日本の鳥百科

監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
©illustrated by Masayuki Yabuuchi

オオハム

オオハム

全長 72cm 渡り区分 冬鳥
環境
白系/黒系/灰系 季節 春/秋/冬
鳴き声

潜水上手
大きな水かきを使って魚を追う

全長72㎝。冬羽では、頭・首の後ろから背、さらに翼上面までが黒味の多い暗褐色で、顔の下半分、前首、胸、腹など下面は白色をしています。夏羽では、頭から首の後側が灰色になり、喉の下に緑黒色斑が現れ、首の側面には黒色の縦線がでます。翼上面に多数の白斑が並んだ模様があります。水面に浮いた姿は、脇の白色が水面より上に出ており、脇の後方では、はっきりと水面より出ています。これは、脇の白色が腰の方へひろがっていることによります。浮いた姿はウ類のように体を低くしていることが普通です。潜水する時は、首を水中へ入れて獲物を探し、その後に身体を低くし、急に浮き上がる力を使って飛びこむように潜っていきます。潜水は得意で、みずかきの発達した脚のみで潜りますが、翼を動かすこともあります。飛行姿は首を伸ばし、短い尾の後方に脚を伸ばし、ある高さを直線的に飛びます。その飛行速度はかなり速いです。


ユーラシア大陸北部に分布・繁殖し、冬には大西洋・地中海沿岸や太平洋・日本海・東シナ海などの沿岸部に渡来します。日本では冬鳥として全国の沿岸で見ることができますが、時には湖沼へも渡来します。イカナゴなど小魚類を主食にしています。

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