中国のガラスの起源は古く、春秋時代末期から戦国時代(紀元前5~前3世紀)に遡ります。当初は主に儀式にまつわる璧や剣装、あるいはトンボ珠や環などの装飾品が多く、貴石や玉の代用品の役割を果たしました。
その長きにわたる歴史の中で、ガラス工芸が飛躍的に発展したのは、清王朝の時代です。康煕35年(1696)、第4代康煕帝(在位1661-1722)が紫禁城内にガラス工房・玻璃廠を設置し、皇帝のためのガラス作りを開始したことが契機となりました。第5代雍正帝(在位1722-35)もこれを引き継ぎ、続く第6代乾隆帝(在位1735-96)の治世には、ヴァリエーションも豊かに栄華を極めます。
ガラスといえば、「透明性」と「はかなさ」が最大の魅力ですが、特に最盛期の清朝のガラスは趣が異なり、「透明」と「不透明」の狭間で、重厚で卓越した彫琢が際立っています。その類まれなる美しさは、フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家エミール・ガレ(1846-1904)をも魅了し、彼の造形に取り込まれていきました。
本展は、清朝皇帝のガラスの美を、ガレの作品とも比較しながら、有数のコレクションでご紹介する試みです。英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から来日する作品群とともに、お楽しみください。
会期 |
2018年4月25日(水)~7月1日(日) ※作品保護のため、会期中展示替を行う場合があります。 |
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開館時間 |
10:00~18:00(金・土は10:00~20:00) ※金・土および4月29日(日・祝)、5月2日(水)、3日(木・祝)は20時まで開館 |
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休館日 |
火曜日 ※5月1日、6月26日は18時まで開館 |
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入館料 |
※中学生以下無料 |
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割引 |
◇100円割引 ※他の割引との併用はできません |
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音声ガイド |
¥550 |
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主催 |
サントリー美術館、朝日新聞社 |
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協賛 |
三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス |
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協力 |
日本航空 |
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特別出品 |
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 |
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