:(公財)日本鳥類保護連盟、野口好博、小山浩幸、柳澤紀夫、小宮輝之 他

鳥を守ることは、
私たちの未来を守ること。
だから、水と生きるサントリーは
愛鳥活動を続けています。

もっと鳥を探そう!